欅共和国の罠 ― 捕らわれた男たちの記録 ―

















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序章編 田村保乃と関有美子に捕まった男
6.殺し屋、挟まれる (+ちょっとだけ反撃する)
「さぁ…寸止めしまくったから何発ぐらい出るか楽しみやわぁ」
 と、不敵に笑いながら、五郎の身体をしっかりロックする保乃。
 身動きの取れない中、一回じゃ足りないと射精しても萎えない五郎の肉棒だけが、唯一、びくんびくんと脈打つ。
「すごい…まだ、こんなに元気…」
 と呟きながら、有美子は、五郎のだらしなく開いた脚の間にそのスレンダーな身体を入れると、ローションを自慢の美乳の谷間に垂らし、自ら揉みほぐしてまんべんなく馴染ませた。
 そして、ローションで糸を引く谷間で五郎の肉棒を挟み、ズリズリと上下に…。
「うぅっ…!あぁぁっ…!」
 まだ、せいぜい2往復といったところだが、早くも情けない声を漏らす五郎。
 だが、射精したばかりで敏感になっている上にローションまみれ、さらにそれを有美子のロケット型の柔らかい美乳で挟まれたとなれば、そんな声が出るのも分かるといったところだ。
「どうですか?私のおっぱい…」
 股の間から上目遣いで聞いてくる有美子。
 五郎は、声にならず、ただ肯定するように頷くだけ。
 だが、それを許さないのが背後にいるすっかりの煽りスイッチが入った保乃だ。
 左右の乳首をローションまみれの指で摘まみながら
「何なん、うんうんって首だけで…気持ちいいんやろ?たまらんねやろ?じゃあ、ゆみちゃんのおっぱいに挟まれて気持ちいい、って素直に言うたらええやん」
「くっ…うぅっ!あうっ!」
「ほら、早く!」
「き、気持ちいい…」
「何が気持ちいいんですか?それだけじゃ分からないですよ?」
 と、意地悪に聞き返す有美子。
「パ、パイズリ…パイズリされて気持ちい、んがぁっ!」
 言い終わる寸前のところで乳房の上下が加速し、五郎は仰け反って悶絶した。
 さらに有美子は、上下運動だけでなく、すりつぶすようにグリグリと圧をかけたり、谷間を膣に見立てて亀頭だけ包み込んだり、はたまた固くなった乳首で裏筋をなぞったり、バリエーションに富んでいる。
 おとなしいくせして隠れ巨乳、しかもテクニック充分で技も豊富というギャップ。
「ダ、ダメだ…で、出る…」
「え〜?もう出るん?まだ早いって。もっと頑張ってや!」
 乳首をいじくり回す保乃から喝が入る。…が、既に浸透した媚薬オイルのせいで敏感になっている五郎は堪えようにも制御が利かない。
「出る…出るぅ!んあぁぁっ…!」
 二度目の射精は有美子の谷間の中で…。
 ちょうど亀頭を谷間で押し潰されている時だった。
 ジュポッ…と谷間から抜け出た肉棒から糸を引いて垂れるローション、そして先からは白濁汁。
「中で出されちゃった…すごい熱い…」
 と、有美子は、別の意味に聞こえそうな感想を述べながら谷間を押し広げた。
 栗の花のようなニオイがついてしまった美乳は卑猥に糸を引き、その中心からはローションと混ざってメレンゲのように泡立った精液が腹筋を伝ってへそまで垂れている。
「くっ…うぅ…」
 もはや身体を支える力も入らず、背後で羽交い締めする保乃にもたれかかるような体勢の五郎。
 だが、有美子は、この程度では許してくれなかった。
 まだ発射した精液が液化しないうちに、それを潤滑油にして、再度、肉棒を谷間で挟み、また圧迫を開始する。
「んひぃぃ…!」
「さぁ、大きくしてください。何度でも抜いてあげますから」
「ま、待ってくれ…!い、一回、休憩を…」
「オモチャに休憩なんかあるワケないやん」
 五郎の懇願を一蹴した保乃は、そのまま、
「ほら、舌出して」
 と言い、五郎の下に吸いついた。
 強制ディープキス&強制パイズリ。
 有美子の胸の質感に腰砕けになり、思わず唇を離してしまう五郎。
 だが、それでもなお、舌を追いかけ、捕まえて離さない保乃。
 まるでフェラのような吸引力で引っ張り出すと、羽交い締めを解き、そのまま五郎の身体を仰向けに倒した。
 体位を変えられることに恐怖を感じる五郎。
 新たに何かをされることが明白だからだ。
「さぁ…そろそろ、保乃のことも気持ちよくしてもらおうかな…」
 そう言うと、宙を見る五郎の顔の両脇に足を置き、ゆっくり、そのまま腰を下ろす保乃。
「んっ、ぐぅっ…!」
 むちむちした太ももとお尻が五郎の顔にのしかかる。
「ほら、早く舐めて…?保乃のマンコ、もうグチョグチョやねん…」
 と自ら秘部を五郎の口元に押しつけ、騎手が馬に鞭を打つように、後ろ手で五郎の胸板を叩く保乃。
(く、苦しい…苦しいッ…!)
