最終試験
アイマスクをしたまま、ローションまみれのまま放置された束の間の小休止。
だが、5分もしないうちに、彼は、次第に自身の身体に異変を覚えた。
(くっ…た、玉が…!玉が…熱い…!)
突如、睾丸を覆った大火傷したかのような熱。
それに触発されたように、強制射精二発と男の潮吹きまで喫した竿も自ずとムクムク起き上がり、やがて、飛行機の操縦棹のように立派に反り立った。
そのあまりの勃起力に下腹部には鈍痛が走り、ジタバタと手足を揺するも、拘束具は外れない。
とうとう声を抑えきれず、
「ぐぁぁっ…うぉぉっ…!」
と獣のような呻き声を上げる男。
その悲鳴を聞きつけたように再び人が近寄る気配がして、
「あらあら。二回も射精したのに、あっという間に、またビンビンじゃないの…♪」
とクスクス笑う茜の声。
ハメられたと悟った男は、
「ぐっ…!さ、さっきの水だな…!?く、くそっ…俺の身体にいったい何をした…?」
「さぁ?何でしょう?」
とはぐらかした茜は、声高らかに、
「さぁ!それじゃあ、最終試験、開始といこうかしら」
(さ、最終…試験…?)
きょとんとした男の身体に、最終試験の受験者・麗奈が再び迫る…!
男の開いた股の間にひざまずく麗奈。
マットの揺れから人の接近を感じ取り、身を固くした男の耳に、
「技は問わないわ。15分以内にこの男を完全に屈服させることが出来れば合格。ヌイて狂わせるも良し、焦らして狂わせるも良し。それじゃあ、試験スタート!」
と聞こえた茜の声。
そして、次の瞬間、
パクッ…!
「うぉぉぉっ!?」
突然、そそり立った男根にむしゃぶりつかれた刺激に、思わず驚いた声を上げた男は、すぐに、
「ぐっ、がぁっ…や、やめっ、うあぁぁっ!?あぁっ、あぁっ!」
と声を上げ始めた。
男がここまで声を上げるのは、感度がバカになっている証拠だ。
さらに麗奈は、口に含んだ亀頭に舌を絡めて刺激しながら、
「これだけじゃ足りないでしょ?…分かってる。さっきみたいにシコシコも追加してあげるから♪」
「ま、待て…!さ、触るな…やめろっ…んあぁっ!?」
根元を握り、シュコッ、シュコッ…と滑る白い指に悶絶する男。
まるで下のマットが熱々の鉄板であるかのように、ジタバタとすごい剣幕で暴れる男。
(こ、この感度…シャレにならん…!)
と必死に逃げようと身体を揺するも拘束からは逃れられず、むしろ、そのたびに亀頭が麗奈の口内にぶつかり、余計な刺激を生む。
かといって、じっとしていたら、
「あれ〜?もう抵抗しないの〜?」
と、麗奈自身が首を上下させ、口内にぶつけてくる。
「ぐっ…あぁっ…!」
「ほら、じっとして麗奈の好きにさせる?それとも自分で気持ちいいとこを当てにくる?どっち?」
「くっ、くぅっ…!」
苦悶の表情のまま黙っていると、
「返答なし…じゃあ、麗奈の好きにするね♪」
ジュルルル…!ジュポ、ジュポ…!ジュポ、ジュポ…!
