2.唸る振動
「さぁ、始めよっか…♪」
「可愛がってあげる…♪」
不敵に微笑みながら、お互い、自分の獲物の胸板を指先でなぞる渡邉理佐、そして小林由依。
そして、その二人の隣で、それぞれが可愛がる後輩メンバー…山崎天、森田ひかるも同様に微笑む。
「理佐さん、まず何から始めますぅ?」
と、きちんと先輩にお伺いを立てる天ちゃんと、かたや、
「アハハ!ぶるぶる震えちゃって…なに?怖いの?マジ、ウケるんだけどっ!」
と早くもゲラを発動しながら、先輩に倣って男の身体に手を伸ばす森田の対比が面白い。
「くっ…さ、触るな…!」
「やめろっ…やめてくれぇ…!」
胸板を這い回るしなやかな指に身体を揺すって反応する二人。
復讐兵団の長、鮫島が見事に攻略して陥落させた二人を、ボスのおこぼれという形で嬲り物にしていた数日前と形勢が逆転。
「さぁ…覚悟はいい?」
「散々いい思いしたんでしょ?私たちの身体で。…ねぇッ!?」
ガシッ…!
「んごぉっ…!」
ふいに男の顎を掴み上げる小林。
「どんなことして楽しんでたのか言ってみなさいよ。…ほら、言えよ!言えっつってんだよ、早くッ!」
「ひ、ひぃっ…!」
狂犬の詰問…言え、と言われても言える筈がない…。
四つん這いでひざまずかせ、髪を掴み上げてイラマチオをさせた後、その美尻をスパンキングしながら卑猥なセリフを言わせ、最後はバックで失神するまで犯してやった…そんなこと、今の小林には口が裂けても言えない。
一方、その横で、
「…アンタも他人事じゃないよ?」
ガシッ…!
「おごっ…!」
同じように顎を掴まれ、威圧的な小林とは対照的な、妙に優しい不気味な笑顔で、
「アンタは私の身体でどんなことをして楽しんだのぉ〜?ん〜?」
「ひぇぇっ…!」
その笑顔の奥から滲み出る戦慄の恐怖に思わず半泣きの男。
こちらも、ぞんざいな扱いにして肉便器扱いしていたことは絶対に口を割れない。
そして二人とも、顎を掴まれて口ごもる傍ら、先輩から引き継ぐ形で乳輪をなぞる天ちゃんと森田の指が気になってしょうがない。
森田はクスクス笑って、
「あれぇ?もしかして乳首ちょっと勃ってきた…?今、恫喝されてる最中だよぉ?状況、分かってんの〜?」
と意地悪なことを、そして天ちゃんは、
「早く答えろっ♪…えいっ!えいっ!」
と、無邪気な笑みで楽しそうに男の固くなってきた乳首をデコピンで弾く。
その打撃に合わせて、
「んごっ…!んごぉっ…!」
と身体が跳ねる理佐の獲物。
それでもなお、自分たちの所業を頑なに黙秘する男たちにじれた小林が、放り出すように男の顎を離し、
「へぇ…どうやら、口にも出来ないぐらい、相当な好き勝手をしてくれてたみたいね?上等じゃん…!」
と吐き捨てると、
「ひかる!はい、これ…♪」
と、早速、森田に“武器”を支給する。
それを受け取ると同時に与えられた役目を察し、
(…了解♪)
というアイコンタクトで、その受け取った武器、電マの二刀流で男の背後に回る。
同じく理佐も、
「はい、天ちゃん♪」
と、小林同様、天ちゃんに電マを二本、手渡し、
「さぁ、我慢汁タラタラになってパンツから滲み出てくるまで、たっぷりいたぶってあげてちょうだい!」
と命じた。
二人が手にした二本同時にスイッチを入れると、
ブィィィィン…!
と、計四本ぶんの振動が地下室に響き渡る。
そして背後からの密着。
「ねぇ?どこに当ててほしい?ここ?それとも、こっち?」
と耳元で囁く天ちゃんに対し、
「ほ〜ら…♪まずは周りから…♪」
と、希望を聞くこともなく勝手に乳輪からなぞり始める森田。
「うぅっ…くっ…!」
「んっ…あぁっ…」
這い回る強振動がくすぐったくてビクビクと反応する男たち。
その無様な様子をクスクス笑い合う二人の女王は、ともに、いつの間にやら鞭を手にしていた。
「なに動いてんの?じっとしなさいよ」
ピシィィィっ!
