乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―




























































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第四部 第三章・寺田蘭世の場合
4.主導権ラリー
「にゃあぁ…!にゃぁぁっ…!にゃぁぁぁっ!」
 鳴き声が止まない。
 媚薬クリームが塗られたディルドーに跨がる雌猫のセルフ騎乗位オナニーが続く。
 腰を下ろすたび、等間隔で、

 グチョッ…グチョッ…

 と卑猥な濁音が響き、それに合わせて脊髄から脳天まで快感が突き抜ける。
(はぁ…はぁ…あ、熱いよぉっ…アソコがすごく熱くて…と、止まんない…!この抜き挿しが気持ちいいっ…!)
 と、媚薬クリームを充分にこそぎとった秘貝の火照りに脳までとろける蘭世。
 男たちの目も気にせず、溜まる一方の性欲を発散するべく、細い脚が艶かしくクネクネと動かして没頭し、やがて、
「んあぁっ!イ、イクっ!イクぅぅっ!」
 と絶叫し、ディルドーを深く飲み込んだまま果てた。
 これで、もう、ディルドーオナニーで三度目の絶頂…だが、それでもまたすぐ取り憑かれたように腰をくねらせ、再び、快楽の山へ麓から登っていく蘭世。
「んにゃぁっ!にゃぁぁっ!」
 まだかろうじて猫の真似を残しながら嬌声を上げるあられもない姿を見て、
「あーあ、また始めたよ」
「澄ました顔して、本性は性欲オバケだったか」
「人は見かけによらねぇもんだ」
 と呆れたように言いつつも、そろそろ頃合いだと動き出す男たち。
 すっかり出来上がった蘭世の相手をするのは誰か、正々堂々とじゃんけんで決める。
「よし!俺に決まりだ!」
 とグーで勝った男は嬉しそうにガッツポーズをし、そして負けたチョキの残りの二人は不貞腐れたようにうなだれた。
「チッ、悔しいなぁ…」
「仕方ねぇ。これで我慢するよ」
 と負けた二人は、せめてもの憂さ晴らしとして、疑似騎乗位に夢中の蘭世の左右に立ち、自らの固くなった肉棒を掴むと、膝を曲げ、その先端を蘭世の大豆のような乳首に擦りつけた。
「んひぃぃっ!?」
 ふいの刺激をプラスされ、天を仰いで絶叫する蘭世。
 そんな蘭世と向き合うように屈んだ勝者の男が、
「さぁ、待たせたな。そろそろくれてやるか。こいつをよ」
 と、同じく固くなった肉棒の先端で、ディルドーを咥え込む割れ目のはずれに鎮座するクリトリスを撫で上げる。
「ひゃぁぁっ!?」
 両乳首にクリ…固く隆起した三つの豆が男たちの太いカリ首で同時に擦られる快感。
(ふぁっ!?な、何これ…!オチンチン…?か、固いっ…!すごく固い…!こんな固いのに擦られて、たまんない…たまんないよぉっ!)
 跳ねずにいられない刺激、そして、それぞれの接地面から伝わる三種三様の男根の質感。
 たまらず、
「んあぁっ…は、早く…早くくださいっ!意地悪しないで…お願い…早くぅっ…!」
 と、おねだりをする蘭世。
 それを聞いて、まだ未練たらしく、
「くそぉ…」
 と舌打ちをするじゃんけんの敗者たち。
 一方、勝者は嬉しそうに、
「へへへ…そうか。そんなに欲しいか。とうとう本性が出てきたなぁ?えぇ?」
 と言って、ごろんと仰向けになり、
「来いよ。お待ちかねの時間だ。跨がって好きに動いていいぞ」
 と言った。
 その瞬間、スッとディルドーを抜き取り、鞍替えするように男の腰の上に跨がる蘭世。
 躊躇せずに、そのままズブズブと腰を下ろし、
「ひぃぃっ!お、おっきいぃっ!んあぁっ!?」
 と悦びの声を上げると、男も、
「くっ…!チビだからさすがにキツイな…だが、すげぇ!中はトロトロであっつあつだ!」
 と蘭世の膣内の感触に歓喜し、
「さぁ、今までと同じように動いてみろ!次は本物の上でなぁ!」
 と太ももを押してその華奢な身体を軽く揺らしてやると、その反動を利用し、スイッチが入ったようにクネクネと腰を振り始める蘭世。
「んあぁっ!あぁっ、す、すごいぃっ!気持ちいいっ…!気持ちいいよぉっ!最高ぉっ!んひゃぁぁっ!」
 堰を切ったように飛び出す蘭世の本音。
 その小柄な身体からは想像もつかない、愛液が泡立つほどの腰振りによって、繋がる二人の股ぐらは瞬く間に粘液まみれ。
 想像以上のロケットスタートに、
「おぉっ…おぉぅっ!すげぇな、こいつは…初っ端から…!」
 と声を漏らし、たまらず飛ばしすぎを抑制するように激しくバウンドする蘭世の細い腰を掴む男。
 …だが、止まらない。
 掴む手をもろともせず、腰の代わりに脚を漕ぐようにして、なおも腰から下が動き続ける。
