乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―




























































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第四部 第二章・帰ってきた遠藤さくらの場合
8.好奇心の末路
「きゃっ…!」
 ベッドルームに連れ込まれるなり、そのままベッドに押し倒されるさくら。
「さぁ…溜めに溜めた性欲を心ゆくまで発散させてやるぜ!」
 と、細い身体の上に覆い被さった幹部は、さくらの下顎にむしゃぶりつき、唇をノックし、そしてつい先ほど蘭世を何度も絶頂させた舌を捕まえる。
「んっ、んっ…」
 蔦が絡み合うように、ネチョネチョと音を立てて暴れる二人の舌。
 開戦のキスに汗が沁みた身体は高揚し、瞬く間に薄紅色に染まる。
 そして幹部の舌は、そのまま、頬から耳、首筋から鎖骨へと転移する。
「あ…あっ…」
 くすぐったい。…いや、それも通り越して、もはや気持ちいい。
 何日かぶりにようやく開放された性欲によって、既に全身の感度が狂わされていた。
「ひ、ひぃっ!?」
 這い回る幹部の舌に、長い手足をクネクネと動かして悶えるさくら。
 まるで、蜘蛛の脚に捕獲されてもがく蝶のよう。
 そして、さくらの細い首筋に鼻を擦りつけ、まるでここが山の上かのごとく、大きく息を吸う幹部。
「あー、匂う!匂うぞ!じっとりしていて汗臭ぇ!」
「や、やだ…!」
 生殺しの間、ろくにシャワーも入れなかった。
 日々、香水と厚着で誤魔化していたが、裸になってここまで密着すれば隠しようがない。
 恥じらうさくらに対し、幹部は興奮していた。
 おそらくセックスというものの捉え方の違いだろう。
 愛し合う男女が行う高貴なものなどではなく、オスとメスが本性を晒す野蛮で下品なものと考えているから興奮できるに違いない。
「へへへ…こっちはどんなニオイかな?」
 と、さくらの細長い腕を掴み、持ち上げ、晒された腋の下にも顔を擦りつける幹部。
「い、嫌ぁっ…!」
 顔を赤らめ、閉じようともがくさくらだが、幹部の握力を振りほどけず、されるがまま。
 いくら身体が高まっていても、腋のニオイを嗅がれるのは別問題。
 想いを寄せている男性が相手でも恥じらいが勝るものを、こんな見ず知らずの性行為だけが目的の男にされるとは…。
(は、恥ずかしいっ…!恥ずかしいし、絶対に臭いからぁ…!やめてよぉっ…!)
 チクチクといたぶられる羞恥心。
 しかし、当の幹部は、
「あー、たまんねぇ!その顔でこのニオイってのがたまんねぇぜ!」
 と、夢中で鼻を鳴らす。
 どうやら、俗に“匂いフェチ”といわれる部類で、そういう性癖があるようだ。
「どれ…こっちも」
「ひぃっ…!」
 次は左の腋。
 そして、ふいにペロリと舌を這わされ、
「んひゃぁっ!?な、舐めないでよぉっ…!やぁっ!く、くすぐったい…!んひぃっ!?」
