乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―





























































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★第三部と第四部の間の短篇集★
復活、そして次なるステージへ…
 待合室で待機する男の元へ、ぺたぺたと脚を進める小柄な女。
 丈の長いTシャツ一枚という、男の好みをよく分かっている服装で、
「ご指名ありがとうございます」
 と頭を下げたのは、新人泡姫の与田祐希。
 男の手を取るも、連れていく部屋を迷ったようにキョロキョロしている様が、いかにも新人という感じで可愛らしい。
 業を煮やし、来店三度目の男の方から、
「あそこでしょ?」
 と教えられ、恥ずかしそうに顔を赤くする祐希。
 浴室に入り、
「こちらへどうぞ」
 とスケベ椅子を勧める口調も、まだぎこちない。
「では、早速、始めていきますね」
 と言って男の身体を流し、ボディーソープを泡立て始める祐希だが、まだ緊張が解けず、Tシャツも着たままだ。
「脱がなくていいの?」
 と男に指摘され、
「あっ、ご、ごめんなさい…!」
 と、また顔を真っ赤にして慌てる祐希。
 だが、この顔立ちなら、そんなおっちょこちょいなところも、むしろ好感が持てる。
 せっかく手の平に泡立てた泡を、一旦、落とそうとするのを見て、男はクスッと笑い、
「そのままでいいよ」
 と言ってやった。
 その一言で少しはスマートな男に映るだろうが、実際は、大きめのTシャツを着た小柄な泡姫というのも、それはそれで興奮できるからだ。
 そして始まる洗体サービス。
 依然ぎこちない手つきで泡を塗り広げてゆく祐希。
 目の前に屈んだ時に首元から覗く胸の膨らみ、そして、Tシャツの裾から伸びるむっちりした白い太ももがたまらない。
「ど、どうですか…?」
 と、おそるおそる聞く祐希に、
「いいよ、心地いい」
 と優しく答えるかわりに、祐希にもTシャツの上からシャワーをかけた。
「やぁっ…!」
「いいから、そのまま続けてよ」
「は、はい…」
 と頷く祐希だが、濡れたシャツはべったりと肌に貼りつき、乳首とおぼしき小さな突起が対になって浮かび上がっている。
 そのポッチを指で撫でてやると、
「あんっ…!」
 と可愛らしい声が上がった。
「続けて」
 と言っておきながら、さらに指で責めると、
「あっ、んっ…やぁっ、あんっ!」
 と上半身をビクビク震わせ、悶える。
「祐希ちゃん…だっけ?すごく敏感なんだね。ほら、みるみる勃ってきたよ。シャツの上からでも摘まめそうだ」
「やぁっ…!」
「乳首、弱いの?」
 と聞くと、祐希は恥ずかしそうに、コクリと頷いた。
 それを聞いて、手を出さない男はいない。
 口にした通り、シャツの上から摘まんでやると、祐希は、
「あんっ…!ダ、ダメです…!んんっ、か、感じて何も出来なくなっちゃうからぁっ…!はうぅッ…!」
「いいよ、それでも」
 男は祐希の小さな身体を抱き寄せ、膝の上に座らせると、
「お返しに、次は僕が、君の身体を洗ってあげよう」
 と言って足元にあるボディーソープのボトルをプッシュし、泡立てると、その泡まみれの手の平でシャツの上から胸を覆った。
「あぁっ…!んんっ!あぁっ!?」
 小柄なわりには、なかなかボリュームのある胸で、揉めば揉むほど甲高い声が上がる。
「すごい感度だ。いつも、こんなに声を出すの?」
 とニヤニヤしながら聞かれ、より一層、顔を赤らめる祐希。
 口にしなくても、その反応がイエスと回答しているようなものだ。
「スケベな身体だね。胸だけで、こんなに感じちゃって」
 と男は笑うが、それもその筈。
 過去、鮫島という非道な拷問師から二度も快楽調教も受けた上、救出された後もその快感を忘れられず、つい先日まで、ひそかにSMクラブに通っていた祐希の身体は、いまや胸の一揉みでもすぐにスイッチが入るドM体質に変わっていた。
「もっといじめられたい?」
 と聞かれ、小さく頷く祐希。
 泡まみれの手をシャツの中に入れられると、その声はさらに大きくなる。
「んはぁぁっ!?あぁっ!す、すごぉっ…!」
「どこが気持ちいいのか言ってごらん?」
「お、おっぱい…!おっぱいモミモミされて気持ちいいっ…!」
「へぇ〜…じゃあ、これは?」
「あんっ!ち、乳首ぃっ…!乳首コリコリされるのも気持ちいいですぅっ!あぁっ!」
 すすんで淫語を吐くことなど、もはやお手のもの。
 だらしなく舌を出し、男の膝の上で、もっと乳嬲りをおねだりするように甘い声を上げる祐希。
「これ…脱ごっか」
 と男は言って、祐希のびしょ濡れになったシャツを脱がせた。が、間髪いれず、その濡れたシャツで素早く祐希の両手首を縛りあげる。
「やぁっ…!う、動けないよぉ…!」
 と言いつつ、どことなく嬉しそうな祐希。
 そして再び胸を責められると、
「んひゃあぁっ!ダ、ダメぇっ!」
 と声を上げる。
 さらに男は、胸を揉みながら、背後から顔を近づけ、そっと耳を舐めた。
「んひぃっ!?」
 小動物のような小さな耳たぶをねぶられ、さらにビクビクと身体を震わせる祐希。
 快楽責めの拷問椅子と化した男の膝の上で、祐希は、男に奉仕をする泡姫という立場にもかかわらず、いいように弄ばれていた。
「さぁ、そろそろこっちも洗ってあげよう」
「んあぁっ…あぁっ…」
 男の手が、胸を離れ、下腹部を伝って開いた脚の間、股ぐらへと下りていく。
 陰毛をゴシゴシと擦られ、そこで培養された泡を、待ち遠しそうに口を開いた秘貝へと塗りたくられる。
「んっ!あぁっ…はうぅッ!やぁっ…!」
「おぉ…すごい熱くなってる」
 という男の感想そのままに、湯気が出るほど熱を帯びた祐希の調教済みマンコ。
 そして、泡を塗って洗うというのを口実にした入念なマンズリで、祐希は、
「あぁっ、そ、そこぉっ…!そこ、すごいっ…気持ちいいよぉっ…!」
「そこって、どこ?」
「オ、オマンコ…!オマンコぉっ!」
 もはや自然と口をついて出るほど教え込まれた単語。
 立場を忘れ、淫汁を溢れさせて悶え狂う祐希。
「あぁっ、イ、イクっ!イッちゃう!」
「もうイクの?何をされてイクのか、ちゃんと教えてよ?」
「んあぁっ!?マ、マンズリっ!濡れたマンコ、ズリズリ擦られてイクのぉっ!あぁっ、イクぅぅっ…!」
 男の膝の上で、マリオネットのようにカクカクと小刻みに揺れて果てる祐希。
 割れ目の周り、大陰唇には既にボディーソープの泡とは別物の白く濁った液体が光り始めていた。
 その液体を掬い取り、指の間で糸を引かせて見せつける男。
「見てごらん?君のオマンコ、ちょっと触っただけで、もうこんなことになってるよ?すごいベトベトになってる。ほら、見えるかい?」