 たがの外れたその強欲な騎乗位に、思わず、
「くぅー!これはすごい!とんだセックス大好き女だ」
「くそ〜、やはり初手はグーを出すべきだったか!」
 と羨ましそうな二人。
 そんな、感心されるぐらいに激しい腰振りを見せる蘭世。
 もはや命令ではなく、自らの意思だ。
(も、もう…捜査なんてどうでもいい…セックス…!気持ちいいセックスを…たくさんしたい…!)
 溶け込んだ媚薬クリームの効能に背を押され、自尊心と引き換えに、女の本能が目覚めてしまった蘭世。
 好意を持って気を許した男にしか見せないオンナの表情。
 そして、そんな恋人と過ごす夜、性のリミッターを解放した時にしか出さないひそかな自慢の高速グラインド。
 それを今、解放し、ただただ夢中で腰を振るのみ、夢中で快楽を貪るのみだ。
 クネクネと動く腰によってヌルヌルになった結合部。
 やがて腰が止まらなくなり、
「んあぁっ!?ひ、ひぐぅぅっ!」
 と声を上げ、身体を反らせる蘭世。
 胸を張り、突き出した貧乳乳首をヒクヒクさせて絶頂に達する。
「へへへ。とうとうチンポでもイッちまいやがった。そんなに気持ちいいか?俺のチンポは?」
 と、ご満悦の男。…だが、その直後、
「…お?何だ?まだ足りねぇってか?欲張りだな、お前は」
「んんっ…あぁっ、んっ!」
 絶頂の余韻に浸ることもなく、再び自ら腰を振り乱す蘭世。
「仕方ねぇな。ほら!下からも突き上げてやるよ!どうだ!おい!」
「んひぃぃっ!き、気持ちいいっ!もっと!もっとぉっ!」
「ハハハ!いいぞ、望むところだ。気が済むまで打ち込んでやるぜ!」
 と、鍛えた腹筋を活かし、上機嫌にバコバコと下から突き上げる男だったが…。
「あぁっ、す、すごいっ!当たるっ!中の一番熱いところに当たってるぅっ!」
 と声を上げ、自らもその最も感じるところに擦りつけるように腰をくねらせる。
 その様は、まるでロデオか、もしくは妖艶なレゲエダンサー。
 クイッ、クイッ…と腰の入ったグラインドは、自らの快感とともに、男にも刺激を送る。
 たまらず、
「ぐっ…こ、こいつはすげぇ、すげぇ腰振りだ…あぁ…や、やべぇ…出ちまう…!」
 と男が漏らすと、より一層、蘭世の腰のキレが増したような気がした。
 やがて、
「ぐぁぁっ!で、出るっ!出るぞぉっ!」
 と怒声のような声を上げ、掴んだ蘭世の腰を持ち上げて、寝そべった自らの腹に、ドピュッ、ドピュッと射精した。
 おびただしい量だった。
 中ではなく外に出したのは仲間から顰蹙を買わないための配慮だったのだが、当の仲間たちは志半ばで果てたようなその様子に、
「おいおい、もうイッたのかよ!」
「イッたというよりイカされた感じじゃないか!それじゃ、どっちが犯してるのか分からねぇぞ!」
 と、妬みからからかい役に回る仲間たち。
 それに対し、
「う、うるせぇ…!やべぇんだ、こいつの騎乗位…」
 と苦し紛れに言い返しながら身体を起こそうとする男だったが、ふいに、そこに覆い被さる蘭世。
 チロリと出した小さな舌で男の乳首に舐めながら、手探りで射精したばかりの男のイチモツを握ると、そのまま、シュッ、シュッ…と扱き始めた。
「お、おい…!ちょっと待て!んんっ…!」
 勝手なことをするな、と言おうとした男の口をキスで塞ぎ、掴んだイチモツを再び自身の割れ目へといざなうと、そのまま自ら挿入し、再度、腰を振る。
「ぐっ、き、貴様…!何を勝手に…!うぁっ…」
「あんっ!あんっ!き、気持ちいいっ!んあぁっ!」
 男の制止を無視し、自分本意の騎乗位に没頭する蘭世の痴態に、
「ギャハハハ!こりゃあいい!形勢逆転だ!」
「いいぞ、いいぞ!もう一発、搾り取ってやれ!」
 と野次って豹変の後押しをする二人。
 上からグッと体重をかけて男の胸板を押さえつけた蘭世は、これまでにない妖艶な笑みを浮かべ、
「まだできるでしょ?ねぇ…もっと気持ちよくしてくれるよね…?」
「ぐっ…ま、待て、一回降りろ…!一回降りろって…ぐあぁっ!」
 許可を得ずに勝手に再開する男殺しのグラインド。
 つい先ほどまでの心地よさとは打って変わり、射精したばかりの男にとっては脅威の技となった。
 身をよじる男の抵抗力を削るように、爪を立てて乳首を引っ掻き、首筋を舐めながら顔を擦りつける蘭世。
 まさに発情した雌猫。
 さっきまでの上機嫌が一転、威勢のよかった男はたちまちネズミと化し、徐々に焦りを感じ始めながら猫蘭世にいたぶられる羽目になった。
 クスッと笑って、少しだけ腰を浮かせる蘭世。
 まだ先端のカリだけはずっぽりと咥え込んだ状態で、
「ねぇ。ほら…分かる?オマンコ、キュッ、キュッ…って締めつけてるの」
「ぐっ、がぁっ…」
「ふふっ…それでね。締めつけたまま、こうやって腰を下ろすと…」

