乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―





























































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第四部 第八章・賀喜遥香&早川聖来、再び…
3.第1ラウンド
「ち、乳首…?」
「オナニー…?」
 首を傾げる二人に、
「読んで字の如くだ。乳首、もしくは胸だけで先にイッた方の勝ちだ」
 と、ご機嫌に説明する仮屋崎。
「よし、まずは二人、服を脱いで裸になれ」
 と命じると、すっかり言いなりの二人はためらう様子もなく、身につけたメイド服とニーハイをスルスルと脱いだ。
 二人ともノーブラにノーパン、下着は身につけていない。
 なぜかというと、二人がこの別荘で生活する上で下着など必要ないからだ。
 あっという間にストリップを終え、全裸を晒す二人。
 二人ともスタイルは良いものの微乳…。
 膨らみ自体はわずかに早川の方が大きいが、先端の突起は賀喜の方がぷくっと突出している。
 あとは大きな違いは陰毛の茂る範囲ぐらいか。
 狭い範囲に密集した賀喜と、わりと広範囲に広がる早川。
 好みの問題で、どちらもエロチックに変わりはない。
 ともにスレンダーかつ、独特のエロスを持つ裸。
 それを昨夜ぶりに見比べた仮屋崎が、
「よし。それじゃあ、アレを…」
 と合図を送ると、カードを片付けた執事が貞操帯を取り出し、二人に向かって放り投げた。
 手を伸ばして拾う二人に対し、
「お題はあくまでも“乳首オナニー”だ。よって下は触るのはルール違反として対決中はそれを着けてもらう。触れるのは胸と乳首だけ。さぁ、取り付けたらスタートするぞ。早くしろ」
 と急かす仮屋崎。
「えー…下も触りたい…」
 と愚痴を漏らす早川に対し、従順な賀喜は黙々と貞操帯に脚を通して履く。



 こうして、渋々、渡された自ら貞操帯を取りつけた二人。
 裸で下だけ貞操帯という奇妙な格好になったところで、いよいよ開戦の合図が下った。
「えぇ、待って…分からん、分からん…!」
 いまいち要領が分からずにもたつく早川に対し、意外にも賀喜がいきなり大胆に自らの膨らみを鷲掴みにした。
「はふぅっ…♪」
 媚薬漬けの身体は、ちょっと乳房を揉んだだけでも鋭い電流が走る。
 自ら内股になって甘い声を漏らした賀喜は、そのまま、むにゅむにゅと自身の手で胸を揉み、自らを高めていく。
 先を越された早川も、慌てて後を追うように、賀喜を真似て自らの膨らみを掴む。
「んっ、んっ…!」
「はぁっ…ふぁぁっ…♪」
 揉みほぐすように触る賀喜と、真ん中に寄せて谷間を作るように押し出す早川。
 やがて二人揃って前屈みになりながら、それぞれ、決して大きくはない胸に自ら刺激を加える。
「んっ、あっ、はぁっ…♪」
 声がよく出るのは早川の方だった。
 発情を示すように、荒々しい手つきで胸を揉むが、やがて、さらなる刺激を得たいという本能から、もう片方の手は股ぐらに。
 そして、その細い指で貞操帯の上をなぞっては、
「んっ、できひん…!触られへん…!こっちも一緒に触りたいのにぃっ!」
 と文句を言っている。
 その間もずっと一心不乱に胸を揉みほぐしていた賀喜。
 その手つきを続けたまま、人差し指の爪先で乳首を弾くと、
「あっ…ち、乳首っ…!乳首、気持ちいい…♪」
「えー、ずるい!かっきー、ずるいぃっ!」
 と、またしても後を追って真似る早川。
 刺激を受け、徐々に肥大していく二人の乳首。
 やがて摘まめるぐらいまで大きくなり、晴れてようやく主題である乳首オナニーを開始する二人。
 尻もちをついて立て膝で両乳首を摘まむ賀喜に対し、早川は完全に寝転がり、海老のように丸まってこねくり回す。
「んんっ♪しゅ、しゅごい…♪はぁっ♪」
「あんっ…あっ、んっ…ひゃぁっ♪」
 乳首を責める自慰に夢中の二人だが、まだ乳首だけでオーガズムに達した経験はないがゆえ、開発に時間がかかる。
 自分の指でだと尚更だ。
「んひぃっ♪」
 ふいに早川が声を張り上げた。
 仮屋崎が目をやると、寝転がったまま、摘まんだ乳首を自ら宙に持ち上げている。
「い、痛いぃっ…痛いけど気持ちいいっ!んんっ!あぁっ♪」
「フフフ…お前は痛いのも好きなのか。いいぞ、その調子だ」
 とご満悦の仮屋崎。
 さらに賀喜に目をやると、そっちはそっちで、
「ひゃぁっ♪あはぁっ♪」
 なんと、自ら唾液を垂らし、それを潤滑油にしてクリクリと転がしているではないか。
「ほぅ。お前は顔に似合わず、本当に卑猥なヤツだな。自分の涎をローション代わりにしてオナニーとは…見かけによらず、とんでもないドスケベだ。そんなにセックスがしたいのか?」
「し、したいぃっ♪エッチしたいぃっ♪んひゃぁっ♪」
 と懇願しながら自らのヌルヌル乳首をこねくり回す賀喜。
 それに負けじと早川も、
「嫌やっ!セックスすんのは聖来っ!」
 と応戦しながら、桃色乳首を嬲り合う二人。
 お互い、あれこれ触り方を変えては、オーガズムへと繋がる可能性を探る。
 摘まみ…引っ張り…押し込み…振るい…転がし…なぞり…弾き…引っ掻き…。
 散々いたぶられた二人の乳首は、もうビンビン…萎む気配はない。
 そして、ふいに、
「んはぁっ!?あっ、ヤ、ヤバイ、これぇ♪これすごいぃっ♪」
 と、ひときわ甲高い声を先に上げたのは賀喜だった。
 開いた指先で乳頭を撫でる高速スクラッチ。
 バタバタと脚を打ち鳴らして悶絶する賀喜の姿に、隣の早川も焦りを感じずにはいられない。
「アカンっ!タイムっ!かっきーだけタイムっ!」
 と理不尽なことを言って邪魔しようとする早川だが、抵抗むなしく、賀喜は、