「ひ、ひぃっ!?」
その端正な顔立ちからは想像もつかない激しいフェラチオに、思わず男の腰が浮く。
「ふふっ♪このまま足腰立たなくなるぐらい、とろけさせてあげる♪」
と魔性の笑みから放たれた言葉に、試験材料と化した男は思わず身震いを感じた。
「ぐっ、がぁぁっ…!」
「ほら、どう?麗奈のフェラ♪上手い?」
と咥えながら問う麗奈。
答えは言わずもがな、感度を増した男根で耐えられるようなヤワなものではなかった。
あっけなく、
「くっ…あぁっ、で、出るっ!また出るぅっ!」
と叫んで腰を浮かせ、精力剤によって急造された精子をあっさりと放出!…は出来なかった。
「ふふっ、まだダ〜メ♪」
と、射精寸前で口を離して寸止めし、
「さっき二回もイカせてあげたでしょ?次はいっぱい我慢してもらうから♪」
と囁いた麗奈の口が、再び、暴発寸前の男根に襲いかかる。
ねっとりとした極上フェラは、また、一瞬にして男を絶頂へと導くも、到達はさせない。
追い込んでは焦らし、追い込んでは焦らし…の繰り返し。
「く、くそっ…あうぅッ!」
その強がる口調とは裏腹に、早く射精したいとせがむ男根。
「ぐぉぉっ!?おぉっ…!」
と呻き声を上げる男の耳元で、茜が、
「ふふっ、辛いよねぇ?二回ヌカれて骨抜きにされた後で精力剤を飲まされて、その後は一転、イキたいのにイカせてもらえないなんて…♪」
「ち、畜生っ…!この人でなしどもがっ!」
と絶叫する男だが黙らせるのは簡単、ちょっと男根を舌先で刺激してやるだけ。
べろん、べろん…と竿を舐め回しただけで、あっさり抵抗力を奪った麗奈は、
「可愛い反応しちゃって…♪そんなの見せられたら、私も一緒に気持ちよくなりたくなっちゃう…♪」
と、男根から口を離し、身体を起こすと男の脚の付け根にドカッと腰を下ろした。
残ったローションがまだネバネバと糸を引いている。
その滑りを利用して、ゆっくり腰を前へ押し出し、そのまま、男の竿と、自身の股ぐらを接触させる麗奈。
「んひゃぁっ♪」
「んがぁっ…!」
ファサファサと擦れる陰毛と生温かいトロトロの秘貝。
さらに麗奈は、バランスを取るように再び竿を握ると、ゆっくりとその細い腰を揺らし始めた。
「んっ…♪んっ…♪」
秘部の擦れる刺激で麗奈自身も声を上げる。
そして、その白い身体が前後するたび、にゅるん、にゅるん…とローションまみれの指が竿を滑るのだ。
「ぐおぉっ!?んがぁぁっ…!」
必殺の素股手コキ…それは視界を奪われた身体を夢心地へといざない、強情な理性を破壊して吹き飛ばすには充分だった。
「ふふっ♪どう?たまんないでしょ〜?でも、まだこんなもんじゃないよ♪」
と、そこから徐々に腰振りを速めていく麗奈。
「あんっ♪あんっ♪す、すごい固い…ねぇ?分かる?麗奈のオマンコにズリズリ擦れてるの分かる…?」
「うぁぁっ…!」
まとわりつくビラビラ。
接地面のローションのじわじわと粘り気を増すのは麗奈の愛液と彼のカウパー液がミックスされたからだ。
「くっ、うぅっ…あぁっ…!」
こみ上げる快楽に腰を浮かせる男だが、ここでも、あと一歩というところで、一旦、麗奈の腰が止まり、添えられた指も緩む。
「ふふっ…♪まだダメって言ったでしょ?」
(く、くそぉっ…!)
素股手コキでも寸止めは続き、そのたびにドロドロに溶かされる理性とプライド。
そして…。
「うおぉっ!?」
「んひゃぁッ…♪」
跨がる麗奈の甘い声が、ひときわ大きくなった。
裏筋をなぞった固い豆粒、クリトリス…!
その突起の摩擦に味を占めた麗奈の腰が、押しつけるようにくねる。
「んんっ、あぁっ♪血管…!浮いた血管にクリちゃんが擦れて気持ちいいっ♪あんっ、んんっ、す、素股…生素股、最高ぉ…麗奈のオマンコ、トロトロぉっ♪」
甘い声色で飛び出す淫語の数々。
その快感に酔いしれる表情をアイマスクで拝めないのが悔しい。
裏筋と亀頭の切れ込みを行き来する麗奈の勃起ずる剥けクリトリス。
その絶妙な感触に、たまらず
「ぐっ、あぁっ、で、出るっ…」
と自己申告するも
「まだダーメ♪」
と、なおをです焦らされ、射精させてもらえない。
「く、くそぉっ…!い、いったいいつまで弄ぶつもりだ…!?」
「いつまで…?そんなの分かってるでしょ?」
麗奈は、身を屈むようにして男の耳元に口を寄せ、
「あなたが麗奈のペットになることを誓うまで♪それまではイカせないよ…?」
と囁く。
(ぺ、ペットだと…!?くっ…そ、そんなものになってたまるかぁっ…!)