 グジュッ…!

「あんっ♪」
「ぎゃあっ…!」
 嬌声と悲鳴が同時に上がり、
「ねっ?これ、気持ちいいでしょ?もっとしてあげる…!んっ、あっ…わ、私も…私も気持ちいいからぁっ!これ好きなのぉっ!んひゃぁぁっ!」
「ひぃっ…!」
 繰り返し、抜ける寸前まで腰を浮かせては、カリから一気に根元まで咥え込む卑猥な芸当を見せる蘭世。
 たまらず、
「お、おいっ!黙って見てないで何とかしてくれよっ!」
 と助けを求める男だが、傍観する仲間たちはニヤニヤ笑って、
「そう言われても、俺たちゃ、じゃんけんで負けたからなぁ?」
「そうだ、そうだ。勝者の邪魔をしちゃ悪いしな」
 と悪ノリ。
「お、お前ら!ふざけんな!せめてコイツを押さえろ!おい!ぐぁぁ…!」
 ジタバタ悶える男のイチモツを、まるで食虫植物のように喰らい込んで離さない蘭世の股。
 そのまま、またあのクネクネした腰遣いを見せ、
「ふふっ♪次はどこに出す?また自分のお腹?それとも…!」
 と問うようにクイッ、クイッと腰を降って誘う蘭世。
「がぁぁ…!」
「ほら…いいんだよ?我慢せずに中に出しても♪」
 と囁き、
「ねぇ、早くちょうだい!残さずに搾り取ってあげるからぁっ!んあぁっ!あぁっ!イ、イクっ!イクぅぅっ…!」
 とスパートをかける蘭世。
 それを受け、もがくように首を左右に振り、
「ぐぁぁっ…ダ、ダメだっ!で、出る…!がぁっ…!」
 と、あっけなく二発目を蘭世の秘肉に搾り取られる男。
 そのまま数秒、繋がったまま仲良く痙攣する二人。
 そして一足先に、恍惚の表情で、ゆっくり腰を浮かせる蘭世。
 挿さった男根が抜けた瞬間、割れ目から

 ドロッ…!