 顔面を圧迫され、呼吸が出来ずに暴れる五郎。
 有美子のパイズリの刺激に身体をよじりながら、何とか鼻だけ出すも、がっちり顔の上に跨がられていて動けない。
「ほら、早く舐めてくれんと、どんどん体重かけていくで?」
 首筋が圧迫されて苦しい。
 その苦しさから脱するために、仕方なく、言われた通りに舌を出す。
「んんっ…ええわぁ、あんっ…そう、そこ…もっと…!」
 と、甘い声を漏らし始める保乃。
 ローションにまみれて陰毛がへばりついた土手、緩んだ割れ目、包皮に包まれたクリトリスが超至近距離で丸見えだ。
(す、すげぇ…!)
 ついつい見とれてしまったが、保乃は、そんな五郎の髪を掴んで、
「止まってるやん。早く舐めてよ。保乃がいいって言うまで止まらんといて。…んっ、そう…あっ、んっ、分かった?絶対やで…?んんっ!」
 ぐりぐりと腰を押しつけながら強制クンニを命じる保乃。
 一方、有美子も、再び、その美乳で様々なテクニックを披露する。
 竿を挟んで揉みほぐし、そして、ちょこっと飛び出した亀頭に唾液を垂らしてむしゃぶりつく。
「んんんんっ!」
 至極のパイズリフェラ。
 口で咥えられた生暖かい感触に、クンニに勤しみながらも悶絶する五郎。
 乳肉による上下運動を続けながら、ジュポッ、ジュポッ…と音を立て、咥えては離し、咥えては離し…を繰り返して亀頭をいたぶる有美子。
 その蕩けるような快楽に骨抜きにされる五郎だが、そっちに浸ろうとすると保乃に怒られる。
 舐めさせながら自分でもグィングィン腰を振る保乃。
 鼻や口元の凹凸を上手く利用し、擦りつけることで快楽を拾う。
 そして、その間、だんだんと速度が上がってくるパイズリの上下運動。
(や、やばい…また…またイクっ!)
 何か呻き声を上げたと思った瞬間、五郎は、また有美子の胸を大量の白濁汁で汚した。
「すごい…三回目なのに、まだこんなにいっぱい…」
 と感心する有美子。
 三度目の射精で息が上がる五郎だが、そんな五郎の胸板をぺちぺちと叩き、
「なぁ、自分ばっか気持ちよくならんと、保乃のことも、もっと気持ちよくして…?もっとベロベロベロベロ、保乃のマンコ舐め回してよ!」
 とせがむ保乃。
 仕方なく舌の動きを再開させると、
「あんっ!そ、そうっ!それ…んんっ!ああぁっ!」
 と声を上げ、だんだん腰の動きが速くなる保乃。
 五郎は、一心不乱に保乃の割れ目、ビラビラ、そしてクリトリスにむしゃぶりつく。
「ああぁっ…気持ちいい、めっちゃ気持ちいいわぁ、やばいわぁ…」
 うわごとのように繰り返す保乃。
 その時、ふいに竿を握られ、そして亀頭に何か新たな感触が触れた。
(な、何だ?この刺激は…)
 顔の上に跨がる保乃の股の隙間から目を凝らすと、パイズリで五郎を連続ヌキしたばかりの有美子が、次は自身の割れ目に亀頭を擦り付けていた。
「んっ、あっ…す、すごい…三回もイッたのに、まだ固い…」
 と一人でぼそぼそ言いながら、竿を掴んだ手を動かし、割れ目をなぞる。
(うぅっ!こ、これは…!)