 ヌチャッ…

「い、嫌ぁっ…恥ずかしいよぉ…」
 顔を背ける祐希と、その背けたところを狙って強引に唇を奪う男。
「んっ…んんっ…!」
 熱した鉄のように熱くなった舌を捕まえ、吸い上げる。
 ズッ、ズッ…と唾液をすする音。
 舌を絡ませながら、再度、割れ目を弄ってやると、
「んっ…んっ…」
 と息を乱す祐希。
 唇を離すと、その目はすっかりとろんとしていて、とうとう自分から、
「オ、オチンチン…舐めてもいいですか…?」
 と口にした。
 断る理由もなく、頷き、浅めに座り直して腰を突き出す男。
 シャワーをかけると、泡の中から、黒々とした肉棒が現れた。
 ひざまずき、そのいきり立った肉棒に、そっと舌を這わせる祐希。
 最初は周りを丁寧に、そして次第に先端から唾液漬けにするように舐め回し、最後はゆっくりと咥え込んでいく。
 両手をTシャツでぐるぐる巻きにされているため、ノーハンドフェラしかできない祐希。
 時折、苦しそうに眉を寄せながら、その小さな口いっぱいに含んだ竿を、アイスキャンディーを溶かすようにしゃぶり、奉仕をする。
 ふいに、ひそかに忍び寄った男の指が、またしても敏感な乳首を弾く。
「んんっ…!」
 咥えたまま反応する祐希。
「離しちゃダメだよ?口を離したらお預けにするからね?」
 と言われ、祐希は少し頬をすぼめた。
 そして再び、執拗な乳首責め。
「んんっ!んっ、んぐっ、んぐっ…!」
 声を漏らし、口を離してしまいそうになるのを堪え、しっかり吸引して締めつける祐希。
 そして、意地悪な男が腰を左右に振るのを首だけで必死に食らいつく。
 ふいに腰を浮かされても、だ。
 硬いタイルの上に膝立ちになっても、咥えた肉棒は離さない。
「ハハハ!これはすごい!活きの良いすっぽんが釣れたぞ!」
 男は嬉しそうに笑いながら祐希の乳首を左右同時に摘まむ。
「んんっ!ふぁぁっ!?」
「ほら、離せ!離せよ!このすっぽんめ!ハハハ!」
(い、嫌ァっ!お預けにしないでぇっ…!)
 懇願するように首をふるふると横に振りながら、咥え続ける祐希。
 そして、
「挿れてほしいかい?」
 と問われれば、次はうんうんと首を縦に振る。
「ん〜…どうしようかなぁ?」
 男はわざとらしく悩むフリをして、
「挿れてあげてもいいけど、その前に…」