「へへへ。本当にくすぐっただけか?」
 と笑みを浮かべてむしゃぶりつく幹部。
 その言葉は、案外、的を得ていた。
「んっ…んんっ…ひ、ひぃっ…!」
(な、何これ…?くすぐったいけど…ちょ、ちょっと…気持ちいい…かも…)
 これまで考えもしなかった箇所で味わう意外な刺激が、開放された性欲の間口をさらに拡げる。
 そして、腋を舐めながら、残る手で胸を鷲掴みにされた瞬間、さくらは、
「んひゃぁっ!?」
 と絶叫し、それだけで腰を浮かせた。
 この数日間、鉄の椀で封印されていた乳房。
 サイズ自体は決して大きくないが、均整のとれた小ぶりな膨らみで、何より、その先端の桃色の突起は紛れもない性感帯の一つ。
 そこに塗り込まれた媚薬スライムの浸透効果も相まって、おのずと乳首はピンコ勃ち、そして肉の方も、小さいなりにパンパンに張っていた。
 そんな膨らみを握り潰すように揉まれ、そして、勃った乳首を摘ままれると、それだけでさくらは、
「ダメぇっ!それダメぇぇっ!んひぃぃっ…!?」
 と髪を振り乱して悶えた。
 ダメと言いつつも最高の反応。
 もはや清楚なイメージなど完全に崩壊し、完全に性の虜と化したさくらは、もう一方の胸は自ら揉みしだき、
「こ、こっちも…!こっちも同じように揉んでぇっ!乳首コロコロしてぇっ!」
 と下品な懇願を口走る。
「こうか?これか?」
「あぁっ、そ、それぇっ!ひゃぁぁっ!」
 こんな状況でも本人にとっては夢心地。
「舌を出せ!おらっ!」
 と言われて従順に舌を出すと食らいつくように吸われ、表面を伝って唾液を注入される。
 幹部の口元に残る、ツンと鼻をつく酸っぱい香りは自身の腋の汗のニオイ…。
 収まらない赤面のまま、激しいキス、そして乳揉み、乳首責めを受け入れ、やがて、
(んっ、あっ、イ、イクっ…!胸だけで…胸だけでイッちゃうぅぅっ…!)
 と脳内で絶叫し、自身より重い筈の幹部の身体を難なく持ち上げるエビ反りで禁欲明け一発目の絶頂。
「はぁっ…はぁっ…」
 激しい動作に息は上がる。が、無論、まだまだ満足には程遠い。
(もっと…もっとしてぇ…!)
 と訴えるように、その汗だくの身体で幹部に抱きつくさくら。
 そのおねだりに、幹部は、固くなった乳首に舌を這わせることで応えた。
「んひゃぁっ…!」
 電気ショックのようにベッドの上で身体が跳ねる。
 感度がバカになった乳首に巻きつく生温かい舌。
 まるで、さっき自分が蘭世にしたことの仕返しをされているような気分。
「んあぁっ、き、気持ちいい…!気持ちいいよぉっ…!」
「そうか、気持ちいいか。ならば、もっと気持ちいいことをしてやるぞ!」
 と幹部は笑みを浮かべ、吸いついた乳首にカリッ…と歯を立てた。
「ひゃぁぁっ!?」
 研磨するように擦れるギザギザした歯がもたらす“痛気持ちいい”刺激に溺れるさくら。
(もっと…それもっとぉ…!もっとカリカリってしてぇっ…!)
 と恍惚の表情で幹部の目を見つめるさくら。
 そして、その甘噛みの刺激に悶えながら、いつの間にか、ひそかに股間に運んだ自身の指でスリスリと割れ目を擦る。
