欅共和国の罠 ― 捕らわれた男たちの記録 ―

















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<番外編>同姓師弟の秘め事
6.
 手痛いハンデとなっていた分娩台への拘束が、ようやく解かれていく。
(手足が自由になった瞬間、覚悟しなさい…!)
 と、反撃の隙を窺う茜。
 まず、右足、そして左足の拘束具が外れた。が、これではまだ仕掛けるには早い。
 逆ならよかった。
 手が自由になれば足は自分で外せるが、足だけ自由になっても手を外すことは出来ない。
(もう少し…もう少し…)
 と、じれったいのを辛抱して好機を待つ。
「じゃあ、こっちも外しますねぇ♪」
 と、麗奈の指が、左の手首の拘束具にかかった。
(まだ…まだよ…全部…全部が外れてから…)
 ぐっと息を飲む茜。…と、その時だ。
 突然、部屋の扉が開き、
「…誰?誰かおんの?」
 と声がした。
(ま、まずい…!)
 誰か、第三者が入ってくる展開など、茜の頭に微塵もなかった。
 しかも茜は今、全裸の状態。
 鬼軍曹の異名を持つ茜が、裸で、まだ仲間に加わって間もない麗奈と二人で…こんなところ、誰に見られても言い訳に窮する。
「くっ…!」
 と、思わず小さく声を上げてしまう茜だが、一方の麗奈は、慌てる様子もなく、
「あ、綺良ちゃん♪」
 と、最悪のタイミングで現れた招かざる客、増本綺良に手を振り、
「見回り?」
「せやねん。夜中の見回りするん忘れてたと思って、今してんねん」
 と言う増本だが、まだ手だけを分娩台に固定された裸の茜を見ると、ぎょっとして、
「え、ちょっと麗奈ちゃん…!それ茜さんやんか!何してるん…?」
 と戸惑いの声を上げた。
 当然だ。
 それに対し、
「えへへ♪いいコトしてたの♪」
 と思わせぶりに微笑した麗奈は、
「とりあえず入って」
 と増本を部屋に入れると、ぼそぼそと耳打ちをした。
 ひそひそ話なのに、
「うん…うん…えぇ!?マジ!?ウソやん…!」
 と声を上げるのが、いかにも増本らしい。
「くっ…!くっ…!」
 と、その間、必死に身をよじる茜。
 足だけ拘束を解かれたおかげで、あられもないことになってしまった股間だけは脚を組んで何とか隠せた。が、胸はどうしようもない。
 なおも身をよじる茜だが、そこにかかる人影…密談を終えた増本だった。
「き、綺良ちゃん…!い、いいところに…話は後にして…と、とりあえず、これを外して…?」
 と頼む茜だが、なぜか増本は動いてくれない。
 いや、むしろ、その天真爛漫な顔に不敵な笑みが浮かんでいる。
 増本は、茜と同じ目線まで身を屈めると、
「聞きましたよ。茜さん。麗奈ちゃんにいいようにやられたんですよね…?」
 と、話しかけ、
「せっかくなんで私も混ぜてもらっていいですか?」
「なっ!?」
 あまりの急展開に言葉を失う茜。
(バ、バカなの!?この娘を注意するとか、私を助けるとか、そういう発想はないの!?)
 と愕然とするも、そんな茜の虚をついたように、
「ひとまず、どんな具合か私にも確認させてくださいよ」
 と、持ち前の馬鹿力で茜の組んだ脚を強引に開く増本。
「やぁっ、バ、バカっ…何すんのよ!こ、こらぁっ…」
「わぁ…めちゃエロいマンコですね♪」
 と、卑猥な単語もあっさり口走って感想を述べる増本。
 すると麗奈が、
「もっと近くで見てあげなよ。…ほらっ、見やすくしてあげる♪」
 と増本をけしかけると同時に、一度は外した拘束を再び足首に取りつけ始めた。
「くっ…や、やめっ…!」

 ガチャン…!ガチャン…!

