4.身から出た錆
「ぐっ…がぁぁ…」
場所を変え、ベッドの上で一人、呻き声を上げる五郎。
十字架から解放されたのも束の間、次は全裸でアイマスクをつけられ、四隅の柵に手足を縛られて「X」の字で仰向けに寝かされている。
リサの手コキでしこたま抜かれた後、五郎は、薬を飲まされた。
その時は何の薬か教えてくれなかったが、今になってみると何となく予想がつく。
(か、身体が…熱い…!くそっ…!)
おまけに、何もされていないのにみるみる隆起し、下腹部に燦然とそびえ立つイチモツ。
これらの異変から、おそらくリサに飲まされたのは一種の精力剤のようなものに違いない。
放置されて、まもなく一時間になる。
熱を帯び、むず痒さが止まらない睾丸。
リサに搾り取られ、枯れ果てた筈の精子が急ピッチで追加製造されているのが手にとるように分かるし、その作られた精子が体内で熱く滾っているのも感じる。
「ぐっ…うぅっ…!」
体内、腹の奥が焼けるように熱く、呻き声を我慢できない。
(だ、出さないと…これを早く出さないと…おかしくなる…!)
だが、両手を拘束されていて自慰行為も出来ない。
視界も奪われた暗闇の中、うなされているように、一人、ベッドの上で身体をよじり続ける五郎。
全身に滲む汗、荒い吐息。
「…どうやら効いてきたみたいね」
と声をかけられ、五郎はハッとした。
(リ、リサ…!いつのまに…?)
耐えることに精一杯で足音も聞こえなかった。
「どう?私たちが開発した精力増強剤の効き目は?」
「お、おかしくなる…た、助けて…くれ…」
「ふふっ…」
リサは満足げにほくそ笑むと、そのしなやかな指で天に向かって伸びるイチモツをそっと撫でた。
「がぁっ、あぁぁっ!」
それだけでも五郎は飛び上がるような反応を見せる。
「どう?もっとしてほしい?」
「も、もっと…もっと…っ!」
と、うわ言のように繰り返しながら腰を突き上げる五郎。
「まったく、欲しがりなんだから…」
リサは、ふっと笑って、その固くなった竿を優しく握り、ゆっくり扱く。
先ほどの拷問テイストの手コキとは打って変わって、より性感を高めるために行う優しい手コキだ。
だが、それすら、今の五郎にとっては脅威の責めに他ならない。
「ひぃぃぃっ!」
「ほら、もっと苦しみなさい。限界まで固くするのよ」
リサの巧みな手さばきで、血管が千切れるぐらい痛々しく勃起する竿。
その固さを確かめるようにリサは、ぎゅっ、ぎゅっと竿を握りしめては満足げに笑う。
スローな手コキで絶えず五郎に腰砕けの快楽を維持させながら、
「こんなに先っぽ濡らして…さっき、あれだけ出したってのに、すごい我慢汁よ?」
「ぐっ…うぅっ!」
「…舐めちゃおうかな」
「…んがぁぁっ!」
亀頭に舌を這わされ、悶絶する五郎。
リサは、先端から滲み出るカウパー液を丁寧な舌遣いでキレイに舐めとるも、栓がバカになった尿道からは、とめどなく第二陣のカウパー液が溢れ出す。
「キリがないわね、まったく…」
呆れたリサは、その小さな口を開け、次はカリを包み込むように咥える。
電撃を食らったようにビクンと震える身体。
そのまま掃除機のようにジュルジュルと吸い上げられると、五郎は、快楽にのたうち回った。
「も、もうダメだぁっ…!で、出るぅ…!」
かすれた声で予告する五郎。
だが、リサは、発射寸前というところで、あっさり口を離す。
「口なんかでイカせないわよ。イカせるのはココ…」
と、五郎の腰に跨がり、軽やかにコスチュームを脱ぎ捨てて自身の割れ目に亀頭を擦り付けるリサ。
アイマスクで何も見えない五郎も、その生暖かく湿った質感と絡み付く毛の感触に、
(こ、これって…まさか…!)