(あぁっ、す、すごいっ…!グショグショになってる…!あんっ、あんっ…ゆ、指が…止まらない…!)
 乳首を口に含んで責め立てる幹部の死角で、ひそかにオナニーまで繰り広げるさくら。
 自ら割れ目を開き、飢えた秘肉を剥き出しにする。
 そして、その秘肉に指の腹を押しつけ、こねくり回せば、待ちに待った刺激がさくらの身体を突き抜ける。
「んんっ、あぁっ!あぁっ!?」
 声を上げるさくら。
 すると、ふいに乳首に歯を立てながらニヤリと笑った幹部の手が、オナニーをするさくらの手を取る。
「勝手に何してんだよ、おい」
「━━━」
 黙るさくらの手を引っ張って股間から遠ざけ、その指先をまじまじと見ながら、
「おい、何だ?この指は?何でこんなに濡れてるんだ?」
「━━━」
「まったく、抜け目のないヤツだ。今、この手で何してたのか言ってみろ」
「━━━」
 恥じらうあまり、スッと目線を反らして黙秘のさくらに対し、幹部は、
「ほぉー…まだ、そういう反抗的な態度を取れるのか」
 と、どこか嬉しそうに笑い、さくらの耳元で、
「それじゃあ、もう一度“アレ”を着けてやるとするかな」
 と囁いた。
 すると、途端に表情を変え、
「い、嫌っ!アレはもう嫌ぁっ!」
「じゃあ、言え。今、何してた?」
 と問うと、さくらは観念したように、
「…じ、自分で…してました…」
「なに?よく聞こえんな」
「ま、待ちきれなくて…じ、自分で…」
「ふむふむ。待ちきれなくて、自分で…?続きは?」
「い、いじくってました…」
「いじくる?どこを?」
「ア、アソコを…」
「アソコってのは?」
「…オ、オマンコを…」
「なるほど。マンコを自分でいじくる、それはつまり…?」
「…オ、オナニー…ま、待ちきれなくて…オナニーしちゃいました…」
 恥じらいながら口にするさくら。
 その、ますます赤く染まっていく表情を眺めてご満悦の幹部。
「そうか。待ちきれなかったのか。…どれ、見せてみろっ!」
「やぁっ…!は、恥ずかしいッ…!」
 ふいにさくらの両脚を掴み、ぐるんと持ち上げる幹部。
 世の女性がもれなく恥じらう体勢、まんぐり返し。
 割れ目だけでなくお尻の穴まで丸見え、しかもそれが目の前に見えるのは恥辱の極みである。
「ほぉ〜…これはすごい。汁がダダ漏れで、ビラビラがふやけているじゃないか。どんな風に触ったらこんなことになるんだ?」
「い、嫌っ…!」
「どうやって触ってたんだ?こうか?」
「あんっ…!」
「それとも、こうか?」
「んあぁっ…!」
「さては、こうかぁ!?」
「ひっ、んひゃぁぁっ…!」
 目の前に見えるグショグショの泉をいろんな指の形でベタベタと触られ、恥ずかしい体勢のまま悶絶するさくら。
 よく耳をすませば、クチュクチュと音が立つ。
 それも恥ずかしいのだが、さらに、
「さぁーて、ここはどんなニオイがするかな?」
 と、剥き出しの秘貝に鼻を近づける幹部には、思わず、
「や、やだっ!やだぁぁっ!」
 と声を上げ、長い手足をばたつかせるさくら。
 だが、がっちり足首を掴まれ、体勢を戻せない。