 と糸を引いて白濁汁が垂れ落ちた。
 それを見て、
「あはっ♪二発目なのに、こんなに濃い…♪」
 と独り言を言って笑みを浮かべる蘭世。
 そのまま、あられもない立ち方でお腹に力を入れ、膣内に滞留するぬくもりを絞り出す。
 ボトッ…ボトッ…と白い塊が溢れ出る。が、それを虚ろな目で見る男をよそに、蘭世はまたしても、
「ねぇ、足りない…!足りないよぉっ!もっとぉっ!」
 と不満そうに、また跨がろうとする。
 媚薬クリームのせいか、それとも本性か、男に有無も言わせず勝手に三回戦に突入する蘭世。
「ぐっ…こ、こいつ…正気かよ…!」
 今さら蘭世の性欲の強さに気付いても、もう遅い。
 普段、澄ました顔で捜査官をしている蘭世だが、実は顔に似合わず、夜の方は激しいのが好み。
 それも一度のセックスで、最低でも四、五回はしないと気が済まないのだ。
 そんな夜の本性を、幸か不幸か、媚薬クリームを使って呼び起こしてしまい、そうと知らずに相対してしまった男。
「ねぇ、もっと勃ててよ。早くぅ!まだまだ欲しいんだからぁ!」
 と、二度の射精で少し萎えたと見るや、乳首に舌を這わせて性感を刺激し、そしてムクムクと固さを取り戻してきた後は唾液を垂らしたて手コキで無理やり再勃起させ、そして再び、自らグショグショの割れ目にあてがう。
「行くよ…?あんっ!き、来たぁっ…!んんっ!」
 と、自分で挿れておいて歓喜の声を上げる蘭世。
 白濁汁に我慢汁、愛液に唾液と、いろんなものが混ざって泡立つ二人の股ぐら。
 その泡が、二人の陰毛に絡まって培養されていく。
「ぐぎゃぁぁ…!」
 いつの間にか主導権を奪われ、横たわる人間バイブ同然となって呻き声を上げる男。
 そんな断末魔の叫びを聞きつけ、とうとう、
「おい!ギャーギャーうるさいぞ、お前ら!」
 と、二階に消えた幹部が下りてきた。
「さっきから何を騒いでるんだ?」
 と睨む幹部。
 だが、当の蘭世は幹部が下りてきても腰振りを止めず、寝そべる男も蘭世にされるがまま。
 残るは立ち尽くす傍観者の二人だが、彼らも幹部の苦言に背筋を正すよりも先に、思わずクスッと笑ってしまった。
 それもその筈、ドスの利いた口調とは裏腹に、幹部が、全裸のさくらを駅弁スタイルで抱えて楽しみながらの登場だったからだ。
 幹部が歩くたびに挿入されたイチモツがより深さり、そのたびに、
「んひぃっ…!ひぃっ…!ひゃぁっ…!」
 と、コアラのようにしがみつきながら声を上げるさくら。
 その状態のまま、火がついた蘭世の性欲が予想以上で主導権を奪われたところだと聞いた幹部は、ニヤリと笑って、
「おもしろい…俺が、もういっぺん取り返してやるよ」
 と告げ、そこでようやく抱えていたさくらを下ろした。
「お前らはコイツに続きをやってやれ」
 と命じ、さくらの愛液にまみれた巨根を引っ提げ、騎乗位に夢中の蘭世の背後に迫る幹部…!
 その乱れる長髪を掴み上げると、そのまま押し倒して…。