と息を飲む。
「…んあぁっ…!」
リサが甘い声とともに腰を下ろすと、その湿った膣に、五郎のイチモツはズブズブと飲み込まれていった。
「す、すごぉぉっ…な、なに…?このチンポっ…!?」
自ら跨がったにもかかわらず、そのイチモツの太さ、固さ、長さに感嘆とした声を上げるリサ。
そしてリサは、その長い美脚を折り曲げて膝を立て、
「さぁ、このドMヒーローのドーピングチンポ、私がオモチャにしてあげる!」
と笑みを浮かべながら、最初はゆっくり、そしてだんだんスピードを上げて、その細い腰を上下に振り始める。
「ぎゃぁぁ…あぁぁ…んがぁぁっ!」
リサの腰のバウンドに合わせ、気が狂ったような呻き声を上げる五郎。
愛液でヌメヌメとした入り口、締め付けて離さない膣圧、そして泉のように生暖かい液が溜まる膣の奥。
どれをとっても絶品のリサのマンコに犯される五郎のチンポ。
艶やかな腰振りも相まって、その感触はまるで男の精液を絞り取るイソギンチャクのようだ。
「がぁぁ…!で、出る…!」
「んんっ、あんっ!もう出るの?…いいわよ、いっぱい出しなさい…!私の中に、いっぱい…んんっ!んあぁっ!ああぁぁっ…!」
グリグリと腰を押しつけ、激しく痙攣するリサ。
その際の、ぎゅうっ…と締まった膣圧に耐えきれず、五郎も、その熱く滾った自身の欲をリサの体内へぶちまけた。
「はぁ…はぁ…!」
目隠しの下、目も虚ろの五郎。
リサは、下の口で咥え込んだ竿を解放して立ち上がると、五郎の腹の上にガニ股で立ち、指で自身の割れ目をそっと左右に開いた。
どろっ…と出てきた精液が、ぼとっ、ぼとっと五郎の腹に落ちる。
まだ冷めない熱に、一瞬、熱湯でもかけられたのかと錯覚しながら、五郎は、そこではじめて自身が放出した白濁の塊の量を知る。
一度、精巣をカラッポにされたとは思えない量だ。
「はぁ…はぁ…」
「すごい量…こんなにたくさん私の中に出しちゃって…。ほら、まだ出てくるわよ?」
リサは下っ腹に力を入れ、まだ膣内に残る精液を全て絞り出すと、
「さぁ、続きよ?薬の効き目がなくなるまで何度でも私のオマンコに中出ししてもらうから」
「そ、そんな…!うがぁぁっ…!」
「ほら!どう?気持ちいい?」
リサは自分本位の腰振りで、再度、膣を使っての精液採取を再開する。
身動きのとれない身体に対して、この腰の動きは凶悪だった。
耐えきれる筈もなく、ほどなく二度目の膣内射精。
再び腰を上げ、まるで釣り人が甲板の上に釣った魚を並べて釣果を示すように五郎の腹の上へと吐き出す精液の塊。
「さぁ、次は向きを変えるわよ」
リサは、背を向け、次はお尻を突き出すようにして跨がり、再び腰を打ちつけた。
「ぐっ…うぅっ…がぁぁっ!」
「あんっ!んんっ!…た、たまんないわ…このチンポ、最高ぉっ…!」
リサの満足げに振り向き、もはや股間に張型をつけたマネキン状態の五郎を見下ろし、
「これも全部アンタが悪いのよ?あっ、んっ…!私のパートナーを倒したりするから…んあぁぁっ!」
これまで数々のモンスターを撃破してきたヲタレンジャー。
当然、中にはリサの配下のモンスターもいる。
その中に一体、リサのお気に入りの性欲処理用のモンスターがいた。
日頃、そのモンスターをセックスパートナーにして性欲を発散していたリサだが、それを、よりによって、先月、ヲタレッド、五郎が倒してしまった。
そのため、リサは今、性欲を発散する相手を失い、困っている。
そして、まさに今夜、パートナーを失った怒りが性欲とともに、その矛先を五郎に向けたのだ。
「ぐわぁぁっ!ああぁぁっ!」
「さぁ、ヲタレッド!しっかり落とし前をつけてもらうわよ?身から出た錆…今夜は私の性欲発散にたっぷり付き合ってもらおうかしら!」
「ひ、ひぃぃっ!」
リサの高速騎乗位に悶絶する五郎。
「ほら、もっと下からも突き上げてきなさいよ!誰が寝てるだけでいいって言ったの?」
胸板めがけてリサの平手打ちが飛び、紅葉のように手の平の痕がつく。
「ぐっ、がぁっ、あぁっ!」
ヒリヒリする胸の痛みに押され、意識朦朧としたまま、無心で腰を上げる五郎。