 クンクン…クンクン…

「あー、臭っせぇ!汗とションベン、そして洗ってない溜まりに溜まったメスのニオイがプンプンしてやがる!」
「い、嫌っ!言わないでっ!やだぁっ…!」
 あまりの恥辱に顔の紅潮が限界を突破するさくら。
 そして、その割れ目を幹部の舌がなぞった時、反射的にさくらはベッドのシーツを掴み、捻り上げた。
「んあぁぁぁっ…!」
 ダルマのような体勢で、なおかつ見せつけるようなねっとりとしたクンニをされ、喘ぎが止まらない。
 左右のビラビラを丁寧になぞり、秘肉も。
 さらに、ぷくっと膨らんだクリトリスの皮も器用な舌遣いで剥き上げ、先ほどの乳首のように吸いつくと、さくらは思わず、
「ダメっ!そこダメぇっ!んひぃぃっ!イ、イクぅっ!」
 と呻くような声を上げ、すぐに絶頂に達した。
 小さく震え、きゅっと締まる太もも。
 だが、その太ももに顔を挟まれようと、幹部のクンニは止まらない。
 クリを吸引し、口の中で転がした後は、舌を尖らせ、緩む膣穴に打ち込む。
「んんっ、あぁっ!?やぁっ、き、気持ぢひぃっ!ひ、ひぐっ!またイグぅぅっ!」
 と、まんぐり返し連続イキ。
 力が入るあまり、倒立のように長い脚が天を突くも、幹部の舌技は激しさを増す一方。
「んあぁっ、ま、まだぁっ!?ま、待って!一回、待ってぇっ!」
「何だ?もう満足なのか?いや、そんなワケないよなぁ?もっともっとイキたいだろ?分かってるって。まだまだ、たっぷりイカせてやるから!」
 と笑い、ジュルジュルと音を立てて愛液をすする幹部。
 貞操帯で焦らされたここ数日ぶんの欲求不満が次々と晴らされていく。
 さらに、幹部はクンニを続けたまま、枕元の棚から手繰り寄せたローションを指先にたっぷらと絡め、その人差し指を、さくらのもう一つの穴…アナルにあてがった。
「そういや、ここにもスライムを塗り込んでやったんだったなぁ?」
(…!?)
「や、やぁっ…そ、そこはダメ…!」
「確か、こっちはまだ使ったことがないんだったよなぁ!?えぇ!?」
「ひ、ひぃっ…!」
 グリグリとドリルのように捻った指が、ゆっくり、さくらのお尻に突き挿さっていく…!
「どうだ?あの日以来に弄られるアナルは?」
「やぁっ、い、痛いっ…ダ、ダメっ…抜いてっ!指、抜いてよぉ…!」
 と、まんぐり返しのまま、ジタバタ暴れるさくら。
 だが、その嫌悪感を反らすように幹部がさらに激しく舌を震わせると、
「あんっ…あぁんっ…!」
 と、再び甘い声に変わる。
 そして、それに乗じて、ゆっくりと指の抜き挿しが始まると、次第に、
「んっ…んんっ…!」
 とアナルの刺激でも声が漏れ始めたさくら。
 膣と同様、この間ずっとヒリヒリしていた疼きを丁寧にこそぎ取られていく感覚。
 やがて、
「んんっ、あぁっ…あんっ、あんっ…!」
 クンニと尻穴弄りのダブル責めで声が大きくなってきた。
「へへへ。どうだ?ケツの穴も意外と気持ちいいだろう?」
(た、確かに…ちょっと気持ちいい…かも…!)
「この感覚がクセづくように、もっとほじくってやろうか。こうやってよぉ!」
「んひぃっ!?ひぃぃぃっ…!」
 ローションが潤滑油となり、ジュッ、ジュッ…と卑猥な音を立て始めたさくらの小さなアナル。