(そ、そんな…!)
 何ということだろう。
 増本の乱入により、再び分娩台への拘束に逆戻りだ。
(くっ…も、もう少しだったのに…!)
 好機を逸して悔しがる茜。
 そして、そんな茜の股間をまじまじと見ていた増本が、顔を上げ、
「え、濡れすぎちゃいます?何されたらこんなことなるんですか?」
 と無邪気に聞く。
 それを言われて、かァッと顔を赤くする茜に対し、麗奈は、しめしめという顔で、
「じゃあ、綺良ちゃんにも教えてあげるね♪茜さんのイジメ方…♪」
 と笑った。

 あっけなく打ち砕かれた逆襲の想定…。
 鬼軍曹の受難は、第2ラウンドに突入した。

 ……

 それから半時間たらず。
 部屋には、再び、茜の喘ぎ声が反響していた。
「んあぁっ♪あぁぁっ!ひ、ひぃっ…♪」
 分娩台の背後に回って茜の美乳を揉みほぐす麗奈。
 そして股ぐらは、次なる刺客、増本綺良の高速ベロの格好の標的にされた。
「んおぉっ!?あっ、ダ、ダメっ!イクっ!またイクぅぅっ!」
 震えて跳ね上がる身体を見て、
「あれぇ?またイキました?イキましたよね、今。ビクビクしてましたもんね?」
 と、早口で執拗に聞いてくる増本。
 自身愛用の媚薬オイルに、先刻の麗奈の小悪魔責めですっかり感度の高まってしまった身体。
 増本にバトンタッチしてからも、既に何回も連続でイカされているが、それでもなお、増本は、
「まだイケますよね?」
 と、さっきの麗奈と同様、下顎を愛液まみれにしながら、再び茜の股間にむしゃぶりつく。
 普段、不思議ちゃんというイメージのわりに、あざとく使い分ける舌遣い。
 時にチロチロと、ビラビラのヒダの中まで舌先で丁寧に舐め、時にベロベロと、性器全体を覆うように豪快に舐め回す。
 そして何より、本人の気分で唐突に仕掛けてくるクリトリスへの甘噛み。
 いくら舌による刺激を必死に堪え、ガードを高めても、これをやられては、そのたびに全身の力が抜け、
「ひゃぁん…♪」
 と情けない声とともに防御力を一度ゼロに戻される。
 そして時間が経つにつれ、ただイカせまくるだけではなく、茜の反応を楽しみ始める増本。
 そろそろ甘噛みが来る頃と思って茜が歯を食い縛ってる時にはあえて仕掛けず、舐め回して気が逸れたところで仕掛けてくるのだ。
 まだ仲間に加わって間もないルーキー、それも、普段、不思議ちゃんと言われてるような娘に完全に翻弄される茜。
「あはぁん♪」
「アハハ!麗奈ちゃん、聞いた?『あはぁん♪』やって!」
 と、バカにした笑い。
 鬼軍曹という肩書きの威光は完全に失墜し、いまや、嬲り物のオモチャ同然。
 そんな屈辱の時間が、イッてもイッても終わらない。
 たまらず、
「や、やめて…二人とも、もうやめて…お、おかしくなる…!んはぁぁっ!?」
 と訴えるも、
「いいですよ、おかしくなって…♪」
 と、背後から甘い声で耳打ちする麗奈と、
「さっきからマン汁の量が既におかしいですけどね」
 と、澄ました顔から、突然、強烈な一言を見舞う増本。
 その後も、

「どうですかぁ?気持ちいいですかぁ?」
「イキすぎて、だんだんマンコからチーズみたいなニオイしてきました…♪」

「ほら綺良ちゃん、見て?茜さん、さっきから乳首もずっと勃起したままなの♪」
「へぇ、ホルスタインみたいですね。あとで乳搾りもしてあげますね。出るかは知らんけど♪」