「ぐっ…!」
「気持ちいいなら気持ちいいって素直に言ってごらん?ん〜?そんなことも言えないの?」
ピシィィィっ!
「がぁっ…!」
「あらあら、唇を噛み締めて必死に耐えてるフリして…そのわりに股間が膨らんできてるのはどういうワケかしらねぇッ!」
ピシィィィっ!
「ぎゃあぁっ!」
鞭打ちの刑で愉悦に浸る理佐と小林。
「ほら、勃ってんじゃん。勃ってんでしょうが、ほらぁっ♪」
と、鞭の先端でテントを張る男根をかたどってなぞり、
「このオチンポね?私たちに悪さしたのは?」
「記憶が曖昧だからさぁ…どんなモノか覚えてないんだよねぇ…♪」
と理佐はニヤついて、
「ほらっ、勃たせるならさっさと勃たせなさいよ。私たちに挿れたチンポ♪」
「粗チンだったら許さないからね?」
「く、くぅっ…!」
「がぁぁっ…」
二人の女王の手慣れた鞭捌き。
乾いた音とともに走る痛み…不敵な笑みの恐怖…そしてそこに気が散る電マの振動が入り交じる。
ふいに片方の男が、
「おぉっ…♪」
と気持ち悪い声を上げた。
森田が股の下を通した電マで睾丸をなぞったのだ。
ブルブル震える振動。
「ほ〜ら、今のうちにここで精子たっぷり作っとくんだよ〜?どうせ今からすぐすっからかんにされちゃうからねぇ♪」
と精巣の稼働を促す意地悪な言葉責め。
天ちゃんも同じように真似をして、こちらは、
「がんばれぇ♪臭い精子いっぱい作れぇ♪」
と、無邪気に笑いながらグリグリ捻りながら押し上げる。
「ひ、ひぃっ…」
「うぉぉっ…」
恐怖の中に割り込んでくる快楽。
やがて理佐が、少し大袈裟に、
「あれぇ?これは何かなぁ…?」
と、鞭の先でパンツに出現した楕円形のシミをなぞる。
ビクン、ビクン…と反応する男。
続いて小林も、
「わぁっ、こっちも見えてきた…♪」
と、徐々に広がるシミを確認。
そのシミは、背後の二人が、巧みに振動を与えれば与えるほど拡大していく。
「まったく…こんなに濡らして恥ずかしくないの?」
「電マで濡れたのか、それとも鞭で打たれて濡れたのか、どっちかなぁ?」
「案外、後者じゃない?ドMの素質があるのかもね…♪」
とクスクス言い合う二人。
そして理佐が、
「じゃあ、天ちゃん!そろそろ当てちゃっていいよ、竿のところに…♪」
「はーい♪」
と軽快な返事とともに、すっかり浮き彫りになった竿に振動を当てる。
その瞬間、
「んほぉっ…♪」
と、思わず内股になる男。
さらに小林は、
「ひかる。そのまま先っぽに当てちゃおう♪」
「はいっ♪」
と、シミの出処めがけて先端の球体をぶつける森田。
「はひぃっ!?」
パンツの中で、自然と包皮が剥け、カウパー液を垂れ流す亀頭にあてがわれた強振動は効果てきめん。
思わず脚を弓のようにしならせ、胸を張るように突き出して悶絶する男と、それを見て爆笑する小林、森田。
なおも男根の電マ嬲りは続き、男たちが息切れを起こす始末。
「はぁ…はぁ…も、もうやめてくれぇ…」
「感覚が…感覚がないんだぁ…!」
と音を上げる男たちだが、その揚げ足をとってさらにいたぶるのが理佐と小林のお家芸。
「ん〜?感覚がなくなっちゃったのぉ?」
「じゃあ、取り戻してあげないとねぇ…♪」
と、後輩たちにアイコンタクト。
心得た後輩二人は、ふいに男たちのパンツのゴムを引っ張ると、その出来た隙間に電マを押し込んだ。
「ぐぉぉっ!?」
「がぁぁっ…!」
すっかりビンビンになってしまった男根に、とうとう直に当てられた振動。