 ジュポンっ…!

 ふいに勢いよく引き抜かれた肉棒が、次は祐希の胸の谷間にぐりぐりと押しつけられる。
「パイズリ…これだけ大きいおっぱいを持ってるなら、したことあるでしょ?」
「━━━」
 恥ずかしそうに頷く祐希。
「俺にもしてよ」
「は、はい…」
 …と言っても手は使えない。
 仕方なく、上半身をぶんぶんと左右に振り、ぷるぷると震える乳房を打ちつける。

 ペチッ…ペチッ…ペチペチペチペチッ…!

 肉が肉を打つおっぱいビンタ。
 ぶたれて右へ左へ折れ曲がる唾液まみれの肉棒。
 それと同時に、そのサイズ、太いカリ首、浮き出る血管を確認し、これは逃すまいと、うっとりした眼になる祐希。
 包囲網を敷くように谷間を押しつけ、上下運動。
 ノーハンドフェラの次はノーハンドパイズリで奉仕だ。
 まるで盛りのついた犬のように、その白い身体、ゴム毬のように柔らかい胸を一心不乱に擦りつける祐希。
「いいよ、最高だ…!」
 男も、思わず腰を振って擦りつけるほどの柔らかさと感触。
 手首を縛るシャツが解かれた。
「さぁ、思う存分やってくれ」
 と男に言われ、水を得た魚のように、自由になった両手で谷間を圧迫する祐希。
 口の中に貯めた唾液を垂らし、それを潤滑油にゴシゴシと力強く扱く。
 そして谷間から飛び出た亀頭には首を屈めて舌をくっつけ、チロチロと舐めれば、
「あぁっ…さすがだ…よく分かってるじゃないか…」
 と、うわ言のようにぶつぶつと声を漏らす男。
 過去、鮫島にたっぷりと仕込まれたパイズリテクニックが今になって、まさか、こんな形で活きようとは…。
「くっ…!で、出そうだ…!」
 と声を上げる男に対し、祐希は舌を出したまま上目遣いで、
「出してください…!お客様のオチンチンの中の濃い精子、ぶっかけてください…!あぁっ…!」
 言ってる間に胸の谷間で爆発した男の肉棒。
 最初に飛び出した特攻一番機は顎の下まで飛んだ。
(すごいっ…!熱っついっ…!)
 そのまま二度、三度と噴射した大量射精。
 谷間に浴びせられた精液は、真っ白い胸と見事に同化した。
 指示されるまでもなく、余韻でビクンビクンと脈打つイチモツを舌で綺麗にする祐希。
 すっかりドMの奉仕精神が染みついている。
「ふぅ…」
 掃除もしてもらって一息ついた男は、祐希の身体を抱き寄せ、
「お風呂へ行こう。続きは湯船の中で」
 と言って立ち上がった。
 まず男が浸かり、その上に抱きつくようにして入る祐希。
 浸かってすぐ、男の手が腰に伸び、ぐっと抱き寄せられた。
 そして、そのまま湯船の中で濃厚なキス。
 適温の湯の中で熱くなった男女の身体が絡み合う。
「んんっ…あんっ!」
 声を上げる祐希。
 湯の中で、男の固くなった竿が、祐希の割れ目をなぞった。
「挿れるよ?」
「は、はい…来てください…んんっ、あっ…あぁっ!?き、来たァァっ!」
 挿入の刺激とともに反射的に男の首に手を回し、ぎゅっと力を込める祐希。
 固くなった乳首同士が密着し、波が立つ湯船。
 そのまま、ゆっくり腰を振るたび、耳元で、
「あんっ…!あんっ…!き、気持ちいいっ…!」
 と吐息混じりに高い声を上げる祐希。
「自分からも打ちつけてきてごらん?」
 と誘うと、意を決したように、腰を動かす祐希。
「はぁぁっ…!ダ、ダメぇっ…気持ちよすぎて…動けないよぉ…!」
 と口では言うわりに、しっかり、クイッ、クイッと腰を揺すっている。
「よく言うよ、まったく…」
 そんな天邪鬼には鉄槌を下す、もとい、打ち込むべきだろう。