「あっ…♪すごい…またイッてるよ、茜さん♪」
「もう今日からド変態って呼びますね、茜さんのこと♪」

 と、麗奈の耳元での甘い囁き&増本のグサッとくる一言…そんな奇妙なアメとムチによって羞恥心をボロボロに破壊されていく茜。
 もはや、さっきのように油断させて反撃に…という頭が回るヒマもなし。
 何度イッても、麗奈のしなやかな指による乳首責めと、増本の舌による破天荒クンニに終わりが見えない。
「ふぁぁっ!?あぁぁっ!?」
 もはや自分の感覚も分からず、気付けば身体が震えてオーガズムを極めている。…この繰り返し。
 なおもピチャピチャと舐めながら、
「これ、もう外してええんちゃう?」
 と増本。
「大丈夫かなぁ?」
「大丈夫、大丈夫。茜さん、多分もう体力残ってないから」
 と、あっさり言い放つ増本。
 だが、悔しいかな、彼女の言う通り。
 イカされすぎて、もう体力は限界寸前だ。
 ようやく、次こそ全て外された拘束具。
 増本の予見通り、分娩台から降ろされても抵抗する素振りはなく、がくっ…と膝が折れて、麗奈と増本に肩を借りる始末。
「ほらっ…とどめはこっちでさしてあげますから♪」
「楽しみですねぇ、茜さん…♪」
 とベッドまで運び、放り投げる二人。
 弾んで仰向けになった茜は、虚ろな目で天井を見つめるのみ。
 そして、その天井を見つめる視界にカットインする二本の棒…疑似男根…ディルド。
 どちらも見覚えのある大きさ、形…。
 麗奈がクスッと笑って、
「ふふっ…そうです♪どちらも茜さんの愛用してるものですよ。いつも腰につけて奴隷のアナルをズポズポ突いて犯してるヤツ♪」
「へぇ〜、二種類あるんですね。麗奈ちゃんのはバナナみたいに反ってて、私のはイボイボがいっぱいついてます」





