3.捕虜虐め
「ぐっ…!がぁっ…!」
部屋に響く男の呻き声。
苦しそうに顔をしかめるが、それもその筈。
怒り狂った小林は、彼の首から下を寝袋に詰め、ミノムシのように宙吊りにし、土生と二人でサンドバッグにして痛めつけたのだ。
散々ボディーブローを浴びせた末に、
「どう?ボスのこと、少しは話す気になった?」
と、男の髪を捻り上げ、好戦的な目で聞く小林。
「━━━」
「返事ぐらいしなよ!」
ドスッ…!
「んぐっ…!」
拳の次は蹴り。
そのスラリとした美脚から繰り出された膝蹴りが見事に土手っ腹に決まり、思わず息が詰まる。
「ねぇ、さっき何て言ってたっけ?この程度じゃ音を上げないって豪語したんじゃなかったの?」
「う、うるさい…くそっ…」
「うるさい、ですって?」
ドスッ…!
「…がぁっ!」
再び土手っ腹に一撃。
「口の聞き方に気をつけなよ?生かすも殺すも私たち次第なんだから」
「くっ…!お、お前ら…!」
虚勢を張って睨みつけるも、小林は意に介さず、
「何よ、その目は?悪いけど、全っ然、怖くないから!」
と一蹴し、掴んだ男の髪を右へ左へ振り回しながら煽る。
「ほぉら、早く言った方が身のためよ?ねぇ、聞こえてる?…あれ?死んだ?まさか、そんなワケないよねぇ!ほら、黙ってないで何か言いなさいよ!」
(く、くそっ…このサド女め…)
小林の顔に似合わぬ乱暴な振る舞いに舌打ちする男。
だが、今の彼の表情には、痛みの苦悶、この仕打ちへの怒りに加え、顔を赤らめる恥ずかしさも少し入っていた。
理由は簡単だ。
寝袋に一ヶ所、股間の部分に丸い穴が開けられ、そこから勃起したイチモツを露出させられているからだ。
小林も土生も憂さ晴らしにサンドバッグにしながら、時折、飛び出た竿に目をやってはクスクス笑う。
「ねぇ、土生ちゃん。見てよ、これ」
「すごいよねぇ。さっき私が一回ヌイてあげたのに、またこんなビンビンになっちゃって…」
「まったく…殴られてんのに、なに勃ててんの?マジでドMなんじゃん?」
「う、うるさい…貴様ら、お、覚えてろよ…ぐっ、がぁっ!?」
精一杯の反抗も、イチモツを小林の膝で圧迫されるとすぐに止まってしまう。
「ほら、余計なことは言わなくていいから、早く教えなよ。でないと、この粗末なチンポ、使い物にならなくしちゃうよ?こうやってさぁ!」
「ぎゃぁぁっ…!」
グリグリとめり込むように押し潰されるイチモツ。
激痛に脂汗を滲ませ、男は、小林の膝から逃げるように遠心力をつけて、ぶらんぶらんと宙吊りのまま揺れる。が、
「ねぇ、じっとしなよ」
と、背後に回った土生が長身を活かし、押さえつけるついでに細長い腕を寝袋の中に手を入れてきた。
蛇のように寝袋の中をモゾモゾと進んだ指は、あっさりと乳首を見つけ出し、それをぎゅっと摘まむ。
「うぁぁっ…!」
「アハハ!固くなってるからすぐに分かっちゃう♪」
小林に負けじとSっぽい笑顔を浮かべる土生は、そのしなやかな指で乳首をこねくり回す。
「くっ…!あっ、うぅっ…!」
「ふふっ。可愛い声、出しちゃって」
「ほら、痛いのか気持ちいいのか、はっきりしなよ」
つま先で竿を持ち上げるようにして問う小林。
そして、ふいに、開いた指の間にカリ首を挟み、足の甲を捻りながら扱き始める。
「ぐぁぁっ!?」
悶絶する男。
「アハハ!もう感じてんじゃん。ウケるんだけど」
小林はバカにしたように笑って、
「ねぇ、これがいいの?ほらぁっ!」
と、さらに足の指で扱くスピードを速めれば、背後の土生も、
「感じてないで早く教えなよ〜。アンタたちのボスの、な・ま・え♪」
と乳首を摘み、転がす。
「ぐっ…い、言わん…!絶対に言わんぞ…!」
その後も延々と続く脚責めと乳首責め。
この状況を脱すること自体は決して難しいことではない。
知っていることを洗いざらい口にすればいいのだ。
だが…。
(絶対にダメだ。もし喋ったら…こ、殺される…!)