 それから、ほんの数分後。
 部屋には男二人に嬲られるさくらの嬌声が、そして、そのさくらの声をかき消す蘭世の絶叫が響いていた。
「んひぃぃっ!?も、もう許してぇっ!」
「あぁ!?聞こえねぇなぁ?セックス好きなんだろ!だから好きなだけくれてやってんだ!感謝こそあれ、許してくれってのはどういうワケだ?コラ!」
「んひゃぁぁっ!」
 発狂する蘭世を意のままに、騎乗位へ移行し、
「ほら!自慢の腰振り、俺にも見せてくれよ!得意なんだろ?騎乗位が!なぁ!」
「ひぃっ!?む、無理っ!そんな激しくされた上で動けないよおっ…!んあぁぁっ!?」
 と煽って下から突き上げる怒濤の高速ピストン。
 部下の男とはひと回り違うイチモツのサイズと桁違いのテクニックで、一度は奪った主導権をあっという間に取り返されてしまった蘭世。
「へへへ。分かったか?お前らは奴隷なんだ。てめぇらの満足なんて二の次、一番は俺たちを楽しませることだ。それを肝に命じておけ!」
 と、改めて奴隷の信条を突きつけられた二人。
 得意の腰振りも、自分の満足のためではなく主(あるじ)のために使え、と。
 その華奢な身体に備えたテクニックは全て捧げろ、と。
 そして…。

 ……

「にゃっ…にゃぁぁっ…」
「んっ…んっ…」
 邸で飼われる雌猫は二匹になっていた。
 猫蘭世に続き、猫さくらも。
 二人とも目隠しをされ、命令通り、立ったままガニ股で、自らの股間をまさぐる立ちオナニーの披露中だ。
 猫耳、乳首のみしか隠れない極小ブラ、そして尻尾付きビキニと前回同様のコスチュームを着た蘭世と、同じく、その色違いを着せられ、二匹目の猫になったさくら。
 クネクネ腰を振って尻尾を揺らし、
「にゃぁぁ…にゃぁぁ…」
 と猫の鳴き真似を繰り返す蘭世と、まだそこまで振りきれず、ただひたすら、
「んっ、んっ…あっ、んっ…」
 と息を漏らしながら指を動かすさくら。
 そんな二人の立ちオナニーを見比べ、ご満悦の幹部。
 やがて、しつけ通り、二人の口から、
「にゃあ…ミ、ミルクくだしゃい…ミルク欲しいにゃあ…!」
「ミ、ミルクぅ…!」
 と、何やら不穏なおねだりが…。
 それを聞いた幹部の目配せで、部下が二人、二匹の雌猫の近寄る。
 そして、おもむろに下半身を露出し、自らのイチモツを素早く扱く。
 やがて高まった男たちは、発射する瞬間に蘭世とさくらのビキニをグッと引っ張り、その中めがけて射精をした。
 二匹の雌猫の陰毛、そしてビキニの裏地が精液まみれになる。
 そのまま引っ張った指を離してビキニの伸びを戻してやると、揃って、
「にゃん…!」
「ひゃ、はぁっ…!」
 とビキニの中に注がれた“ミルク”の感触に悶える。
「さぁ、望み通り、ミルクをくれてやったぞ」
 と幹部が言うと、二匹の雌猫は、
「あ、ありがとうごじゃいましゅ…!」
「あ、温かい…すごいヌルヌルしてる…!」
 と言いながら動きを再開する。
 これぞフェチシズムの境地。
 とうとう自らの指で白濁汁を股に塗り込んでいく“精液オナニー”を仕込まれ、その卑猥な芸に励む雌猫たち。
「さぁ、その注がれたミルク、どちらが先に下の口で飲み干すか、早かった方に褒美をやろう!」
 と幹部が言う。
 この場合の褒美とは、もちろん交尾のこと。
「にゃぁっ…!にゃぁぁっ…!」
「し、したい…!したいですぅっ…!」
 褒美を求め、狂ったようにビキニの上から指を割れ目にあてがい、注がれた精液を押し込んで悶える雌猫たち。
 植えつけられた新たな快感とクセになる背徳感。
 それからというもの、その邸からは、夜な夜な、ミルクを求めて鳴く猫の声が頻繁に漏れ聞こえてくるようになったとか…。


(つづく)

鰹のたたき(塩) ( 2021/03/18(木) 00:27 )