「さぁ、茜さん…♪どっちから欲しいですかぁ?」
 と、そのディルドを腰に巻いたバンドに装着し、ペニスバンドとした二人に、ニヤニヤ、ヘラヘラしながら見下ろされる茜。
 二人は目配せをすると、中腰になり、それぞれのペニスバンドを茜の口元に突きつけた。
「ほらっ。茜さんの大好きなオチンポ来ましたよ、オチンポ♪」
 と、無邪気な笑みでペチペチ打ちつける増本。
 麗奈のも唇に擦りつけると、やがて茜は虚ろな目のまま舌を出し、二本のペニスバンドをまとめて舐め始めた。
 まるで飢えた犬のよう。
 ベロベロと先端の疑似亀頭を舐め回し、威厳の消え失せた、奴隷のような目で奉仕をする。
「うわぁ、超エッチ…♪」
 その百戦錬磨の妖艶な舌遣いに感嘆とする麗奈と、こんな時に、
「あっ、感じる…感じる…そんなことされたら僕もう出そうだよ、茜ぇ…♪」
 と男になりきっておどける増本。
 それを見て、
「アハハ、ウケる♪」
 と、手を叩いて笑う麗奈だが、その笑いが収まると急に神妙に、
「じゃあ、まず私から先にいい?」
 と、立ち上がり、茜のだらしなく開いた脚の間に身体を入れた。
 淫汁が湧く穴にあてがうペニスバンド。
 そして、なおも増本のペニスバンドを夢中でしゃぶる茜に、
「覚悟はいいですか?茜さん…♪これからは、茜さん、私たちのペットですからねッ♪」
 と、その反ったペニスバンドをひと思いにねじ込んだ。
「んぐっ…んぐっ…んんっ!んおぁぁぁっ!?」
 咥えた増本のペニスバンドを思わず吐き出すほどの快感が襲いかかり、絶叫する茜。
 反り返った疑似男根は、いきなり、ダイレクトに膣の天井、Gスポットを抉る。
 構わずに腰を突き動かし、
「ほらっ、ほらっ…どうですかぁ?感じちゃいますかぁ?茜さん…♪」
「んっ、あぁっ、か、感じるっ♪感じちゃうっ♪す、すごぉい…んほぉっ♪」
「アハハ!今、すごく情けない顔してますよ?ホント、変態みたいな顔♪ほらっ、何とか言ってくださいよ、副リーダーさぁん♪」
 と、楽しそうに下克上ピストンを打ち込む麗奈。
 次の増本もワクワクしながら待っているのが表情で分かる。
「んんっ!あぁっ、ダ、ダメっ!イクっ!イクぅっ!」
「えぇ?もうイクんですかぁ?しょうがないですねぇ…♪」
 茜の腰を掴み、引き寄せるようにして追い込む麗奈。
 さらに口調も、
「ほらっ!イケっ♪イッちゃえ♪イキそうなんでしょ?だったら早くイキなさいよ、この変態っ!」
 と、完全に立場逆転だ。
「んひぃっ!?イ、イグっ!イグぅぅっ!んはぁぁっ…!」
 激震とともに跳ねる茜の身体。
 そこから続けて三度、麗奈の腰振りでオーガズムへと連れて行かれた茜。
 やがて、
「ほらっ!私は誰?その口で声に出して言ってごらん?ほらぁ♪」
「んひぃっ、ひぃっ、ひぎぃっ…れ、麗奈…様…“麗奈様”ですぅっ!」
「ダメ!アタマに“この世で一番美しい”がついてない!」
「んはぁっ!?ご、ごめんなさいぃっ!」
「ほら、やり直し♪」
「あっ、んんっ、こ、この世で一番…う、美しい麗奈様ですぅっ!」
「この世で一番…ということは、当然、あなたよりも…?」
「も、もちろんですっ!私なんかよりも、れ、麗奈様の方が、は、遥かにぃっ…!」
「ふふっ…♪ありがと…♪」
 と、満足げに微笑む麗奈。
 そして、妖艶な腰のひねりとともに抜き取られたペニスバンドは、じゅぽっ…という濁音とともに、白く濁った本気汁まみれになって帰ってきた。
「ふふっ…♪やっばい、これ…♪」
 と、そのペニスバンドを軽く扱き、茜の淫汁の粘り気を手の平で楽しむ麗奈。
「はぁ…はぁ…」
 すっかり息が上がる茜だが、休む間もなく、次はイボイボのペニスバンドを身につけた増本がベッドに上がる。
 サイコパスじみた不敵な笑顔を浮かべ、
「おケツこっちに向けて手をついてください」
 と体位を指示する増本。
 そして、それに素直に従う茜。
 女尊男卑の国、欅共和国において、後ろから犯されるのは“屈服”を意味するとして御法度であるにもかかわらず、その禁忌を破る副リーダー。
 後ろめたさに思わず顔を背けるも、後輩にオモチャにされる快楽を覚え、味を占めてしまった身体は素直だ。
 ヒクヒクと収縮し、ペニスバンドの先端を誘う割れ目。
 その、あまりの濡れっぷりを見て、
「うわー、つゆだくですねぇ」
 とバカにしたように言い放つ増本。
 さらに、
「もうちょい上です。…そう、そこでキープしてください」
 と生意気に注文をつけ、ペニスバンドをあてがう。
「ふぁぁっ…!?」
「何ですか?まだ挿れてませんよ?」
「んっ、あっ、あっ…!さ、先っぽが擦れて…ねぇ、お願い…は、早く…早くちょうだいっ…!」
「せっかちですねぇ、茜さん。じゃあ、行きますね…?」
 と予告した増本だが、いざ挿入となると、なんと、イボ付きペニスバンドをいきなり根元まで一気に押し込むパワープレイ…!
 たまらず、
「んぎゃあぁぁっ!?」
 と咆哮を上げる茜に、
「ほら、望み通り、オチンポ来ましたよ。茜さんの大好きなオチンポですよ。まぁ、偽物ですけど」
 とヘラヘラする増本。
 だが、もはや今の茜には本物、偽物、どちらでも同じ。
 麗奈に屈して残りわずかとなっていた理性は今の強烈な一突きで完全に吹き飛び、
「んひぃっ♪す、すごぉっ…あぁっ、あ、当たるっ…♪イボが…イボイボが当たってるぅっ!」
 と、自分から尻を擦り付け、快楽を貪って動き始める茜。
「うわっ、なに?とうとう自分から!?信じられなーい!」
 と、隣で嘲笑を浴びせる麗奈に構わず、
「も、もっと…もっと突いてっ…綺良ちゃん、ねぇ、もっとぉっ!」
 と茜は絶叫した。
 これには、
「もぉ、欲張りですね。恥ずかしくないですか?」
 と、増本が…あの増本が呆れる始末。
 後輩相手に底なしの性欲が露呈した茜。
「そこまで自分で動いてくれたら、私は動く必要ないですね…♪」
 と、腰を止め、気持ち程度のスローピストンに落ち着く増本。
 それだと不満なのか、まるで懐いた仔猫のようにその身を擦りつけ、
「もっと…もっと激しいの…激しいの、ちょうだい…♪」
 と、ねだる茜。
「えー?どーしよかなぁ…?」
 と言いながら増本は、茜の死角を利用し、麗奈にだけ見えるように五本指をかざした。
 クスッも笑った麗奈も呼応し、茜の頭上で指折りカウントダウンが始まる。

