乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―




























































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第三部 第七章・二人の女王様 ―ダブルインパクト― (橋本奈々未、伊藤万理華)
橋本奈々未サイド―7.犯される女王
 地獄のクルージングと化した東京湾上。
 当初の余裕もなくなり、戦々恐々と次の責めを待つ奈々未。
 依然として「人」の字の拘束が解かれる様子はない。
 男たちがガサゴソと箱の中を漁っている間に、奈々未は、どうにかしてお尻の穴に挿さったままの張型を抜こうとしていた。
 吊られた手が使えないとなると、括約筋で押し出すしかない。
 だが、いくら腹筋に力を入れても先端の疑似カリの膨らみが体内で引っかかって出てこない。
 そうこうしてるうちに、男たちが戻ってきた。
「お、何だ?ケツから抜けかけてるじゃねぇか。ダメだぞ、しっかり咥え込まないと」
 と、リーダーが、せっかく押し出した張型を再び根元までグリグリと挿し込んだ。
「あうぅっ…!んあぁっ…!」
 努力を無にされ、悶絶する奈々未。
 そして、仰け反りながら視界に映った男たちの次なる装備━電マ。
「さて、無様にケツを犯されてイッちまった淫乱女王様には、敗者の舞と称して、ダンスでも踊ってもらおうかねぇ」
(ダ、ダンス…?)
「やれ!」
 理解する間もなく、リーダーは号令で、男たちが電マのスイッチを入れ、奈々未の股間、そして尻穴に挿さったままの張型に振動を当てる。
「んんっ…!あぁっ、んあぁぁっ!」
 身をくねらせ、ガシャガシャと鎖を揺らす奈々未。
 拘束のせいで両脚の可動域が制限され、逃げるどころか脚を閉じることも出来ない。
 振動は、無防備に晒された割れ目を直に嬲り、張型にも振動を加える。
「んっ、くっ…ま、待って…!んあぁっ!あぁっ!」
「いいぞ!さぁ、踊れ、踊れ!女王様の悶絶腰振りダンスだ!」
 奈々未が苦悶する様を眺め、満足げな笑みを浮かべるリーダー。
 相変わらず、その笑顔はサディスティックに満ちている。
「んっ…くっ!あっ!んあぁっ!やぁっ…!」
 腰をひねってもしつこくついてくる電マは、割れ目が緩んで口を開き、中の秘肉を覗かせるのを待つように、スリスリとなぞり続ける。
 一方、張型に添えられた電マは、時折、コンコンと張型を叩き、釘を打ちつける要領で奈々未の体内へ押し込む。
 先ほどの抜き挿しだけでも辛かったのに、次はそこに振動まで加わってきた。
(ダ、ダメっ…か、身体が…熱い…!)