 初めての感覚に戸惑いつつも、だんだん、その刺激が快感に変わり、ハマっていく。
「んあぁっ…あぁっ、んんっ!そ、そこぉっ…!」
「なに?ここか?」
「んひゃぁっ!…そ、そこっ!そこ感じちゃう…!」
 気付けば、幹部の指を尻の穴で咥え込んで恍惚の表情を浮かべるさくら。
 さらに幹部は、膣にも指を挿入し、ダブル手マンで追い込みにかかる。
「んあぁっ!?に、二本っ!二本、入ってるぅっ!」
「あぁ、そうだ。マンコとアナル、どっちの穴にも指が入ってるぞ!ほら…分かるか?肉の壁越しに指同士が当たってるのが!」
「んひゃぁっ!?ひぃぃっ!」
「さぁ、交互に激しくするぞ!」
「んあぁっ!ダ、ダメっ!んあぁっ!?マ、マンコっ…!ひゃぁっ!?お、お尻も…!んあぁっ!ダメっ!イクっ!またイクっ!そんなにしたらイッちゃうよぉっ!」
「結構だ。どっちの穴でイク?マンコか?それとも初めてのアナルか?」
「わ、分かんないっ…!もう分かんないよぉっ!ど、どっちも…どっちも気持ちいいっ!んあぁっ!?イ、イクぅぅっ…!」
 まるで体内で小爆発でも起きたかのように、大きく跳ねたさくらの身体。
 その反動がバネとなり、まるでかかと落としのように勢いよく円を描いて脚が戻る。
「はぁっ…はぁっ…!」
 やっと、あの窮屈で屈辱的な体勢から解放、仰向けに戻って息を乱すさくら。
 人生初のアナル、二穴イキによって、ぼんやり天井を見つめるさくらの眼は、もはや焦点も合っていない。…が、だからといって終わりではない。
(あ、熱い…まだ、アソコが…オマンコが…熱いまま…)
 いまや、体力を完全に上回ってしまった性欲は、その身が疲弊してもなお、股間を疼かせたまま。
(や、やっぱり“アレ”が…“アレ”がないと…収まら…ない…)
 と、ぼんやり解決策を探るさくら。
 すると、ふいに、そんなさくらの口元に細長い影が…!
 見上げると、
「へへへ。欲しいのは“コレ”か?おい」
 と、パンツを下ろして股間を露出し、自慢の肉棒をさくらの顔の上に突き出す幹部。
(ごくり…!)
 と思わず息を飲むサイズ。
 頭によぎったものが、ちょうど目の前に現れたのは、テレパシーでも通じたか、それとも、そんなにも物欲しそうな表情をしていたのか。
「…やれよ。分かるだろ?何をすべきか」
 と言われ、その肉棒にゆっくり口をつけるさくら。
 まずはキス。
 チュッ…チュッ…と竿のいたるところに痕跡の残らないキスマークをつけ、そして、先端。
 鋭角な亀頭を迎えるように口をつけ、そして、チロチロと舌を出して渦巻き状に舐め回す。
「ほぅ…なかなか心得ているじゃないか」
 と感心されるほどのフェラテクは、リハビリ中、清宮レイとともに、いたいけな少年を弄びながら磨いた賜物。
 そして、亀頭を唾液まみれにした後は、顔を横向きにしてハーモニカを吹くように竿舐め。
 舌が離れた亀頭には代わりに手の平を被せ、クリクリと蛇口をひねるような手つきで刺激すると、幹部の口から思わず、
「おぉ…!」
 と声が出た。
 巻きつくように首を捻り、四方から舐めた竿は唾液まみれ。
「続きは跨がってやれよ」
 と仰向けに寝転がった男に覆い被さり、小さい口でゆっくりと竿を咥え、そのまま首を上下させる。