「んはぁっ♪あっ、イ、イクっ!イキます!イキますぅ!ご主人様ぁ、見てくださいっ!私が乳首でイクところ見てくださいぃっ♪んあぁっ、イクぅっ♪」

 と仮屋崎の視線を誘い、その目の前で見事に身体を仰け反らせて果てた。
「はぁ…はぁ…き、気持ちいい…はぁ…」
 と、床に伏せ、なおもピクピクと痙攣を痙攣する白い身体。
 それを見て、
「嫌や、嫌や、嫌やぁっ!かっきー、ずるいっ!聖来もしたいっ!エッチしたいぃっ!」
 と髪を乱して駄々をこねる早川だが、残念ながらこちらの乳首はまだイキそうにない。

 勝負あり…!
 本日の種目「乳首オナニー」の勝者、賀喜遥香!

 こうして賀喜は、今宵、セックスという褒美の貰える権利を得たのだ。

 ……

 その夜。
 ガウンを脱ぎ去ってベッドに上がった仮屋崎を、賀喜は満面の笑みで、まるで恋人同士のような甘えた笑顔で迎えた。
 部屋の隅には、依然、貞操帯を着けたままの早川が後ろ手に手錠をかけられて放置されている。
 勝者が味わう至福の時を目の前で眺めておくのが敗者の掟。
「ご、ご主人様…!お願いします…聖来も…聖来も交ぜてぇ…!」
 と何やら懇願している敗者は放っておいて、待ちわびる賀喜を抱き寄せてまずは濃厚なキス…そして白い身体への愛撫が始まる。
 先刻の遊戯で、すっかり固くなっている乳首。
「これが今夜のセックスを勝ち取ったドスケベ乳首か」
 と、早速、指の腹でこねくり回し、口に含んでやる。
「んっ、はぁっ♪あんっ、あんっ…♪」
 と甲高い声で鳴く賀喜。
 乳首イキを覚えたての身体は、早くも浮き上がり、
(もっと…!もっといじめてぇっ♪)
 とばかりに、賀喜の方から擦りつけて口内に押し込んでくる。
 寄せると出来る谷間に滲む汗。
 嗅げば、ほんのり甘酸っぱい。
 口内を右往左往する乳首を歯で捕まえ、甘噛みしてやると、それだけで、
「きゃはぁッ♪」
 と、身体を跳ねさせる。
 そのまま股ぐらに手を這わせると、そこはもう既に大洪水。
 シーツまで濡らす早漏マンコが刺激を待ちわびていた。
「今夜は一段は濡れているぞ」
 と、溢れる淫汁を指先で救い取り、ギターを掻き鳴らすように触ってやると、
「あっ、あっ…き、気持ちいいっ!気持ちいいですっ!んひゃぁっ♪」
 と、凛とした表情が緩み、すっかり女の声で悶える。
 それを羨望の眼差しで見つめている…いや、もはや怒気を含んで睨んでいる早川。
(かっきーだけズルいっ!)
 と言いたげだが、賀喜より先に乳首イキできず、敗者になったのは自分なのだから仕方ない。
 そんな早川がよりよく見えるように位置を変え、見せつけるようにして賀喜の膣内に指を挿入する仮屋崎。
 それに対し、後ろ手に掛けた手錠をガシャガシャと鳴らし、軟体を駆使して縄抜けのように腕をくねらせる聖来だが、あいにく手錠は手首のところでガチガチに留めている。
 いくら身体が柔らかくても隙間がゼロでは抜けっこない。
 濡れやすいこの女は、おそらく、この光景を目の当たりにしているだけで既に股も湿らせているだろう。