 全身に汗を滲ませる奈々未だが、その熱さは媚薬のせいではない。
 媚薬など最初から無かった。
 この身体の熱さは、奈々未自身の体内に宿る官能の火の熱さだ。
「くうっ…ううっ!んっ、ああっ…!」
「ほら、辛いか?苦しいか?…違うよなぁ?気持ちいいんだよなぁ?本当は気持ちよくてたまんねぇんだろ?」
「ち、違うっ…違うっ!んあぁぁっ!」
「どこが違うんだ?こんなに腰をくねらせて、マン汁と喘ぎ声を垂れ流して、何が違うんだ?」
「くっ…お、覚えてなさいっ…!ア、アンタたち全員…あ、あとで必ず殺してやる…から…!」
 息を乱しながら、刺すような目を向ける奈々未。
 しかし、リーダーは余裕綽々と、
「へへへ。上等じゃねぇか。今に、そんな口すら叩けねぇぐらいに狂わせてやる。…おい、貸せ!」
 と言って、男の手から電マを奪い取ると、奈々未の眼前にしゃがみ、慣れた手つきでクリトリスを剥いて摘まみ上げ、そこに直で振動を当てた。
「んひぃぃぃっ!?」
「おらおら、どうした?当てただけで膨らんできたぞ。感じすぎて膨らんできてるぞ、敏感なクリトリスがよ。こんなザマでどうやって俺を殺すんだ?えぇ?」
「や、やめろぉっ!んあぁぁっ!」
「おらっ!また三点責めしてやるよ!クリトリスにマンコにアナル、三点責めでイカせてやるよ!」
「や、やめっ…!んあぁぁっ!ダメぇっ!それ、やめてぇっ!」
「さぁ、言え!どこが一番、感じるんだ?どこが感じるのか言ってみろっ!」
「嫌だ!嫌だぁぁっ!もうやめてぇぇっ!」
 キャビンに響き渡る絶叫。
 結局、手も足も出ないまま、この後、何度も連続でイカされてしまった奈々未。
 振動を当てられ、びくびく反応する身体で踊らされる強制ダンス。
 最後には、とうとう、
「も、もう無理っ!お願いっ!許してぇぇっ!」
 と懇願しながら痙攣させられ、女王様としてのプライドは東京湾の上で粉々に打ち砕かれた。
 電マのスイッチが切られ、ゆっくりと尻穴から引き抜かれる張型。
 めくれあがったアナルがひくひくする様は、奈々未のクールな顔立ちからは考えられない卑猥さを見せている。
 絶頂の余韻でがくがくと太ももを震わせ、吊られた手に全体重をかけるように力が抜ける。
「へっ、口ほどにもねぇ!」
 リーダーは、虚ろな目をする奈々未の髪を掴み、首を起こし、
「どうした、雌猫。もう終わりかよ?えぇ?」
「━━━」
「やっばり、いくらエラそうに女王様を気取ってても所詮は女だな。今のお前からは発情したメスの匂いしかしねぇよ」
「━━━」
「さぁて、張り合いもなくなったし、そろそろ引導を渡してやるか」
 とリーダーは言い、子分の二人に目で合図を送った。
 子分たちが、カチャカチャと奈々未の拘束を外し始める。
 手首を固めていたバンドが外れた瞬間、力なく前のめりに倒れる奈々未。
 その身体を受け止めるように支え、そのまま羽交い締めのようにして身体を起こされると同時に、男たちが何やら奈々未の身体をまさぐり始めた。
 いや、正確には触っているというより、何か衣服を着せようとしている。
(な、何を…する気…?)
 虚ろな目で視線を下げ、自身の身体を見た瞬間、奈々未の顔色が変わった。
「こ、これは…!」
「へへへ…懐かしいか?」
 ソファーに腰かけて見守るリーダーが笑みを作って、
「そうだ。お前が女王様の時に来ていたボンテージ衣装だ。わざわざ今日のために、当時の客から聞き出して、忠実に再現して作ってやったぜ」
「━━━」
 ご丁寧にブーツまで用意されていた。
 それを履かされ、両手にはグローブ。
 最後に背中のチャックを上げられると、黒のボンテージ衣装に身を包んだ、かつての“女王様・橋本奈々未”の御披露目だ。
「ほぅ。やはり実際に着せてみると貫禄が出るな。よく似合うじゃないか」
「こ、こんなの着せて…いったい何のつもり…?」
 怪訝そうな顔を見せる奈々未に対し、リーダーは笑って、
「仕上げだよ」
「し、仕上げ…?」
「さっきみたいな裸のお前を犯すだけじゃ、そこらへんの小娘を連れ込むのと変わらんからな。最後は、こいつを着せ、ただの女ではなく“女王様”として犯してやるぜ」
(な、何ですって…!?)
