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数日後。
調教が進むにつれ、日に日に従順になっていく愛人2号の深川。
そんな深川と同様、先日、1号の奈々未の美乳にもホルモン剤を注射し、母乳が出るようにしてやるなど、やりたい放題の只野。
そんな彼のモーニングルーティン…それは柄にもなくコーヒーを嗜むことだ。
コーヒーを淹れるのも愛人、兼、家政婦の彼女たちの仕事。
起きぬけ、テーブルに就き、気取って新聞に眼を通しているところに、深川が、只野お気に入りのコーヒーカップに淹れて運んできた。
「お待たせしました。ご主人様…」
と、そのコーヒーカップをテーブルを置くとともに、突然シャツを捲り上げ、自ら美乳を晒す深川。
指導通りだが、まだ少し恥じらいを見せるあたりが既に奈々未からはなくなった初々しさというものだろう。
「本日は、どのように…?」
と問う深川に、
「そうだな…今日は甘めで頼む」
「かしこまりました」
と頷いた深川は、おもむろに放り出した自身の乳房を、むにゅっ、むにゅっ…と自らの手で揉み始めた。
「あんっ…♪んんっ…♪」
という可愛い喘ぎ声とともに、じんわり乳首から滲み出る母乳。
サッと指で掬い、まず自分でひと舐めして味を確かめてから、
「では、いきますね♪」
と、テーブルに身を乗り出し、掴んだ乳房をコーヒーカップから立つ湯気の中に放り込むと、そこで再び、激しく揉みしだいた。
ビュッ、ビュッ…と勢いよく飛び出した白い糸がコーヒーカップの中に吸い込まれていく。
「んはぁぁっ♪あぁっ♪」
と、時折、本気で感じてしまいながらも、主人のコーヒーにミルクを注ぐ深川。
その堪えるような表情を眺めているうちに、
「出来ました…♪」
とコーヒーカップを只野の前に滑らせ、
「いかがでしょうか?」
と問う。
カップを手に取り、一丁前に香りから楽しんだ後、一口、口に含み、転がす。
「…うん。上出来だ」
と感想を述べると、深川は嬉しそうにニコッと笑い、
「追加の要り用がございましたら、またいつでも…」
と言い残して下がっていく。
そんな深川の母乳入りコーヒーを嗜んでいると、次は入れ替わりに奈々未が陶器の小皿を持って寄ってきた。
「ご主人様。本日のフルーツです。お召し上がりください」
と差し出されたのはイチゴ。
只野は苦笑して、
「またイチゴか?たまには他のフルーツも…」
と言いかけたところで、奈々未も自らシャツを捲り、美乳を晒し、
「さぁ、ご主人様♪練乳がわりに奈々未のを好きなだけお使いくたさい♪」
と微笑んだ。
どうやら、これが狙いで毎朝イチゴばかり出してくるのだろう。
「まったく…」
と呆れながらも突き出された白い美乳を揉んでやると、
「きゃはッ♪」
と小さな嬌声とともに、母乳が弧を描いて飛んだ。
奈々未のミルクは、やや甘ったるい深川のと比べてマイルドで味わい深いのが特徴の反面、飛び出す勢いが良すぎていつもテーブルを汚すのが珠に傷だ。
それをどうにかコントロールして皿に盛られたイチゴにたっぷり振りかけ、
「うむ。これでいい」
と搾る手を止めるも、
「え〜?もっといりませんかぁ?」
と未練がましく言ってくる奈々未。
「いいんだよ、もう」
と苦笑して追い返したが、しばらくするとまた寄ってきて、
「ねぇ、ご主人様ぁ♪相談なんですけどぉ〜…」
「相談…?」
只野が耳を傾けると、奈々未は何かを想像して一人でニヤつきながら、
「ご主人様のご朝食…明日からコーンフレークにしませんか?というのも、コーンフレークって栄養バランスに優れているし、手軽だし、それに…!」
(ミルクをたっぷり使うから…だろ?)
本音がバレバレすぎて呆れるしかない只野。
ホルモン剤を打ってからというもの、意外にも奈々未の方がその刺激にやみつきになってしまったようで、困ったものだ…。
(つづく)