「そう…そうよ、その動き…その動きを続けなさい!」
「ダ、ダメだ…で、出るっ!また出るっ…!が、ぁぁっ…!」
びくびく震える五郎の身体。
だが、それでもなお、リサの腰は止まらない。
「まだ足りないわ。もっと、もっと私を楽しませるの!」
「も、もう無理…もう限界だ…!」
音を上げ、腰を落とす五郎だが、リサは構わずに自分から腰を打ちつけ、
「ああぁぁっ!イクぅぅっ!オマンコ、イクぅっ…!」
と絶叫し、果てる。
そして間髪いれず、また再開する杭打ちピストン。
「さ、最高ぉぉっ!このチンポ、もっと!もっと奥までちょうだいっ!私の…リサのオマンコ、もっとたくさん突いてぇぇっ!」
溜まった性欲の開放とともに徐々に淫語が増え、チンポ狂いのビッチと化すリサ。
止まることのない腰のバウンド
それに加え、右手で乳房を鷲掴み、左手で皮を剥いたクリトリスをぐりぐり押し潰し、自ら快感をプラスする。
「ぎゃあぁぁ!」
発狂寸前で悲鳴を上げる五郎。
だが、精神とは裏腹に、強力な精力剤に支配された五郎のイチモツは萎える気配もなく、絶えずリサの体内にできたての白濁汁を発射し続ける。
「あ、熱いぃぃっ…!また出てるっ!オマンコの中に熱々のザーメンいっぱい出てるぅぅ!」
抜かずにピストンを続ける結合部から漏れ出す愛液と白濁汁。
「もっとぉ!もっとちょうだい…私のオマンコ、もっとグチャグチャに掻き回して…!」
疲れ知らずのリサ。
激しい動きで抜けてしまっても、すぐに掴んで捕まえ、自ら割れ目へと導く。
「ああぁぁっ!イクっ!イクっ!んあぁっ…!」
五郎の腹の上で飛び跳ね、仰け反るように果てるリサ。
ジュポっ…と濁音とともに抜けたイチモツは白濁汁まみれだ。
(し、死ぬ…死んでしまう…!)
逃げ出そうと身をよじる五郎だが、拘束具が許してくれない。
それどころか、そうやって鎖をガチャガチャさせているところをリサに見つかった。
「なに逃げようとしてるの?逃げられるワケないでしょ?」
笑みを浮かべてイチモツにむしゃぶりつくリサ。
「あうっ…うぅっ…!」
リサのフェラで、またすぐに勃起した状態に戻るイチモツ。
「さぁ、ビンビンになったわ。まだ出来るでしょ?」
ガニ股で、再び亀頭を呑み込もうと迫るリサのぐしょぐしょの割れ目。
「まだ足りないわ。…さぁ、もっと私をイカせて?」
終わることのないリサのエンドレス騎乗位。
精力剤に任せた二人の営みは明け方まで続いた…。
……
三日後。
中央広場に作られた特設ステージにて、大幹部五人衆『MARRY』に完全敗北を喫したヲタレンジャーの公開処刑が行われた。
客席にはこの『欅共和国』の国民が、多数、押し寄せ、同時に国内テレビによって生中継もされている。
ステージ上に横並びに五つの十字架が立てられ、そこに縛り付けられる敗者の五人。
五人とも仮面だけ残して全裸、紅一点のピンクの秘部には固定バイブ、そして後の四人のイチモツには電動搾精機が装着されていた。
歓声に湧く客席。
そこに、五人それぞれを調教した『MARRY』の面々が登場し、集まった客に、誰が最初にイクか、金を賭けてもらう。
国内テレビからの視聴者投票も行われた。
「さぁ、誰が一番、敏感かしら?」
優雅な笑みを浮かべながら五本の十字架を見比べるユウカ。
客たちも、自分が賭けた色の戦士を好奇の目で見つめている。
「私が調教したブルーが一抜けだと思うよ。すぐイッちゃうスケベな身体にしてやったからね」
と自信満々のマナカ。
それに対し、言い返しはしないものの、リサも多少は自信があった。
あれだけ犯して、たっぷり調教してやったのだから尚更だ。
そして、いよいよ、その時が来る。
「それじゃ行くよ?五人、一斉に…スイッチオン!」
ステージ上に響く振動音とともに、身悶え、縛られた身体をくねらせる五人。
熱狂する客たち、勝ち誇って高笑いの『MARRY』。
完膚なきまでに叩きのめされ、五人揃って淫女たちの奴隷と化したヲタレンジャー。
危機が迫る日本列島!
次なる戦士は果たして現れるのだろうか…?
(おわり)