乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―





























































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第一部 第四章・与田祐希の場合
4.悪夢の続き
 鮫島は、指先でなぞるような動きで祐希の花弁に触れた。
「んっ!はぁっ!」
少し触れられただけでも敏感な反応を示す祐希。
「フフフ。やはり一年経っても身体は覚えているもんだな」
 鮫島はクスクスと笑った。
(覚えている…?違う!忘れたんだ!忘れた筈なのに…!)
 一年前、祐希は、媚薬を投与され、全身の性感帯を開発された。
 特に胸、乳首、陰部は触れられただけで身体が跳ねるほど敏感に…。
 しかし、脱出した後、病院で治療を受け、身体を洗浄して媚薬の効果は抜けた筈だった。
(な、何で…?)
「フフフ。自分の感度に困惑しているようだな。教えておいてやるが、性開発された身体は二度と元には戻らん。よって、お前の身体は、もう、媚薬要らずの敏感体質のままなんだよ」
「くっ……んあっ!はうっ!」
 後ろ手のM字開脚で拘束されている今、鮫島の指から逃げようがない。
 鮫島は、恥丘に刻まれたサソリの刺青を撫でながら、
「あの時に剃ってやった毛も、また少し生えてきたな。可愛らしい顔をして陰毛はジョリジョリ…これはこれでエロティックだ」
「黙れ…!くぅっ…」
「ほら、もう濡れてきたぞ。まだ周りしか触っていないというのに、相変わらず濡れやすい身体しやがって」
 鮫島は、その液を指に絡めて掬い取ると、これ見よがしに祐希の目の前で糸を引かせて見せた。
「見ろ、この粘り。まったく、スケベな早漏女め」
「う、うるさい…あんっ!」
 責めに追加されたもう一対の腕が祐希の左胸の乳輪をなぞり、弱点を知り尽くした男の手は最短距離で祐希の性感を高めていく。
「ふぁっ!はぁっ!んんっ!」
「フフフ、悦びの混じったいい声だ。そんなにこの指がたまらないか?」
「ち、違う…!」
「あーあー、こんなに濡らしやがって。ソファーにまで垂れてしまっているじゃないか。マン汁のシミがついてソファーなんて使いものにならないぞ。どうしてくれるんだ?」
 鮫島のネチネチとした言葉責めが、祐希を精神力を確実に削いでいく。
「あの頃と同じだ。お前は、こんな状況でもマンコを濡らしてしまう感じやすいスケベな女なんだ」
(同じ…?違うっ!私は生まれ変わったんだ!こんな責めに屈する筈がないんだ…!)
 祐希は、まるで暗示をかけるように頭の中で何度も復唱した。
 しかし、その暗示も、鮫島に敏感なところを触れられ、声を上げて反応するたびに消えてしまう。
「さぁ、こっちだ」
 そう言って鮫島はソファーに腰を下ろし、祐希の身体を引き寄せて自分の上に置いた。
 そして背後から手を回し、両手を交互に祐希の花弁を押しつけ、溢れる愛液を指先にたっぷりと付着させる。
「やぁっ!ああっ!」
「お前が大好きだった“アレ”をしてやろう」
「…!!や、やめて…嫌だっ!」
 祐希の制止の声も聞かず、鮫島は背後から、愛液でヌルヌルになった指で祐希の両乳首をくすぐるように弄った。
「やぁぁぁ!そ、それダメぇぇっ!」
 M字開脚でダルマのようになった祐希の身体が、鮫島の太ももの上で転げ回る。
 くすぐったい感覚と乳首から伝わる性感をダブルで味わう。
「この感覚、久しぶりだろう?それとも、逃げ延びた後も忘れられずに夜な夜な一人で同じようにしていたか?」
「だ、黙れ…!ああっ!はぁっ!」
 粘り気を乳首に持っていかれた鮫島の指は、再び愛液の供給のため、花弁へ戻る。
 そしてまた指先を湿らせると卑猥な手つきの乳首責め、その繰り返しが祐希を襲う。
「ひゃあっ!はぁっ!」
 祐希の身体がビクンビクンと跳ねる。
(や、やっぱりダメだ…身体がまだ覚えてる…あの時の感覚を!)
 あの頃も、この責め方を何度やられたか分からない。
 何度もされて耐えることができたことは一度もない。
 元々、性感帯の両乳首を、潤滑油をつけた指の絶妙なタッチで転がされる。
 しかも、その潤滑油は唾液やローションではなく、自身の膣から溢れ出た愛液だという恥ずかしさ。
 やがて、いたぶられてコリコリに肥大した二対の乳首は、祐希の脳へ向けて白旗を掲げる。
(ダ、ダメっ…イッちゃう…乳首だけでイッちゃう!)
「いやぁぁぁ!!はぁぁぁ!!!」
 絶叫とともに祐希の小さな身体が大きく二度、三度と跳ね上がり、痙攣した。

鰹のたたき(塩) ( 2019/12/10(火) 08:08 )