 もどかしそうに唇を噛む早川の表情も肴にしながら、賀喜の身体を堪能する仮屋崎。
「欲しいか?」
 と耳元で囁くと、即答で、
「欲しいです…♪」
 と、うっとりした表情で返す賀喜。
 その手を掴んですっかり固くなったイチモツへと誘導してやれば、賀喜は自ら指を絡めて扱き、そして、伏せるような体勢でチロチロと先端から舐め始めた。
「んっ…んっ…おっきい…♪」
「さぁ、もっと俺のチンポを濡らせ。準備が出来たらぶちこんでやるから」
「はい…♪はむっ…!んぐっ…んぐっ…」
 と、積極的に咥え、まるでハムスターのように頬を膨らませて健気に奉仕する賀喜。
 ここ数日でめっきり腕を上げ、みるみる上達した賀喜のフェラチオは極上モノ。
 堪能しながらチラッと横を見ると、早川も、一緒に奉仕をしている気になってしまったのか、チロチロと舌を出している。
 そんな早川に、
「フフフ…負けたお前はこれで充分だ」
「んごぉっ!?」
 欲しがりの口には、賀喜の愛液まみれの指を二本、突き挿してやる。
 仲間の、親友の股間から溢れた汁まみれの指…そんな、本来なら嫌がる筈のものすら、いとおしそうに舐める早川。
「はぁ…はぁ…♪かっきーのエッチなお汁…ネトネトしてる…♪」
 と、うわ言まで発するあたり、既に羞恥心など微塵も残ってはいないが、やはり最終的には指よりも本物が欲しいという眼をしてくる。
 そんな早川を、
「だったら明日は勝つんだな」
 と冷たく突き放し、指を引っこ抜くと、次は愛液から一転、早川の唾液まみれになった指で賀喜の乳首を摘まむ。
 ヌルヌルして指が滑った途端、
「はひぃっ♪」
 と、思わず咥えた肉棒を離して嬌声を上げる賀喜に、
「勝者の褒美として、今夜はリクエストを聞いてやろう。どんな体位で欲しいんだ?」
 と問うと、賀喜は食い気味に、
「バック…!バックでください!後ろから思いっきり…!」
「だったらケツを突き出せ。望み通りにしてやるから」
 そう言うなり、そそくさと体勢を変え、犬っころのように四つん這いで尻を向ける賀喜。
 濡れた秘肉と可愛い尻の穴が丸見え…。
 背後から密着し、いきり勃った亀頭を割れ目に擦りつけると、それだけで、
「はぁん♪あ、当たってる♪じ、焦らさないでぇ…早く来てぇ♪」
 と、尻を振って誘う淫女。
 ごくっ…と息を飲んだのは眺めている早川。
 そして、息を整え、あてがったイチモツを一気に打ち込んでやると、その瞬間、賀喜は、
「んはぁぁっ!?」
 と背筋を反らし、まるで遠吠えをするオオカミのように声を上げた。
 押し込んだ瞬間から、ぐじゅっ、ぐじゅっ…と卑猥な音を立てる湿り気たっぷりの賀喜の膣。
 乱れる髪を背後から掴み、引き寄せるようにして突いてやると、
「あっ、あっ♪す、すごいっ…あぁっ!んんっ!」
「昨日と今日、どっちが気持ちいい?」
 と聞くと、賀喜は恍惚の表情を浮かべて、
「今日…!今日の方が、断然…気持ちいいっ…!」
「フフフ…それはなぁ、お前が自分で勝ち取ったセックスだからだよ。そらっ!せっかくの褒美なんだ!心ゆくまで堪能しろ!」

 パンっ!パンっ!パンっ!

