4.生まれた格差
「んっ、あぁっ、ちょ、ちょっとぉ…!も、もうやめて、二人ともぉ…!」
再び胸を揉まれて悶えるパンティ一枚の夏鈴。
しかも今度のパイ揉みは先輩から勝手に拝借したローションのヌメり付き。
「ほらほら〜、プルプル〜♪」
精一杯寄せた夏鈴の真っ白なもち肌微乳を震わせる井上。
さらに今度は森田も加勢し、パンティから漏れ出したローションが垂れ落ちる夏鈴の下半身に重点的な性感マッサージを施す。
「夏鈴。気持ちよかったら遠慮なく声出していいからね〜♪」
と意地悪な笑みを浮かべ、紅葉のような小さな手でローションを塗り広げる森田。
スラリとしたふくらはぎから膝小僧、意外にむちっとした太ももから際どい脚の付け根まで広範囲にわたる入念な塗り込みに、夏鈴の真っ白な脚は瞬く間にテカテカに。
「んっ、んっ…!」
と可愛らしい声も止まらず、されるがままの夏鈴。
「なぁ、ひかる。見て?」
ふいに井上が、ひかるの視線を呼びつけ、
「ほら、もうこんなに…」
「あ〜、めっちゃ勃ってる♪」
と、微乳を引き伸ばすように突出し始めたピンク色の突起を二人でまじまじと眺め、
「夏鈴も自分で分かるやんなぁ?乳首ビンビンになってるの」
「可愛いねぇ。お豆さんみたい」
「い、嫌やっ!そんな見やんといてぇっ!」
頬を真っ赤にし、髪を振り乱して恥じらう夏鈴をなおも視姦責めにする二人。
「どうされたい?」
と聞かれ、
「ど、どうもされたくないからぁっ…!」
と返すも、
「え〜?ウソ〜?ホンマはこんな風にされたいんちゃうん?」
とニヤニヤしながら指先で払うようにその突起を嬲る井上。
「ひゃぁっ…!ひぃっ…!い、井上ぇっ…あんっ!んんっ…!」
指が触れるたびに電流が走るように、ピクン、ピクン…と震える白い肌。
その反応が何故かツボに入ったようで、ゲラゲラ笑い転げる森田。
そんな森田に、
「なぁ、ひかる。聞いてや。ウチ、最近、みーさんに気持ちいい乳首責めのやり方、教えてもらってん」
「へぇー」
「ここをな、こうすんねん」
と、ローションを纏った握り拳の人差し指と中指で夏鈴の乳首を引っ張り上げ、その先端を親指の腹でグリグリと転がす。
「んひゃぁぁっ!?」
ひときわ声を大きくした夏鈴の反応に、
「へぇー!いいじゃん、いいじゃん♪私もやる♪」
も楽しそうに立ち上がる森田。
井上の手つきを真似て、夏鈴の逆に乳首にも同様の責めを施すと、
「やぁっ!それアカンっ!その触り方アカンってぇっ!」
と絶叫し、ぴょんぴょんと飛び跳ねる夏鈴。
だが、そう言われれば言われるほど火がつくのがこの二人。
「ほら、夏鈴。ダメだよ、我慢しなきゃ」
「せやで。捕まって同じことやられたらどうするん?されるがままになるで?」
と諭す井上だが、既に今でも夏鈴はされるがままだ。
「んんっ、あんっ!や、やぁっ…ご、ごめん!謝る!逃げようとしたことは謝るから、もうやめてよぉっ!」
と謝意を述べるも、
「ダ〜メ!まだ許してあげないよ〜」
「今、許しても、また同じことするかもしれんもん。だから二度とそういうことする気が起きんよう、この際、しっかり“しつけとかんと”なぁ?」
と、同期の筈が、いつのまにか主従関係が生まれつつある二人と夏鈴のパワーバランス。
敏感な胸をローションまみれにされて好き放題に嬲られる性感地獄。
そして次第に、夏鈴は、右の胸より左の胸の方が感度が上がっていることに気付く。
左の胸に塗られたのは、先輩・守屋茜が自ら調合した特製ローション。
そこに含まれる媚薬成分が胸全体、そして先端の突起に浸透し、如実に効果を発揮し始めているのだ。
その変調は夏鈴だけでなく、責める二人にも伝わり、
「なぁ、ひかる。何かさ、こっちの胸だけ感度上がってない?」
「だよね?私も思った。右と左で、全然、反応が違うよね」
と森田も頷き、一旦、責める手を止め、試しに右の乳首を摘まむ。
「んんっ!あぁっ…!」
ビクンッ…と仰け反る夏鈴。
元が敏感とはいえ、まぁ、普通の反応。
それに対し、次は左…。
同じように尖る桃色の乳首を摘まむと、
「んひぃぃっ!?あんっ、ダ、ダメぇっ…!」
と、違いは一目瞭然。
「もしかして、媚薬みたいなん入ってたんかなぁ?」
「あ、そうかも!」
と、使用した守屋茜のローションボトルを再び手に取り、まじまじと眺める二人だが、それを知らずに塗られた夏鈴はたまったもんじゃない。
「ひぃっ!あ、熱いよぉ…!おっぱいが…おっぱいがぁっ!?」
と絶叫する夏鈴に対し、