 5……4……3……2……1…

 そしてゼロの瞬間、目の色を変えた増本が、突然、暴君のごとく腰振りを開始した!
「…んごぉぉっ!?おおっ!?んはぁぁっ!?」
「アハハ!ほらっ、ほらっ!望み通りにしたったで!何か言ってみぃや、バカネっ!おい、バカネっ!」
 と楽しそうに先輩を犯す狂気の増本。
 その身体を裂くようなハードピストンに、涎を垂らして大絶叫の茜は、もはや女王のプライドも、先輩の尊厳も、副リーダーの自覚も何もない。
 唯一あるとすれば、確実に開放され始めた秘められたM性、それだけだ。
「あぁっ、イ、イクっ!ダメぇっ、イグぅぅっ!」
「よーし、イケっ!イケっ!イケっ!」
「んごぉぁぁっ!?がぁぁぁっ…!」
 この日、一番の痙攣とともに折れる肘…崩れ落ちる身体…。
 乱れた髪は見るも無惨に散らかり、普段の気品溢れる美貌は出した舌もしまえない見るに堪えないアへ顔へと変わっていた。
「アハハ!傑作〜♪後輩にそんな姿見られちゃ、もう二度と偉そうに出来ないね♪」
 と、軍曹制圧で勝ち誇った笑みを浮かべる麗奈は、再びケータイを取り出し、
「綺良ちゃんに犯されるバージョンも撮っとこっと♪」
 と、這いつくばる茜に向けて構えた。
「いける?行くで?」
 と撮影開始を確認し、再び激ピストンを始める増本。
「ぐぁぁっ!?あぁぁっ!?」
 と、獣のような呻き声を上げる茜の顔に寄り、髪を掴んで持ち上げると、
「ほら、今の気分は?鬼軍曹さん♪」
 と問う麗奈。
 茜は、向けられたケータイに向かって絶叫する。
「き、気持ぢいいっ!お、犯されるの最高ぉっ♪気持ぢよすぎて死んじゃうぅっ!!あぁっ、もっとぉ…もっと犯してぇぇっ♪あぁっ、ダメぇ、またイクぅぅっ♪」

 ……

「ふぅ…♪」
 いい汗をかいた麗奈、増本。
 その足元には、失神して突っ伏した茜が横たわっている。
 そんな茜を、
「よいしょ、っと」
 と仰向けにして、その緩んだ口に取り外したペニスバンドを、二つ、突き挿して部屋を後にした二人。
 だんだん遠ざかっていく話し声に、

「偉そうなこと言ってきたら、また今日みたいにヤッちゃおうね」
「せやな。動画いっぱい撮ったから、“あの人”、もう私らに逆らえんもんな」
「ついでに今度はあきぽも混ぜてあげよっか♪」
「じゃあ、私は幸阪を呼ぶわ。うふふ…♪」

 と、さらに不穏なやり取りがあったことを、茜は知る由もない…。


(BAD END)

鰹のたたき(塩) ( 2021/09/19(日) 11:01 )