 ジュポ、ジュポ…

 と音を立つと同時に、
「あぁ…たまんねぇ…」
 と呟く幹部。
 童顔のわりに相当なテクニックな持ち主と見た。
 早速、お返しに、目の前にあるお尻を鷲掴みにして開く。
「やんっ…」
 と小さく声を上げたさくらに構わず、その開いた尻の割れ目に顔を入れ、先ほどの指責めでまだヒクヒクしているアナルを舌でつついた。
「やぁっ!?」
 ピクンと跳ねるさくらの腰を掴み、ペロペロと円を描いて尻穴を舐めてやると、
「ひ、ひぃっ…な、何してんのぉ…!?」
「決まってんだろ。アナルを舐めてやってんだよ」
「や、やだっ、恥ずかしいよぉっ!」
 と赤面するさくらだが、そのわりにはなかなかいい反応。
 確実に、アナルも性感帯の一つに加わっている。
「おらっ、ごちゃごちゃ言ってねぇで続けろ」
 とフェラの続きを促し、なおもベロベロと舐め回すアナル舐めシックスナイン。
「んっ…んっ…!」
 と、再び竿を口に含んで出し挿れに励むさくらだが、剥けたクリから割れ目、そしてアナルにかけての長いストロークを一気に舐められると、
「ひゃぁぁっ…ひ、ひぃっ!?」
 と、たまらず口を離し、何ともいえない声を漏らすさくら。
 味を占めてそれを繰り返す幹部に、たまらず、
「んあぁっ!?ダ、ダメっ!イクっ!イっクぅぅっ…!」
 と厚い胸板の上で、さくらはビクビクと震えた。
 舌に絡みつく本気汁。
 ぐったりとしたさくらは肘を折り、ごろんと幹部の身体を上を滑ってベッドに転がった。
「はぁ…はぁ…」
 依然、いくら体力を消耗しても性欲が尽きない、股の湿りが枯れない。
 愛液を垂れ流したまま、だらしなく開いた脚。
 その秘泉に“栓”を挿すべく、いよいよ幹部が身体を起こし、さくらの股の間にポジショニングを取る。
「…ふぁぁっ!?はぁぁっ!」
 放心状態の最中、ふいに訪れたあの固い棒の感覚。
(オ、オチンチン…!オチンチンだ!)
 ズリズリと正常位素股で擦り付けられた肉棒に疲れも吹き飛ぶ。
 クネクネと動く脚は、より挿入しやすいように自ら折り畳み、命じてもいないセルフM字開脚でその時を待つさくら。
(き、きて…早く…!)
 という悩ましげな眼に、
「フフフ…いいぞ、やっと素直になったじゃないか。盛りのついた女はそうでなくてはな。これが望みか?おらっ!」
 という問いかけとともに見舞われた鋭い一突き!
「んひゃぁぁっ…!」
 スタイル抜群の細いウエストを貫くかのごとく、一気に奥まで突き挿さった幹部の巨根。
 本来ならサイズ違い、裂けるような痛みを伴う筈の膣口は、おびただしい量の愛液が潤滑油となることで痛みもなく、いや、むしろ滑りが増して更なる快感を生んだ。
「んあぁっ!?き、気持ちいい!気持ちよすぎるっ!これ、すごいっ!すごすぎぃ…!」
 たまらず感嘆の声を上げるさくら。
「ほぉ。そうか、すごいか。だが、まだだ。もっとすごいのをお見舞いしてやる!」
 と幹部は不敵な笑みを浮かべ、二人が繋がる結合部に指を持っていった。
「あっ!ダ、ダメっ…!摘まんじゃダメぇっ!」
 慌てふためいたさくらの身体がピクンと跳ねる。
 クリを摘まみ、こねくり回す幹部。
 敏感になった身体はすぐに高まり、絶頂へ向けて加速する。
 そして、
「ダ、ダメっ!またイクっ!イッちゃう…!」
 と、さくらが身を固くした瞬間、
「そぉらっ!」
 と、杭を打つ会心の一突きがめり込んだ。
「ひゃぁっ!?あうぅッ…!」
 思わず飛び上がり、その最高到達点での痙攣、絶頂。
「がっ…あぁっ…」
 見違えるようなアへ顔を晒したまま、ベッドに沈むさくら。
 もはや本来の清楚な面影はない。
「おらっ、誰が寝ていいって言った?」
 放心状態となったさくらを呼び覚ますように、再び、クリを摘まんでこねくり回す幹部。
「ひぃっ!?」
 電流のような刺激に飛び起きるさくら。
 そしてまたクリ嬲りで絶頂寸前まで高めて、とどめの一突き!
「んはぁぁっ!?あっ、うぅっ…!」
 太もも、そして膣をキュッと締め、絶頂を味わうさくら。
「へへへ。イク瞬間だけチンポで突かれる気分はどうだ?この感覚を身体が記憶すれば、やがてチンポを挿れられただけでイクようになる。敏感肉奴隷の完成だ!」
「ひ、ひぃっ!?」
「さぁ!どんどん行くぞ!」
 再びクリ嬲りから始まり、イク瞬間だけ、一回きりの深いピストン。
 華奢なさくらの身体が、着々とセックス漬けに調教されていく。
「んあぁぁっ!」
「ほら、またイッた。何回目だ?」
「わ、分かんない…もう何も…分かんない…んひぃっ!?」
「休むヒマなんてないぞ!もっとだ!」
 すっかり固くなったクリを摘まみ、転がす指。
 最後の深い一撃で、繰り返し、ピストンの快楽を刻み込むエンドレス快楽調教により、やがて幹部の言った通り、突かれればすぐイッてしまう魔性の身体が出来上がる。