忘れもしない、あの瞬間…。
それは秘密のアジトにて、次の獲物をどのようにして捕らえるかの戦略会議をしていた時だ。
囮役を命じられた時、彼が、
(ちぇっ…囮かよ…)
と、一瞬、不服そうな顔をしたのを、あの男は見逃さなかった。
そして一言。
「何か俺の指示に不満があるのなら言ってくれて構わんが…?」
トーンを落とした声色も然ることながら、射抜くような冷たい目に思わず震えた。
まるで、
(貴様は黙って俺の言う通りに動いていればいいんだよ)
とでも言うような目で、同時に、
(お前の代わりなど、いくらでもいるんだ)
という意味合いも感じた。
その瞬間に、彼は、その男のことが怖くなった。
用済みと判断した手駒は即座に始末する。…そんな意思表示と、それが本気だというのを感じたのだ。
(い、言えない…!絶対に言えない…!)
あの冷たい視線を向けられた以上、生きるには黙って任務を遂行するしかない。
だが、その固い口を割らせるために女たちも本気だ。
(…!?)
ふいに目の前に突きつけられた長い筒。
透明のプラスチックで造られたもので、中は空洞になっている。
それが掃除機のノズルになっていると気付くのに、そう時間はかからなかった。
戸惑う男に対し、ニヤリと笑った小林が本体のスイッチを入れると、
ゴォォォーッ!
と音を立てて、強力な吸引が始まり、風を感じた。
それをゆっくりと、寝袋から突出した男のイチモツへと近づける小林…!
「くっ…!き、貴様…!バカなマネはよせっ…!」
暴れる男を、背後の土生が抱き締めるようにホールドし、
「ほ〜ら、早く白状しないと私たちが開発した“尋問用ダイソン”にオチンポ吸われちゃうよ?」
「や、やめろ…!」
「どうする?喋る?」
とノズルを構えて問う小林。
「━━━━」
黙り込んで数秒、突然、
「ぎゃあぁぁぁっ!?」
と男は悲鳴を上げた。
ズボボボボボボッ!!
というバキュームの音とともに、ノズルが男の竿をすっぽりと覆い、凄い勢いで吸い上げたのだ。
しかも、そのノズルが透明のプラスチックだから、吸引されている中のイチモツの様子が丸見え…。
先端のカリが中へ引き込まれるように靡いている。
「がぁぁっ!?や、やめろぉぉっ…!」
「どう?とてつもない吸引力でしょ?さっさと喋った方が身のためよ?」
まるでニシキヘビに丸呑みにされたネズミのよう。
思わず腰まで吸われたように身体を突き出し、悶絶する男をよそに、イチモツの生え際までグリグリと押しつける小林。
(ち、ちぎれるっ…!チンコがちぎれるぅぅっ!)
