乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―





























































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第一部 第六章・若月佑美の場合
5.タイムリミット
 第3ラウンド開始。
 三人目の男は、四人の中で一番の大男だった。
 隣の二人が相次いで手コキでイカされる様を見ていたからか、始まった時から既にかなり隆起していた。
 若月は正面に座って手を伸ばし、これまでと同様、手首を使って扱き上げる。
「おぅ…たまんねぇなぁ」
「あぁ…いいぞ、もっとやってくれ」
「気持ちいいぜ、最高だ」
 今までの男と違い、この男はいちいちうるさかった。
 そして、開始から1分が経過した時、男がふいに、
「口でやってくれよ」
 と言い、若月の額を掴んだ。
「ちょっ、ちょっと!んぐっ…!」
 答える間も与えず、男は自分からイチモツを若月の口へ強引に押し込んだ。
(こ、こいつ…!)
 若月は吐き出して抗議しようとしたが、時間を無駄にはできない。
 仕方なく、若月は手を休め、フェラチオに切り替えると、そのまま咥え込み、口内で舌を震わせる。
「おぉっ…口の中で、舌が亀頭を撫でてやがる。たまんねぇ…!」
 男は実況するように、若月の舌の動きを口にした。
 首にうねりを加え、ジュポッ、ジュポッと音を立てて吸うと、男の腰も前後に動く。
「へへへ。温かくて、グショグショのマンコの中に挿れてるみたいだ。最高だぜ」
 男は下世話な表現でその快感を表現する。
 若月は、少し苦しくなって、一度、口を離したが、間髪入れずに、舌で裏筋をなぞったり、亀頭の周囲を舐め回したりして奉仕を続ける。
 そして再び咥え、首を前後に振って吸引していると、男が、突然、
「…あぁぁ!出るっ!出るぞっ!うぅ…!」
 と叫び、それと同時に若月の頭をぐっと引き寄せた。
(……!!)
 いきなりの男の行動に逃げ遅れた若月は、咥えたものの先から、口の中へ向けてドピュッ、ドピュッと、ザーメンの二連射を受けた。
「げほっ!げほっ!…おえっ!」
 鼻に抜ける栗の花のようなニオイと、ネバネバしたものが喉に絡まる嫌悪感で、若月は慌てて口を離すと、大きくむせながら白い塊を吐き出した。
「へへへ、すぐにイッちまった。やるじゃねぇか」
 男は、ヘラヘラ笑っていた。
(こ、こいつ…口の中で出しやがって…ふざけるなよ…!)
 若月はキッとした目で睨みつけたが、それでも何とか時間はタイムリミットの5分を切っていたのでホッとした。
 これにより、山下美月が解放された。
(あと一人…)
 屈辱のゲームも、ここまで来たら最後もクリアするしかない。
 そして、四人目の男が、若月の前に立った。


 最後の第4ラウンド。
 もはや、なりふり構わず、開始と同時に若月は肉棒めがけてむしゃぶりついた。
 そのクールな顔立ちからは想像もつかない、餌に飛びつく肉食動物のような勢いで、男のモノをそのまま躊躇なく咥え込む。
 咥えたまま、右手で玉袋を転がすように触り、左手は頭上に掲げて乳首を弄る。
 そして、下から上目遣いで男の顔を見つめ、
(お願い…早くイッて!早く出してっ!)
 と、目で、精液を懇願する。
 今さら恥ずかしいなどと言ってる場合じゃなかった。
 一度、口を離し、次はフルート奏者のように横から舐めた。
 揺れ動くイチモツを玉袋を離れた右手で支えつつ、その手は同時進行で竿を扱く。
 固くなってきた乳首は左手で摘まんで指で転がす。
 とにかく若月は、この5分間に残っている体力と思いつく限りの性技の全てをぶつけた。
「時間がないぞ、若月。あと1分だ!」
 と、鮫島が急かす。
 若月は、もう一度、肉棒を根元まで咥え込むと、頬が引っ込むほど吸い上げ、さらに、そのまま首をブルブルと左右に振った。
 その遠心力が加わり、口の中で暴れ回るカリ首。
 さらに右手も乳首攻撃に加勢させ、アダルトビデオさながらのノーハンドフェラと乳首責めのコンビネーションでラストスパートをかける。
「うああっ…イ、イクっ!…がぁぁ!」
 その瞬間、ジュポンッ!という卑猥な音とともに若月の口から引き抜かれた肉棒。
 その先端から発射されたおびただしい量の精液は、二回、三回と若月の顔面に降り注いだ。
 それと同時に、鮫島の手から、カチッ!と、ストップウォッチを止める音。
(お、終わった…)
 若月は、疲れて、その場に仰向けに倒れ込んだ。
 そこに歩み寄る鮫島。
「ご苦労だったな、若月。なかなかテクニシャンじゃないか。お前がこんなにもエロい女だったとはな」
 と、皮肉の賛辞を送り、倒れた若月の胸元にストップウォッチを放り投げた。
(ど、どうなった…?)
 若月は、肩で息をしながら、そのストップウォッチを拾い上げ、目をやった。
 その画面に並んだ数字は、

< 05m 03s >

(そ、そんな…)
 呆然とする若月を覆う影。
「惜しくも最後の最後で3秒オーバーだ。残念だったな、若月」
 鮫島は、倒れた若月の髪を鷲掴みにして無理やり起こすと、
「結局、助けられたのは三人、残念ながら一人は人質のままだ。そして約束通り、今晩は、お前の身体でたっぷり楽しませてもらおうか。ククク…」
 虚ろな目の若月に対し、鮫島の目は輝いていた。

鰹のたたき(塩) ( 2019/12/13(金) 17:05 )