と思うのは簡単。
だが、実際は、それを受け入れざるを得ない快楽の大波が今まさに迫っている。
「おぉうッ…!」
ふいに乳首に走った新たな刺激。
尖る乳首に、こちらもクリトリスと同じく、固い豆状のモノがぶつかる。
「うぅっ、ぐぅぅ…がぁっ…」
「あっ、んっ…ねぇ。今、何してるか分かる?んっ…はぁ、はぁ…♪」
と囁く麗奈の息も荒くなってきた。
大胸筋に押しつけられる柔らかい膨らみ…勃起した乳首同士が擦れ合っているのはアイマスクをしていても明らかだ。
素股も、先ほどまでとは角度が変わり、麗奈の割れ目に男根が直角に当たっている。
タイミングよく腰を浮かせれば、そのまま突き挿さってもおかしくない。
「ぐっ、ううっ…!」
クイッ…クイッ…
白々しく浮かせる腰。
だが、そんなのはすっかりお見通しの麗奈は、巧みに腰を引いてなし崩し挿入を許さない。
「惜しいねぇ?なかなか届かないねぇ?」
楽しそうに嘲笑う麗奈。
「麗奈のオマンコはペット専用なの♪麗奈のペットじゃないオチンチンは侵入禁止だよ?」
「くぅっ…!」
「ねぇ、どうする?麗奈のペットになる?」
「くっ…ぺ、ペットなんぞに…なる…もの…か…」
「ふーん。じゃあ、このまま続けよっかぁ、気が狂うまでの寸止め地獄♪あんっ…んんっ…♪」
ピタ…ピタ…と亀頭にくっつく魔の膣口。
その接触の瞬間が挿入のチャンスなのだが、アイマスクのせいでタイミングが読めない。
クイッ…!
「アハハ♪残念〜」
クイッ…!
「ねぇ。どこに向かって腰振ってんの?麗奈のオマンコ、そこじゃないよ?ふふっ♪」
クイッ…!
「きゃっ…♪危ない危ない。うっかり呑み込んじゃったかと思った♪」
(く、くそっ!今、一瞬、当たったのに…!)
ヤマ勘だけではやはり無理がある。
ミス…またミス…何度もスカされる姿に、眺めていた茜も、
「ふふっ…情けないわね。空振りばっかり」
と嘲笑う無様な全裸男の腰振りタイム。
やがて空振りが、十回、二十回…と積み重なっていくうちに、
(い、挿れたい…!もう我慢できない…た、頼む…さ、先っぽだけでも挿れさせてくれ…!)
精力剤でギンギンになった男根を、早く湿った膣にぶち込みたい。
そして、蕩けた秘肉の壁で千切れるぐらいに締めつけてほしい…でないと、もう限界だ。
そんな彼の心が通じたのか、
「ん〜?何か言いたそうだねぇ?なに〜?」
と甘い声で問いかける麗奈。
耳を澄ますと、か細い声で、
「た、頼む…!マ、マンコに…マンコに挿れさせてくれ…」
と、男は口にしていた。
「え〜?聞こえなかったよ?なに?」
と、もう一度、言わせ、
「へぇ〜。麗奈のオマンコに挿れたいってこと?それはつまり…?」
と、先を促す。
男も、突っぱねていた時とは態度一変、
「ぺ、ペット…ペットにでも何でもなるから…お、お願い…は、早く…」
と、あっさり口にして麗奈に屈服することを、そして、この欅共和国に奴隷として仕えていくことを受け入れた。
その瞬間、その焦らし責めを眺めていた茜の顔も緩む。
手にしたストップウォッチは、まだ9分と少し。
制限時間を5分以上も残して見事に男を屈服させた麗奈。
試験は合格。
(素晴らしいわ!これであなたも晴れて私たちの仲間よ!)
と称える視線を送る茜。
そして…。
……
「…あんっ♪あんっ♪す、すごぉい…さすが欅の実の力♪んっ、んっ…オ、オチンチン、ずっと固いっ…♪」
リズミカルにバウンドする麗奈の腰の下敷きにされ、横たわったまま物言わぬ男。
視線は天井…焦点が合わず、意識が朦朧としている。
そんな彼を、
「あれぇ?もしかして死んじゃったのぉ?まだ麗奈は満足してないよ?起きてよ、ねぇ〜っ!」
と嘲笑いながら、バシバシ胸板を叩く麗奈。
「ぐっ…!」
平手打ちの乱舞に、ピクッ…と身体が浮くと同時に脈打った男根。
すると、
「あんっ♪…もぉっ!なに、ピクピクさせてんのぉ♪勝手なことしちゃダメぇ♪んんっ!あぁっ…♪」
と、跨がる麗奈の身体がさらに躍る。
試験終了後のアフタータイム。
後見を務めた茜が、
「これでもう、この男は麗奈ちゃんのペットよ。さぁ、心ゆくまで可愛がってあげなさい♪」
と言い残して去ったその独房では、早速、手始めのしつけが始まっていた。
萎えない男根を艶かしいグラインドで捕食し続ける麗奈。
「ほ〜ら!だんだん速くしていくよぉ…♪」
「ぐっ…うぅっ…!」
パンっ……パンっ…パンっ、パンっ…!