 渦を起こすように円を描きつつ、ピストンを速めてやると、
「んんっ、あぁっ、す、すごぉっ…!んはぁぁっ!」
 と歓喜の絶叫で仰け反る。
 抜き挿しのたびに、ジャブジャブと水が鳴る。
 湯加減で温かい竿の根元と、熱を帯びた肉に包まれて暖かい竿の先端。
 透き通った湯を覗くと、実にはしたない脚の組み方で、その少女っぽい顔立ちも紅潮し、ただの発情したメスと化している。
「んひぃっ!ひぃぃっ!」
 対面座位で快感に浸る祐希を立たせ、最後はバスタブの淵に手をつかせ、立ちバックに移行する。
「あんっ!あんっ!」
 生まれたての仔鹿のようにガクガク震える白い太もも。
 突き出されたお尻に平手打ちを見舞うと、M女らしく、
「んはぁぁっ!も、もっとっ!もっと叩いてくださぁいっ!」
 と声を上げる。
 その希望通り、矢継ぎ早に乾いた音を響かせ、白い尻肉を猿のように真っ赤に染めてやる。
 そして最後はマシンガンのように突いてやれば、
「あぁっ!ダ、ダメぇっ!イクぅっ!イッちゃうぅっ!」
 と絶叫し、バスタブの中に崩れ落ちるようにして果てる祐希。
 それでも男は、
「さぁ、起きて。まだだよ」
 と腋を抱えて立たせ、次は自分がバスタブの淵に腰掛け、その上に座らせて、背面座位でフィニッシュを狙う。
 祐希の細い腰をしっかりと掴んでロックし、引き寄せるようにしながら腰をくねらせる。
「んっ、あぁっ!あ、暴れてる…!オマンコの中でオチンチンが暴れてるのぉっ!」
 泡姫デビューと同時にショートカットになった髪が浮くようにして揺れる。
「あぁっ…僕もまたイキそうだ…」
 と男は呟き、腰を掴んだ手を離して、
「どうする?このまま腰を振られたら我慢できずに中に出しちゃうなぁ…」
 と祐希の耳元で囁くと、まるでその言葉がフリのように、
「だ、出してくださいっ…祐希のオマンコの中にぃっ!」
 と、自らバウンドを始める。
 遠心力を生んで激しく円を描く乳首。
 興奮と湯上がりで熱を帯びた秘肉による搾精の締めつけを繰り出され、たまらず男は、
「あぁっ、で、出るよ…?中に出しちゃうよ?」
「くださいっ!精子…!精子くださいぃっ!んあぁっ!イっ、クぅっ…!」
 祐希の絶叫の瞬間、再度、腰を掴む男。
 ブルッ…と身体を震わせるとともに、膣奥に熱い滾りを思う存分に浴びせる。
「あぁっ!あ、熱いぃっ…!そ、注がれてるぅっ…!」
 中出しを実感し、うっとりした表情を見せる祐希。
 男は祐希の身体を浮かせ、肉棒を抜き取る。
 同時に、どろっ…と溢れて祐希の白い太ももを伝い落ちる精液。
 そして休む間も与えず、
「そのまま、脚を広げて立って」
 と命じた男は、祐希の開いた股の間に指を挿入し、今、中に出した精液を掻き出すように激しく指先をくねらせた。
「んあぁっ!?あぁぁっ!ダ、ダメぇっ!」
 男の肩に手をつき、ガクガク震えながらのスプラッシュ。
 精液と愛液のミックスされた液体が飛び散るとともに、恍惚の表情を浮かべながら再び絶頂へ達する祐希。


 それ以来…。
 自ら快楽を求めて如何わしい店を訪ねる必要は、もうない。
 今では、放っておいても快楽を味わわせてくれる客がやってくる。
(こ、こんなことって…こんな幸せなこと、あっていいの…!?)
 すっかり快楽に取り憑かれた彼女の目は、日に日に、今の自分の置かれている状況に満足するかのように輝き、やがて店で一、二を争う人気の泡姫へと登り詰めてゆくのだった。

鰹のたたき(塩) ( 2020/09/13(日) 01:03 )