「んひぃっ♪あぁっ!つ、突かれてる!犯されてるぅっ♪さ、最高ぉっ♪バック最高ぉっ!」
 と、意外なM性を露呈して感じまくる賀喜と、それを眺めては羨ましそうにジタバタ脚を打つ早川。
 仮屋崎は、賀喜の後ろ髪を手綱のように引いたまま、
「立て。立ってアイツのところまで歩け」
 と早川を指差して命じた。
 従順に、繋がったまま身体を起こし、ゆっくり脚を進める賀喜。
 時折、挿さった肉棒が膣内(なか)で擦れて、
「ひゃはッ…♪」
 と嬌声を上げながら、ベッドを降り、早川の前へ。
 そして、床に座る早川の頭上に橋を架けるようにサイドボードに手をつくと、再び後ろからのピストンが始まった。
「あぁっ!あっ、あっ!す、すごいっ♪奥まで来るっ♪あぁっ♪」
「ほらっ!気持ちよくなっていいんだぞ!本性を晒していいんだぞ!」
 と促してやれば、たちまち、
「んっ、あっ♪イ、イクっ!イクぅっ♪」
 と声を上げて、ビクビクと身体を跳ね上げた賀喜。
 突き抜けた快感を物語るように、ぷるぷると震えるふくらはぎと太ももが悩ましい。
 なおも繋がったまま、
「…どうだ?これで満足か?」
 と仮屋崎が問うと、賀喜は、ふるふると首を振り、
「こ、こんなんじゃ…こんなんじゃ足りひん…♪も、もっと…もっとくださぁい…♪」
 と可愛い声を上げる。
 期待通りの反応に仮屋崎はニヤリと笑って、
「フフフ…感じすぎて、お前まで関西弁になってるぞ?勝者ってのはワガママだなぁ?えぇ?おい!」
 と、ピストンを再開する。
「んひぃっ♪そ、それぇっ!それ続けて…!ずっと続けてぇ♪」
 と悶える賀喜の真下で、涎を垂らしながら結合部を凝視する早川。
 その後も立ちバックで何度もイッた賀喜。
 やがて、仮屋崎も、
「さて…そろそろ私もフィニッシュを決めさせてもらおうかっ!行くぞ…うぉぉっ…!」
 とスパートをかけ、最後はイチモツを引き抜くと同時に、掴んでいた賀喜の美尻を放り出した。
 バランスを崩し、早川の真横に転がる賀喜。
 間髪いれず、その上にのしかかるように跨いで竿を扱くと、白濁とした男のエキスが勢いよく飛び出し、賀喜の首筋、下顎に次々と着弾した。
「あ、熱っ…♪ふぁぁっ…♪」
 と、浴びせられたものを嬉しそうに受ける賀喜。
 虚ろな眼で舌を出し、下顎に飛んだぶんだけでも舐めとっていると、隣で眺めていた早川も我慢しきれず、とうとう後ろ手のまま横たわる賀喜に覆い被さり、賀喜の首筋についた仮屋崎の精液を勝手にペロペロと舐め始めた。
「ひゃっ…♪せ、聖来ぁ…♪や、やだっ…くすぐったいよぉ…♪」
「だってぇ…あんなん目の前で見せられたら我慢できるワケないやんかぁ…♪」
 と、まるでじゃれ合う仔猫のように抱き合い、仮屋崎の精液を分かち合う二人。


 明日もまた、カードを引かせて二人で戦わせるつもりだ。
 次のお題は何だろうか。
 そして勝つのはどちらか。
 どちらもいい女なだけに、そんな美女二人が自分とのセックスを懸けて競い合うのが楽しくて仕方がない仮屋崎であった。


(つづく)

鰹のたたき(塩) ( 2021/08/30(月) 00:55 )