「分かった、分かった。してあげるから」
と、取り繕うように再び夏鈴の微乳を揉みしだく井上。
すると、絶叫が一転、まるであやされた赤ん坊のように、
「ひゃぁあん♪んんっ、はぁっ♪」
と、甘い声を漏らしてしまう夏鈴。
とうとう夏鈴も、この快感を受け入れ始めた様子だ。
それを見て、
「あれぇ?何か、声の調子、変わってなーい?もしかして吹っ切れちゃった?」
とニヤつく森田は、再び屈み、
「それじゃ、そろそろこっちも本格的にいじめちゃおっか♪」
と、既にグショグショのパンティに、まるで版画のように浮き出た卑猥な貝をそっとなぞる。
「あんっ…!はぁっ、んんっ…!」
左の胸に次いで、こちらも妙に熱くなってきた。
左胸に塗られた守屋茜のMyローションと同様、股に垂らされた小池美波のMyローションも本人が媚薬成分を配合した特製のモノ。
オリジナルブレンドであるがゆえ、肝心の効能もそれぞれ特徴が異なり、塗られたところが疼いて熱くなる守屋製に対し、小池製は与えられた刺激がクセになって惚けていくような効能を持っていた。
小池がローションに混ぜたのは、猫が恍惚を感じるマタタビの成分。
それはまさしく愛猫のマタタビ好きの習性からヒントを得て作られたモノだ。
それを股ぐらにたっぷりと塗り込まれた夏鈴。
「ほーら、どう?夏鈴。気持ちいい?」
と聞かれ、あっさり、
「き、気持ちいい…めっちゃ気持ちいい…!」
と口にする夏鈴。
同時に、
(もっと…もっとぉ…♪もっとクチュクチュしてぇ…♪)
と、うっとり蕩けた表情で続きを欲する。
「いいじゃん…!いい感じ…!」
ご満悦の森田は、いよいよ夏鈴のパンティに手をかけ、ゆっくりとずり下ろす。
まず現れるローションまみれの陰毛。
そして、まるで糊をつけたようにべっとりと糸を引く股ぐら。
「うーわ、やっばぁっ!」
と思わず声を上げた森田は、脱がせたパンティから夏鈴の脚を抜き、生地を裏返して、
「見て、これ。ほーら、もうこんなに…!これ、ローションだけじゃないよねぇ?」
と、わざわざ見せつけるように、股間に接していた部分に指をつけ、卑猥な糸を伸ばす。
「きゃっ…」
赤面して顔を背ける夏鈴だが、その両目をしつこくヌメりをつけた指で追いかけ、
「ねぇ?夏鈴。これ、ローションだけじゃないよねぇ?濁ってるもんねぇ…何これ?」
と、ネチネチ質問を続けるドS森田。
「ねぇ、自分の口で言って?『興奮してオマンコ濡らしちゃった♪』って、可愛く」
「嫌やっ!絶対に言わんっ…!」
「ダメ。言わせる!」
と、晒された股ぐらを、ひと撫で、ふた撫でして刺激を与える森田。
「ひゃぁっ…あぁっ…んんっ、はぁっ…!」
ヌルヌルした指が行き交うたび、小池のマタタビローションの効果で甘い吐息を漏らし、酔ったような表情を見せる夏鈴。
そんな夏鈴をさらに追い込むように、
「ほら、もっと触ってほしくてたまんないでしょ?でも、ダメ〜。ずっとこのまま」
「ひ、ひゃぁっ…ひ、ひかるぅ…んあぁっ…も、もっとぉ…んんっ…!」
「なに?もっと?だったら、さっきのセリフ、ちゃんと言ってくれないと」
と窺うように見上げる森田。
「い、意地悪っ…!んひぃっ!?ひ、ひかるぅ…お、お願い…お願いやからぁっ!」
「ダ〜メ♪」
どうしても言わせたい森田の焦らし責め。
その間も井上の胸への責めは続くが、やはり、同じ快感を得るなら胸よりもアソコで、より強い刺激を…というのが女の本能。
「ほーら。私の気が変わらないうちに、早く言ってごらん?」
たまらず、
「わ、分かった…言う…!言うから…触ってな?約束っ…!」
と、念を押した上で、ついに折れる夏鈴。
ニコッと笑みを浮かべ、指を止めて耳をすます森田に、
「んっ…こ、興奮して…オ、オマンコ…濡らしちゃった…んんっ、も、もっと…もっといっぱい…触って…?」
とウルウルした瞳で頼む夏鈴。
言い終わると同時に、みるみる顔が赤くなり、スッと目を逸らす。
「ふふっ。照れてる夏鈴も、我慢できなくなっちゃった夏鈴も、両方とも可愛い♪」
と、ご満悦の森田。
だが、そんな森田が褒美をやろうと手を伸ばしかけたその時…!
「えー?そんなん、ひかるにだけお願いすんのズルない?」
と、次は胸を責める井上が手を止めてクレーム。
「私も夏鈴にお願いされたいなぁ〜?」
「バ、バカっ…い、井上ぇっ…!」
何を言うかという目で井上を睨む夏鈴。
同時に、
(じゃ、邪魔しないでよっ…!これからって時にぃっ!)