 パイズリの次は素股と、まさに宣言通りのソーププレイ。
「んっ、んんっ…ほら、私のマンコもグチョグチョになってるの、分かりますか?」
 そう言いながら、ゆっくり腰を振る有美子。
 スレンダーなウエストが艶かしく揺れる。
(あ、当たってる…マンコに当たってる…!)
 ローションまみれの性器同士、そのままニュルンっと挿入してしまいそうになる。
「あんっ…す、すごい…!貴方の我慢汁と私のオマンコ汁が混じって、もう掴む手がベトベトです…!ほら、こんなに…」
 おっとりとした丁寧口調から飛び出す淫語が耳を襲う。
 亀頭を包むムズムズした感覚。
(い、挿れたい…!挿れたくてたまらん…!)
 という思いが秒毎に溢れ出る。
 その思考を読み取ったかのように、クスッと笑って、
「このチンポ、私のオマンコに挿れたいですか?」
 とストレートに問う有美子。
 思わず即答したかった。…が、保乃のマンコで口を塞がれて言えなかった。
「残念〜。ゆみちゃんに挿れたいなら、まず保乃をちゃんとイカせてからやで?」
「ぐぅぅ…!」
 そう言われて、ひたすらに舌を動かす五郎。
「んんっ…!す、すごい…そ、そんなにゆみちゃんとヤリたいなんて…んっ、あっ…へ、変態やな…し、信じられへんわ…んんっ!」
(お前と充分、変態だろ…!)
 と思いつつも、とにかく今は舐める。
 目の前にある保乃のマンコを、とにかく舐め回す五郎。
 それを見かねて、
「ねぇ、まだですかぁ?早くしてくれないと気が変わっちゃいますよ?」
 と、スローな素股を続けながら呟く有美子。
(ま、待ってくれ…!)
 ここまでしてお預けを食らったら、気がふれてしまう…!
「早く保乃をイカせて、私とセックスしましょうよ」
 とけしかけられた五郎は、勝負に出ようと、おもむろに保乃の太ももを掴み、ぐっと手前に引き寄せて少し乱暴にしゃぶりついた。
「んあぁぁっ!?ああぁっ!」
 突然、格段に力強くなったクンニに驚き、悶絶する保乃。
(ほら、イケよ!早くイケよ!)
 屈服させられた末、顔面騎乗までされているこの状況にもかかわらず、今この瞬間だけ主導権が五郎に移る。
「ちょ、ちょっと待って…!急に…!急にめっちゃ激しいんやけど…!んあぁぁっ!」
 逃がさないようにがっちりと太ももを固め、ビラビラを舐め回す。
「んひぃぃっ!す、すごい…!」
 さらに舌先で器用に包皮を剥き、そこから覗いたクリトリスを標的にすると、保乃は、がくがくと腰を震わせた。
「んひぃぃぃっ!あぁぁっ!!」
(イッてくれ!頼むから早くイッてくれ!俺はもうセックスがしたくてたまらないんだっ…!)
 取り憑かれたように保乃のクリトリスをチューチューと吸い上げると、
「ああぁっ!?アカンっ!それアカンって!イ、イクっ!アカンっ…イクっ!イクーっ!」
 絶叫して、五郎の顔の上で跳ねる保乃。
 びくびくと痙攣する様を見て、内心、
(へっ…ざまぁみろ…)
 と思った五郎。
 さっきから、やたらとマウントを取りたがる意地悪な女に対し、一矢報いたような感覚だ。
 そして、生意気な保乃に反撃して絶頂させた際の喘ぎ声に触発されたのか、気付けば、またカチカチになっている肉棒。
 有美子はその固さを確かめるように竿を掴み、しなやかな指でぎゅっ、ぎゅっ…と握って、
「ふふっ…もう準備万端ですね。それじゃあ…」
 有美子は手を添え、パンパンに膨れ上がった亀頭を自身の濡れた割れ目にあてがい、
「じゃあ、挿れますよ…?」
 と言った。
(た、頼む…早く…!)
 五郎は、ただ、その瞬間を、身を堅くして待つのだった。

鰹のたたき(塩) ( 2020/04/25(土) 19:07 )