乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―





























































小説トップ
第一部 第四章・与田祐希の場合
7.完堕ち
 薄暗い地下室。
 ジャラジャラと音を立てる鎖、女の喘ぎ、そして振動音。
 先刻の余興にてルールを破って自ら男性器を挿入した祐希は、お仕置きと称して、目隠しをされて両手を吊られた。
 左右の乳首にはローターを取り付けられ、それらの振動で絶えず身体を揺する。
「んんっ…あっ…はうっ」
 もはや指でなぞられただけでも反応するほど敏感になった身体は、強い振動を食らえば、たとえ乳首だけでも、すぐに絶頂に達してしまうだろう。
 それを見越してか、左右のローターの振動レベルはどちらも最弱のレベル1。
 いくら性感帯でも、その微弱な震えは上り詰めるには物足りず、むしろ中途半端なところまでしか連れていってくれない。
「うぅっ…くっ…あっ…」
「どうだ?じれったいか?」
 耳元で囁く鮫島の声。
「お前がいけないんだぞ?ルールを破った罰だ」
「くっ…んんっ…」
 祐希はもどかしそうに太ももを擦り合わせる。が、肝心のところは一向に触ってもくれないし、機械を当てられる気配もない。
 そのうち、祐希の太ももは、その間から溢れ出た自身の淫らな汁でベトベトになる。
(た、足りない…刺激が足りないぃぃ!)
「いやらしい動きだな。そんなに触ってほしいのか?」
 の問いに、祐希は迷わずに首を縦に振った。が、鮫島はわざとらしく、
「しかし、罰は罰だからな。仕方ない」
「いやぁ…んっ…」
 もはや過去の因縁や恨みなど、一切、頭にない。
 あるのは、このもどかしい疼きを治めるための爆発的な刺激を欲する気持ちだけだ。
「お、お願い…触ってぇ…!」
 目隠しされた祐希は、とうとう、だらしなく、よだれを垂らしながら懇願した。
 しかし、すぐ傍にいる筈の鮫島から何の返答はない。
「くぅ…そんなぁ…!」
 その間も止まることなく、一定の弱い振動を与え続けるローター。
 これさえ止まれば我に返ることもできるのに、それすら許されない。
 どっちつかずで宙ぶらりんにされた祐希。
 ふいに左足を持ち上げられ、拘束の仕方を「I」の字から「ト」の字に変えられた。
「嫌っ!…やだぁ!この体勢はやめてぇ!」
 祐希は、髪を振り乱して抵抗した。
 理由は一つ、これまで必死にすがっていた太ももを擦り合わせるという行為が出来なくなるからだ。
 必死に両手の鎖を揺すって抗議をするが、見えない手に持ち上げられた左足は無情にもガチャッという音とともに少し浮かせたところで拘束具をつけられた。
「やぁっ…!くぅぅ…!」
 片足立ちで悶える祐希。
(触って…さっきみたいに触ってほしいの…お願いだから…!)
 小柄な身体を左右に揺らし、サソリの刺青が刻まれた恥丘を卑猥に突き出しては、おそらく近くでニヤニヤしながら見ている鮫島にアピールをする。
 …しかし、何もない。
(じれったい…じれったい!じれったいっ!…じれったいよぉぉ!)
 アソコを触ってほしい…そんな卑猥な理由にもかかわらず祐希は涙を流し、もはや発狂寸前だ。
「お、お願い…!触ってぇぇぇ!」
 祐希は、もう一度、声を上げて懇願した。
 プライド、羞恥心、自尊心…そんなものは、もう全て崩壊していた。
 ふと、耳元に息がかかる。
「何とかしてほしいか?」
「ほ、ほしい…!何とかしてぇぇ!早くぅぅ!」
「だったら誓え。今度こそ、正真正銘、俺の奴隷になると」
「くぅ…!」
 土壇場で、少しだけ躊躇が生まれた。
 それだけは絶対に認めてはいけない。
 こんな男の支配下に置かれることを自ら望むなど、性犯罪撲滅組織である「乃木坂46」の一員としてあるまじきことだ。
 それに、認めれば一年前に逆戻り、あんな地獄の日々に自ら戻ることを誓えというのか。
 媚薬を飲まされて身体中が火照り、敏感なところを嬲られては何度もイカされ、最後はこの非道な男のもので乱暴に犯され、奥まで貫かれて汚されるのだ。
 …しかし。
(でも…私が、今、欲しいのは…それ…)
 少しでもそれが頭をよぎった瞬間、そこまで耐えてきた良心の防波堤は一気に決壊した。
「…なるっ!奴隷にでも何でもなるからっ!!だから、お願いぃぃ!!」
 祐希は絶叫した。
 そして、次の瞬間、
「ククク…よくできました。そらっ!褒美をくれてやるっ!たっぷりとイキ狂え!」
 と鮫島が叫び、それと同時に開いた股の間に突き挿さる巨根。
「がぁぁぁ…!んあああぁぁぁ!!」
 普段の可愛らしい顔からは想像もできない獣のような声を上げる祐希。
 一年ぶりの鮫島のイチモツ。
 それは子宮口まで届く長さ、膣を埋め尽くす太さ、締めつけをはねのける固さ、腹の内側まで届く反り、そして膣内にズリズリと引っかかって快楽を生む立派なカリ首、それら全てを兼ね備えたまさに女を狂わせる悪魔の凶器だ。
 鮫島は、片足立ちだった祐希の脚を持ち上げ、天井からの鎖だけを支えに、祐希の身体を勢いよく腰を打ちつける。
「くぁぁぁ!あぁぁっ!す、すごぉぉ!奥まで来るっ!ひゃぁぁぁ!」
 駅弁ファックで突き上げられ、よだれを垂らして恍惚の表情を浮かべる祐希。
「おら、どうしてほしいか言ってみろ」
「んぁぁ!もっとぉ、もっと激しくしてくださいぃぃ!ひぃぃぃ!」
 完全に堕ちた祐希。
 その顔からは、いつのまにか屈辱の色など消え去り、今、祐希の顔に浮かぶのは、牝の悦び、それだけだった。


(つづく)

鰹のたたき(塩) ( 2019/12/11(水) 12:46 )