だんだんと間隔の狭まる肉弾的な音に合わせて波打つ麗奈の美尻、そして可愛らしい喘ぎ声。
「んっ、あっ、あっ…す、すごぉい♪あっ、イ、イクっ!やぁっ、またイッちゃうよぉ♪」
と言って、跳ね、そして小刻みに震える麗奈の真っ白な肢体。
これで麗奈自身、既に三回目の絶頂を迎えたが、まだしつけを切り上げる様子はない。
「ほら、休んでないでもっと動きなさい!次は後ろから突いて麗奈を何回でも気持ちよくするのっ!」
と、手にした鎖を引くと、男に巻いた首輪がグンッと引かれ、それを合図に男が起き上がり、体勢を変えてバックでピストンを再開する。
ズドン、ズドン…と背後から深く打ち込む夢中の杭打ちピストン。
「あっ、んっ…きゃはぁッ♪そ、そう!そこぉ!その位置、その深さ、ちゃんと覚えてっ!麗奈が一番好きな角度ぉっ♪分かったぁ?」
「は、はいぃっ…!んがぁぁっ…!」
きゅっ、きゅっ…と締まる蕩けた膣肉に意識朦朧としながら絞られる男。
たまらず、
「がぁぁっ…で、出るっ…!また出る…!」
と声を漏らすと、
「出ちゃうの?精液、出しちゃうの?出すなら、ちゃんと言いなよ?もう覚えたでしょ?射精する時のセリフ♪」
と四つん這いの首を持ち上げて微笑む麗奈。
男は、激しいピストンで自らのイチモツを追い込み、
「う、美しき飼い主、麗奈様ぁっ!わ、わたくし…本日五度目の射精をさせていただきますぅっ!ど、どうか、お受け取りくださいませぇぇっ!んがぁぁっ…!」
と屈した証となる屈辱の台詞とともに、埋まった男根を勢いよく抜き取り、麗奈の白い尻肉めがけて白濁汁を撒き散らした。
言葉にあった通り、彼も既に何度も射精している。
「はぁ…はぁ…!」
息が上がる男に対し、尻に浴びせられた精液を指を掬って、
「あーあ…またこんなに出しちゃって…でも、やっとセリフ覚えたね♪」
と微笑む麗奈。
指の間に引く糸を舌で絡めとり、喉を鳴らして飲み込むやいなや、
「ねぇ、まだ出るよね…?ねっ?」
と、素早く身体を反転させ、有無を言わせず射精したての家畜チンポに食らいつく。
ジュポ、ジュポ…ジュルルル…!
「うぅっ…がぁっ…!」
可愛らしい唇でしゃぶられるうちに、一瞬、萎えかけた男根が再び固くそそり立つ。
「…はい。じゃあ、次は正常位ね♪」
と寝転がり、うっとりした眼でその美脚を開いて誘う麗奈。
(こ、こんなに連続で…?少し休ませてくれないか…?)
という願いは、グッと首輪を引かれた時点で打ち砕かれた。
「ほら、早く来て…?もっと麗奈に、そのオチンチンで奉仕してよ」
と命令され、黙ってひざまずいた彼は、その固い男根を主(あるじ)の割れ目にあてがい、そして再び、ゆっくり押し込んでいくのだった…。
……
この日、麗奈を含む新加入した六人全員、最終試験に合格した。
体制強化により、反撃に転じる好機を窺う欅共和国の面々。
捕らわれた仲間たちを救出し、そしてヤツらの粛清、殲滅を図る。
一方、不気味に影を潜めた復讐兵団。
尻尾を巻いて逃げ出したか、それとも新たな罠を仕掛けている最中か…。
男と女のプライドを懸けた戦争。
果たして戦局の神は、次は、どちらに味方するのだろうか…?
(つづく)