欅共和国の罠 ― 捕らわれた男たちの記録 ―

















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<番外編>森田ひかると田村保乃に捕まったヲタレッド
6.奴隷の掟
「じゃあ、まずは私からね」
 と言って五郎に跨がるヒカル。
 まるで公園の遊具に登る少女のようだが、その股は既に糸を引いて垂れるほど汁まみれになっていた。
 そのグショグショの割れ目を亀頭にあてがうと、下の五郎も、もう我慢しきれず、クイッ、クイッと腰を浮かせてくる。
(早く…早くマンコの中に挿れさせてくれ…!)
 という意識から、自然と腰が動いた五郎だが、ふいにイチモツに痛みを感じ、思わず、
「ぎゃぁぁっ!」
 と悲鳴を上げた。
 同時にクスクス笑い出す二人の小悪魔。
(な、何をした…!?)
 慌てて自分の股間に目をやると、我ながら目を見張るほど膨張した竿の根元が、いつのまにかゴムチューブでぐるぐる巻きにされていた。
 圧迫された尿道が苦しい。
「な、何のマネだ…!」
 思わず口を尖らせる五郎に対し、二人は笑って、
「何なん、その顔?もしかして私たちと最後までエッチできるとでも思ったん?」
「アンタはリサ様の奴隷でしょ?リサ様の奴隷は“リサ様の見てる前でしか射精できない”から」
(え…?)
 きょとんとしてしまう五郎。

 奴隷の決まりごと。
・主(あるじ)以外の女の前で射精してはならない。

(ど、どういうことだ…?)
 まだ事態が飲み込めない五郎。
「つまり、さっきみたいに、リサ様が見てる前ではイッてもいいけど、リサ様が背を向けた瞬間、アンタは射精する権利がなくなるってこと。ここで楽しむのは私たちだけ」
(…!)
「だから、もしイキたいならリサ様を呼ぶしかないんやでぇ?」
(そ、そんな…!)
 ヒカルは、すぐに意地悪な笑みを浮かべて、
「辛いよねぇ?出したいよねぇ?だって、もう、エッチする気マンマンだったもんねぇ?」
「さっきの素股も必死に我慢してたもんなぁ?あわよくば私たちのマンコに中出しできるとでも思ってたん?」
「くっ…!」
「さぁ、それじゃ、私たちは勝手に楽しませてもらうね」
 と、ヒカルは言って、割れ目にあてがった肉棒をゆっくりと呑み込んだ。
「んはぁっ…!?あぁっ、お、おっきい…!んんっ…!」
「くっ…うぅ、がぁっ…!」
 ヒカルの小柄な身体で味わう少々きつめの締めつけ。
 根元をゴムで縛られていても、気持ちいいものは気持ちいい。
「動くよ?」
 そのきつい締めつけのまま、ゆっくり上下に動くヒカル。
 慣れてくると、そのまま、じわじわとスピードを上げ、身体を弾ませる。
「がぁっ…!あぁっ…!」
 パンッ、パンッ…と身体同士のぶつかる音。
 やがて、ヒカルは、
「んんっ!ダ、ダメっ!イ、イッちゃう…!んはぁぁっ…!」
 と、人形のように、五郎の腰の上でカクカクと痙攣しながら絶頂に達した。
 荒い息をして、満足げに余韻に浸るヒカル。
 その下で五郎は唇を噛んでいた。
(お、俺も…イキたい…イキたかった…!)
 だが、イケなかった。
 尿道を圧迫されていて射精が出来なかった。
 そして、悔しがっているうちに、ヒカルに代わって次はホノスが五郎の上に跨がる。
 小柄で軽いヒカルと対照的に、肉付きが良く、むっちりとしたホノスの身体。
 抱き心地という意味では申し分ない。
「行くで…?」
 さっきのヒカルと同様、跨がって割れ目にあてがった肉棒をゆっくりと呑み込んでゆく。
「んあぁぁっ…!か、固い…!これ、ヤバいかもぉっ…!」
 と感嘆とした声を上げながら、ヌルヌルの秘肉で竿を締め付けるホノス。
「こんなん、私、すぐイッてまうわ」
 と言った言葉の通り、腰を振り始めてすぐに、
「んあぁぁっ!?イ、イクっ…!」
 と、早くも絶頂に達するホノス。
 あまりに早くイッてしまったため、
「ア、アカン…もうちょっとやらして…!」
 とヒカルに頼み、再度、腰を振る。
「んっ…!あぁっ、す、すごいっ…やっぱ、リサ様に調教されてるだけあるわぁ…!あんっ!」
 と、欲のままにセルフピストンを繰り出すホノス。
 そんな彼女の艷っぽいオンナの顔を真上に眺める五郎は、徐々に辛さを感じ始めていた。
(イ、イキたい…!出したい…!)
 挿入しているだけでも気持ちいいのはもちろんのこと、今、この状況で、このオンナの中に射精すれば、どれだけ気持ちいいものか?
 だが、出来ない。
 根元をきつく縛るゴムが射精を止めてしまうのだ。
「あぁぁっ!ア、アカン…!またイクっ!またイッちゃうぅぅっ!」
 電気ショックを受けたぐらいに身体が跳ねるホノス。
 一方、挿入は許されても射精する機能を封じられ、人間バイブとしてしか扱われない五郎。
 ジュポッ…と濁音を立ててホノスの膣から抜き取られた肉棒は、愛液まみれで光沢が出ていた。
「はい、交代」
 インターバルを置いて、再びヒカルが跨がり、慣れた手つきで割れ目に誘導し、一思いに座り込む。
「んんっ、あっ…!」
 ホノスとは対照的に、声を抑える傾向があるヒカルは、思わず自らの手の平で口を覆うが、それにしては激しい腰振りを見せるギャップ。
 こんな小柄で童顔な少女が快楽を求めて自ら騎乗位でバウンドを繰り返すという光景が、ホノスの時とはまた違った興奮を生む。
「あっ、あっ…イ、イクっ…!」
 ヒカルの痙攣に合わせて、キュッと膣が締まる。
 だが、いくら締めつけられても、奴隷の掟により、五郎が射精させてもらえることはない。
(く、くそぉ…!自分たちだけ楽しみやがって…!)
 こっちは、徐々にゴムの締めつけで下腹部が苦しくなってきたというのに━。
 そして、またホノスに交代。
 終わらない肉棒オナニーに、たまらず五郎は声を上げ、
「た、頼む…!出させてくれ…!も、もう限界だ…お腹が…く、苦しい…!」
 と訴えるも、跨がったホノスは笑って、
「助けを求めるなら、自分の飼い主にしたら?そんなん私たちに言われても困るわ」
 と突き放す。
 そしてまた肉弾的なピストン開始。
「んはぁぁっ!あぁっ!さ、最高ぉっ…!」
 と股と股の間に糸を引かせて快楽に浸るホノスに対し、五郎の我慢も限界に達する。
(リ、リサ…!た、頼む…来てくれ…!)
 そして、
「イ、イクっ!またイクぅぅっ!」
 と絶叫するホノスにプレスされながら、とうとう五郎は、
「リ、リサ様ぁぁっ!来てくださいぃっ!しゃ、射精させてくださぁぁいっ!」
 と、奴隷らしく情けない悲鳴を上げるのであった。


(おわり)

鰹のたたき(塩) ( 2020/07/21(火) 09:03 )