という気持ちもなくはない。
だが、森田は井上の言い分を尊重し、
「ほら、井上も何か言ってほしいって」
と、それをクリアするまで責めはまだお預けのようだ。
「そ、そんなぁ…!」
じれったそうに身体を揺すり、仕方なく、
「い、井上も…!井上も…お願い…!」
と口にするが、
「えー?何なん?そのついでみたいな感じ〜!」
と井上特有の面倒くささが本領を発揮し、
「全然アカン。もっとちゃんと言って!」
と、やり直しを命じる。
「そ、そんなん言われたって…な、何て言ったらいいんよぉっ…!」
と、もどかしさに震えながら問う夏鈴。
「ん〜…せやなぁ…」
と井上は考え、閃くとともに夏鈴の耳元に顔を寄せ、
「じゃあ…『これからも“ずっと”二人のオモチャにしてください』。これでどう?」
と囁いた井上。
(ず、ずっと…!?)
固まる夏鈴に、
「どうしたん?言われへんの?」
と、ニヤニヤしながら迫る井上。
「だ、だって…ずっとは…また意味が…違ってくるし…」
とモゴモゴ言う夏鈴の反論を黙らせるように、ツンツンと乳首をつついて、
「ほら、どうすんの?言うのか言わんのか」
「あんっ…んっ、あっ、ま、待ってよぉ…そ、そんなん急に…ひぃっ…!」
悶絶する夏鈴。
森田も同調し、
「ほらぁ、早く言った方がいいよぉ?気持ちよくなりたいんでしょ?ねぇ?」
と、再び、スッ、スッ…と股をなぞるだけの指遣いで急かす。
「あんっ…!んんっ、んっ…!はうぅッ…!」
(な、なりたい…!気持ちよくはなりたいけどぉっ…!)
まるで足元が熱した鉄板かのように、ぴょんぴょん跳ねながら悶えて葛藤する夏鈴。
だが、所詮そんな葛藤など一過性のもの。
心地よい刺激を目前に、それを我慢することなど出来る筈がない。
たちまち理性は溶け出し、
「わ、分かった…!言う…言うからぁ…」
と白旗を上げ、耳をすました井上に、
「こ、これからも…ず、ずっと…ふ、二人のオモチャに…し、して…ください…」
と口にする夏鈴。
この瞬間、夏鈴は同期という対等な地位から、一人、格下げされ、弱味を握られた二人のオモチャに成り下がった。
森田に続き、ご満悦の井上。
これで晴れて二人から褒美を与えられる。
今後の二人との関係と引き換えの快楽責め。
そして…。
……
「はひぃぃぃっ…!」
と情けない声を上げて痙攣する夏鈴。
いつの間にか装着された目隠しで興奮はさらに倍増し、より敏感に。
そこに、色白の身体、ショートカットも相まって、女王様の一人だったのが嘘のよう、むしろ生粋のM奴隷のようにしか見えない。
それをさらに助長するように、責めを終え、抜き取られようとする森田の指に対し、
「や、やだっ…抜かないで…も、もっと…♪もっとして…♪」
と、お腹を締めて引き留める夏鈴。
「えー?これだけやって、まだ足んないのぉ?」
と、呆れる森田の声。
もう既に7回、森田の指で連続イキしているが、媚薬の効果もあって今夜の体力は底なし。
動かしてくれないのなら自分から、とばかりに、勝手にクイッ、クイッ…と腰を上下させ、
「あぁん♪き、気持ちひぃっ…♪」
と嬌声を上げる夏鈴。
そのあまりの痴態に、乳首を責め続けた井上も思わず、
「やっばぁ…!もしかしてこれが夏鈴の本性…?」
「これじゃ、どっちみち、守屋さんに知られたら大変だね」
「むしろ私らのペットでよかったんちゃう?」
と悪い笑みを見せる二人。
「ほら、夏鈴!もっかいイッてみぃや!」
と、井上のねちっこい乳首舐めで再び高まる快感。
たまらず、
「さ、最高ぉっ…♪最高ぉっ♪」
と連呼しながら、またしても足早に絶頂へと駆け昇る夏鈴は、
「ひ、ひぐっ!ひぐぅぅっ…!」
と掠れた声を上げ、涎を垂らしながら、またイッた…。
こうして、欅共和国のメンバーの一人、藤吉夏鈴は、脱走を試みたことの口止め料として、同期二人のペットになった。
そして、これは、ある日の会話…。
「ねぇ、ゆっかー。私のローション使った?」
「茜のローション?ううん。使ってないけど…」
「ホント?何か、妙に減りが早い気がするんだけど…」
「あ、そういえば私のも、最近、何か減りが早い気が…」
「みーちゃんも言ってたんだよね」
「そうなの?おかしいなぁ…誰か勝手に使ってんのかなぁ?」
首を傾げるツートップ。
その不可思議に減っていくローションの量だけ、欅ハウス内で、夜な夜な、卑猥な遊びが横行しているようで…。
(つづく)