引っ張られるような痛みに脂汗がぶわッと滲み出る男。
「ほ〜ら、さっさと吐きなさいっ!」
「ひ、ひぃっ!ひぃぃぃっ!」
宙吊りのミノムシ状態で必死に身体をくねらせる男に対し、
「アハハ!すごい力!そんなに辛いの?辛いなら早く教えなよ。言ったら終わるよ?」
と嘲笑を浴びせる土生。
さらに小林は、Sっ気たっぷりに意地悪な笑みを浮かべ、竿に食らいついたノズルでゆっくり抜き挿し、さらに捻りを加え始めた。
「ぐわぁぁっ!」
吸引される痛みに悶絶する中でも、剥き出しになったカリのエラにノズルが触れて擦れるとむず痒い。
「ほら、どう?掃除機にバキュームフェラされてる気分は?ドMの変態なんだから嬉しいでしょ?」
と小林。
(ふ、ふざけるなっ…!)
と言い返したいところだが、悲しいかな、こんな屈辱的な拷問すら、やがて快楽へと変わる。
「ぐわぁぁっ…!あぁぁっ…!」
吐息混じりの呻き声を上げる男に対し、小林と土生は目を合わせてニヤリと笑った。
そして二人して目線を下げると、
「あれぇ?中で何か出てるよ〜?」
「何かな〜?この液体は」
と、チクチク言葉を浴びせる。
彼女らの言う通り、透明のノズルの中では、強力な吸引によって吸い上げられた我慢汁があちこちに付着し始めていた。
「ぐっ…や、やめろ…やめてくれぇっ…」
力なく中止を訴える男だが、質問に答えないヤツに貸す耳などない。
小林は円を描くようにノズルを動かして、
「ほ〜ら、バキュームの次はローリングだよ」
「ひ、ひぃっ!?」
「どう?言う?言うならやめてあげる」
「くっ…うぅっ…!」
もはや反論する余裕もない。
土生は苦笑して、
「強情だね」
「仕方ない。言わないのなら、このまま吸い取っちゃおっか!」
と小林は簡単に言い、ノズルの抜き挿しを再開する。
無機質なディープスロートの時間…。
(こ、こんなことあってたまるか…!そ、掃除機なんかで…!くっ、くぅっ…!)
必死に堪える男。
だが、相手は生身の人間ではなく機械。
疲れなどなく、終始、一定のスピードと強さを発揮し続け、やがて…。
「がぁぁっ!?や、やめろ!やめろぉぉっ!」
急に取り乱し、首をぶんぶんと振るい始めると同時に、
「アハハ!焦ってる、焦ってる♪」
「もうすぐ出るんじゃない!?」
と、女二人の目がノズルの中へと向く。
そして、その好奇の視線の中、
(も、もうダメだぁ…!)
という脱力とともに、竿を食らう透明のノズルの内側がみるみる白く染まる。
それを目の当たりにした二人は、
「うわぁ!出たぁ!めっちゃ出てる!」
「掃除機で射精した!きっも〜いっ!」
と、好奇な目が一瞬にして蔑視へと変わる。
(く、くそっ…!)
嘲笑に顔を赤くする男。
ズポッ…!
と音を立てて引き抜かれたノズル。
そのノズルを縦にして軽く振ると、空洞の中からドロッとした白濁汁がボタボタと垂れ落ちた。
その量を見て、
「う〜わ…めっちゃ出してるよ、コイツ…」
と引き気味の表情で吐き捨てる小林。
続けて土生も、
「あ〜あ…またイッちゃったの?」
とバカにしたように囁く。
(ち、畜生…!覚えてろ…!)
と二人への恨みを心に刻む男。…だが、そんな彼をよそに、小林が、再びノズルを構える。
「くっ…!」
(ま、まさか、もう一度…!?)
男の顔に狼狽の色が浮かぶと、二人は笑って、
「アハハ!なに?一回で終わるとでも思った?」
「そんな甘くないよ?カラッポになるまで吸い出してあげるからね〜」
「くっ、貴様ら…!」
と、うらめしそうに睨む目すら、
「何よ、その目?自業自得でしょ?」
「さっさと素直にならないからよ?」
と一蹴する二人。
そしてまたノズルに呑み込まれていく男のイチモツ。
スイッチオンとともに再び唸りを上げる強烈なバキュームが彼を追い詰めていく。
「ぐっ!がぁぁっ…!」
「さぁ、あと何発ぐらい出るのかな?」
小林は不敵な笑みを浮かべ、なおも巧みにノズルを操り、疑似バキュームフェラによる制裁を男に与え続けた…!