吊られた手では抜き取ることは出来ない。
情けない声を上げながら必死に振り落とそうと腰を左右へ揺する二人。
そのあまりにも滑稽な姿は、みっともないったらありゃしない。
さらに小悪魔な後輩二人は、残るもう一本の電マをお尻側にも同様に押し込み、ゆっくり先輩の元へ戻る。
「ふふっ…どう?気分は?」
と、不敵に笑う小林と森田。
「何か言ってごらんよ、ねぇ…♪」
とニヤニヤしながら煽る理佐と天ちゃん。
男たちの男根は既に準備万端。
ガチガチに勃起し、パンツに滲み出て床に垂れるほどの我慢汁をとめどなく漏らす。
このまま放っておけば勝手に射精してしまいそうだ。
「た、助けてくれ…これを退けてくれぇ!」
「あぁっ…ヤ、ヤバい…ヤバいってぇっ!」
半泣きで声を上げる男たちだが、当然、こんなオモチャで射精させても面白くない。
すんでのところでサッと股間に押し込んだ電マを抜き取る二人。
それぞれの電マの先端には、ネトネトした透明の液体がびっしりこびりついている。
「やだぁ…きたな〜い…」
「くんくん…わっ、くっさ…!」
と、男たちの羞恥心を攻撃する理佐と小林。
「ほら!自分で出した我慢汁でしょ?」
と、手にした電マを次は男たちの顔に無理やり擦りつけ、
「どう?舐めれる?自分でちゃんと後始末できる?アハハ♪」
「わぁっ♪ちゃんと出来るじゃん。偉いねぇ、ぼく〜♪」
と小馬鹿にして嘲笑う二人。
このスタイル抜群の美女たちは、男を嬲り殺す時にかぎり、ここまで性悪へと変貌する。
自身のイチモツから出たカウパー液を舐めさせられる屈辱とは裏腹に、肝心のそのシミは、もはやとんでもない拡がり方だ。
「ふふっ♪どれどれ…ちょっと固さを確認…!」
と、男に歩み寄り、おもむろに股間を鷲掴みにする小林。
「ぎゃぁっ!?」
激烈な痛みに悲鳴を上げる男に対し、
「へぇ…上出来、上出来♪」
と不気味に頷く小林は、
「じゃあ、次はこれで遊んであげる♪」
と、再び男の目の前に突きつけた電マには、いつの間にか戦慄の付属品が装着されていた。
目を見開き、恐怖におののく男に、繰り返し、
「さぁ、次はこれでもっと気持ちよくしてあげるから♪」
と微笑む小林。
そんな相棒の絶望を、息を飲んで見守ることしかできないもう一人の男だが、ふと視線を前に戻すと、気付かぬうちに目の前まで迫った理佐の小顔があった。
その理佐も意地悪な微笑をして、
「なに他人事みたいな顔してんの?アンタのもちゃんと用意してるから♪」
と、小林の持つものより、さらに一段といかついオナホ電マを掲げる。
「ひ、ひぃっ…!」
思わず引き攣る男たちの顔。
二人の女王は、その表情を楽しむように眺め、
「さぁ…それじゃ、そろそろ見せてもらおうかしら…♪」
「我慢汁まみれのオチンポ…♪」
と呟くやいなや、
「ひかるっ!」
「天ちゃん!」
と、後輩をけしかけた。
「はーいっ♪」
と元気に返事をした二人がそそくさと背後に回り、パンツを足首まで一気にずり下ろす。
ぼろんっ!と飛び出す男たちのイチモツ。
そして後輩たちは、その晒された肉棒を躊躇なく掴み、動かないように固定する。
その先端に食らいつこうとゆらゆら近寄るオナホ電マ。
「や、やめろぉっ…」
「そんなのダメだぁっ…!」
と首を振る捕虜たちを、
「うるさいわね、さっきから」
「黙って私たちのオモチャになればいいの」
と冷たく突き放した二人の女王は、黙々と、彼らのイチモツを淫具に補食させた…!
(つづく)