「おらっ!」
「あんっ!イ、イクぅっ!」

 ビクビク…

「どうしたぁ!もう終わりか?あぁっ!?」
「んあぁっ!ダ、ダメっ…イ、イクっ…!」

 ビクビク…

「何か言えよ!おいっ!」
「も、もうやめっ…あぁっ、ひ、ひぐぅっ!」

 ビクビク…

 矢継ぎ早の連続絶頂で既に瀕死状態にもかかわらず、幹部は、
「…なに?後ろの穴が寂しい?そうか、そうか。そいつは悪かったな。これで勘弁してくれや」
 と、どこからともなく取り出したアナルパールをさくらの尻穴にあてがう。
「い、言ってない…!何も言ってない…!」
 と、うわ言のように繰り返すさくらに構わず、その細い腰を持ち上げ、先端からズブズブと突き挿していく。
「ひゃぁぁっ…!」
「へへへ。こっちはこっちで、また後でゆっくり開発してやる。とりあえず今はこれで我慢しな」
 と言ってスイッチを入れる幹部。
「んあぁっ!あぁっ…う、動いてる…!お、お尻の中で動いてるぅっ…!」
 ウネウネと先端をくねらせたアナルパールが、さくらのまだ目覚めて間もないアナル性感を刺激する。
 そして前の穴には、再び、重い一突き。
「あんっ、イ、イクぅっ…!」
 もはや絶頂を極めるだけの人形同然。
 そして、そんなさくらに与えられる究極のとどめ、突かれればイッてしまう身体に送るとっておきのマシンガンピストン…!
「さぁ…たっぷり腰を振らせてもらうぜ…!」
 と、スタートに向けて体位を整える幹部に、
「い、嫌っ…こ、壊れる…壊れちゃうから…!」
 と青ざめ、怯えるさくら。
 性欲以上に、いよいよ本能が「危険」と判断し、とっさに身を引いて挿さっているモノから逃げようとする。が、
「どこ行くんだよ?おい」
 と、すかさず手首を掴まれ、グッと引き戻される。
「んひぃぃっ!?」
 その際のわずかな抜き挿しだけでも絶頂寸前まで上り詰めてしまうさくら。
「さて…」
「ま、待って…!本当に待って…!」
「うるせぇっ!犯されたかったんだろ?望み通りにしてやるから感謝するんだな!おらぁぁっ!」
「ひ、ひゃぁぁぁっ!?」
 文字通り、マシンガンのような小刻みな高速ピストンが始まる。
 軋むベッド、ぶつかる肉と肉の衝突音。
「ひ、ひぐっ!?ひぐぅぅっ!お、お願いっ、し、死んじゃう!死んじゃうからぁっ!もう許じでぇぇ…!!」
 断末魔の叫びとともに、激震を起こすさくらの身体。
 イッた数は、ものの数秒で分からなくなった。

 ……

 数分後。
 心地よい射精感を味わい、くわえ煙草でご満悦の幹部。
 そして、その眼下にはまだ痙攣が止まらない、泡を吹いて失神したさくらの身体があった。

 ブィィィン…

 という振動音は抜け落ちたアナルパール。
 ヒクヒクしながら口を開けたアナル…そして幹部の熱く滾る白濁汁をたっぷりと浴びせられた女性器…。

(捕まったら、どんなことされるんだろう…?)

 肉欲にそそのかされたさくらの浅はかな好奇心。
 その軽率さを悔やんだ時には時すでに遅し…。
 無惨に開発され、この有り様だ。
 そんなさくらの身体、たった今まで味わっていた女体を眺めながら、ふぅ〜…と煙を吐き出す幹部。
(あと二、三回、遊んで、例のソープ送りにするか…)
 と頭の中で今後の算段をつける。
 そして、そんな幹部の耳にかすかに聞こえてくる別の部屋の“もう一人”の女の声。

「んあぁぁっ…や、やめてぇぇ…」

 防音加工の壁でも漏れ聞こえてくるぐらいだから、実際は相当な絶叫だろう。
「ふっ…はしゃぎやがって…」
 苦笑しながら煙草を灰皿へ捨てる幹部。
 こっちはもう充分、満足したし、わざわざ覗きに行く気にもならないが、おおよそ、こちらに負けず劣らずのことをしているのは間違いないだろう…。


(つづく)

鰹のたたき(塩) ( 2021/02/15(月) 13:52 )