それから、およそ一時間。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
まさにミノムシ同然というように、ぶらんぶらんと宙吊りで揺れる男の身体。
精根尽き果てた様子で、顔も青白い。
もう一滴も出なくなったところで本体のスイッチを切り、ゆっくりとノズルを引き抜く小林。
抜いたノズルの中をクンクンと嗅ぐと、慌てて顔を離し、
「うわ、くっさ!?マジで臭い…!」
と男の羞恥心を痛めつけるように大袈裟に声を上げた後、勝ち誇ったような笑みで、
「どう?気分は?」
「━━━」
「情けないわね。掃除機でカラッポになるまで吸われてさ」
と、再び、小林のつま先で持ち上げられる竿。
「くっ…うぅっ…」
「ほら、どうすんの?知ってること喋る?」
「━━━」
「まだ言わないの?もう一回やるよ?」
と、再度ノズルを構える小林に怯え、
「も、もうやめてくれ…!」
「だったら言いなさい。ボスの名前とアジトの場所」
「━━━」
葛藤して黙り込む男。
だが、小林が肩をすくめ、構えたノズルで萎んだイチモツを捕獲すると、たまらず、
「わ、分かった…!言う!言うから、もうそれはやめてくれ!」
と声を上げた。
小林は一瞬クスッと笑ったが、またすぐに表情を引き締め、
「土生ちゃん、レコーダー!」
「オッケー!」
土生が用意したレコーダーを男の口元にかざす。
小林は、なおもノズルを構えたまま、男を見据えて、
「もしデタラメ喋ったら…分かってるよね?」
クイッ、クイッとノズルを持ち上げると、男は怯えた目でうんうんと頷いた。
そして、土生がレコーダーを回したのを確認してから、小林は、
「まず、アンタたちを束ねるボスの名前は?」
と、本題である尋問を開始した。
……
こうして、精液の次は組織の秘密まで吸い上げられた男。
情報を全て搾り取られ、用済みとなった男は、欅ハウス内の「レッスンルーム」と呼ばれる部屋へ運ばれた。
そして、その部屋で彼を待っていた運命…。
「んあぁぁっ!あぁっ!」
掠れた男の悲鳴と、複数の女の笑い声。
「アハハ!すごい!女の子みたいな声!」
「可愛い〜♪」
と笑みを浮かべながら、縛られてベッドで仰向けに寝転がる男の左右の乳首を舐める大沼晶保、守屋麗奈。
そして、そんな男の口を、唇を重ねて塞ぐ遠藤光莉。
舌を絡め、
ズッ、チュッ…!ジュル、ジュル…!
と卑猥な音を響かせれば、負けじと股間のイチモツをしゃぶる幸阪茉里乃、そして睾丸を舐め回す大園玲も、
ジュポ、ジュポ…!
レロレロ…レロレロ…
と濁音を立てて技を磨く。
そして極めつけは、アナルスティックで男の肛門を無茶苦茶にいじくり回す増本綺良。
「え、どうやるんですか?こうですか?これ合ってますか?」
と、独特の早口で矢継ぎ早に聞く増本に対し、
「そうそう。そうやって角度をつけて奥まで挿れてあげると、男は、ひぃひぃ言って喜ぶから」
と説く先輩の守屋茜。
その目は、
(この娘たち、みんな、なかなかいいセンスしてる…!もっと鍛えれば、男殺しのエキスパートになれる筈…!)
と、大きな期待を抱いていた。
先日、新たにこの欅共和国の統治メンバーとして加わった若い六名。
彼女らが男殺しのテクニックを習得するための練習台…それが、この欅共和国にケンカを売った彼の末路である。
(つづく)