「さぁ、始めろ!」
 とリーダーの声で、今まで衣装を着せていた男二人が、一転、襲いかかってきた。
「くっ…!」
 自由になった手足で投げ飛ばし、蹴り上げようとしたが、何度も絶頂させられた身体は思うように動かなかった。
 押し倒され、キャビンの床、ソファーから眺めるリーダーの足元で転がる三人。
「おら、おとなしくしろ!」
「どうだ、女王様?今から俺たちみたいな下衆にレイプされる気分は?」
 男たちは下卑た笑みを浮かべて、奈々未の手足を押さえ、覆い被さる。
(く、くそっ…!)
 黒を基調にした妖艶なコスチューム。
 男たちが用意したレプリカといえ、それは、当時、女王様として君臨していた時の衣装とまさに瓜二つだった。
 数々の男を屈服させてきたこの強き姿の状態で、次は自分が屈服させられる━。
(い、嫌だっ!そ、それだけは絶対に…!)
 ある意味、死ぬより辛い屈辱。
「脱がせるなよ?着せたまま犯せ!」
 とリーダーが指示した通り、男たちの手は常に衣装の上から、胸を揉みしだき、股間をなぞる。
「くっ…や、やめろっ…!」
 ジタバタと脚を床に叩きつけるも、次はその脚を固められた。
「うるせぇ口だな。これでも咥えて黙ってろ」
 と、一人の男が素早くズボンとパンツを下ろし、取り出した肉棒を奈々未の口に押し込んだ。
「んぐぅぅっ…!」 
「歯を立てんじゃねぇぞ!噛んだら承知しねぇからな」
 と忠告する男。
 それでも歯を立ててやろうとしていた奈々未だが、ふと、
「おい。もう一人、仲間が捕まってることを忘れるなよ?」
 と言われ、我に返った。
(そ、そうだ…!万理華…!)
「お前の聞き分け次第では、向こうに連絡して、殺して海に沈めてやっても構わんのだぞ」
(くっ…コ、コイツら…!どこまで卑怯なヤツらなの…!?)
「おら、さっさと咥えろよ!仲間の命が懸かってるんだ。手を抜くなよ?」
 仕方なく、なすがままフェラを強いられる奈々未。
 皮肉なことに、この時、奈々未は、既に万理華が快楽堕ちしてクイーンのレズ奴隷になってしまったことを知る由もない。
「へへへ!女王様が強制フェラさせられてるとは、たまんねぇな!」
「ほら、もっとしゃぶれよ。女王様のテクニック、見せてみろ!」
 屈辱に満ちた表情で奉仕を続ける奈々未。
 そっちに気を取られている隙に、もう一人の男が、股間の部分のコスチュームをずらし、奈々未の秘部を露出させた。
(……!)
 まだ乾ききっていない割れ目を指でなぞられ、肉棒を咥えながら息を乱す奈々未。
「さぁ、女王様のマンコ、とくと味わわせてもらうぜ」
 口の緩んだ割れ目にあてがわれるイチモツの先端。
「ま、待てっ…!」
 思わず口の中にあった肉棒を吐き出し、慌てて制止しようとするも、間に合わなかった。
 ズブズブと奈々未の身体に埋まっていくイチモツ。
「んあぁぁっ!?あぁぁっ!ダ、ダメぇっ…!」
 ついに男根の侵入を許してしまった…。
 それも、この衣装を着たまま…。
「ぬ、抜いて…抜いてってばっ!」
 と声を上げる奈々未の口に、再度、押し込まれる肉棒。
「咥えろって言ってんのが分からねぇのか?聞き分けが悪いぞ、女王様よぉ!」
「んぐっ…!ぐっ…がぁっ…!」
 口と膣、同時にピストンされる奈々未。
「ほら。女王様らしく、上に跨がってくれよ」
 と男は楽しそうに言って、奈々未の身体を起こし、上にした。
「んっ、くっ…あっ、あぁっ!」
 騎乗位となり、下からの突き上げに悶えながら、目の前に突き出された肉棒で喉奥まで突かれる。
「へへへ。これで女王様も形無しだ!」
「このまま、肉奴隷にしてやるぜ!ハッハッハ!」
(コ、コイツら…絶対に殺す…!一人残らず、海に沈めてやる…!よくも私を、こんな目に…!)
 と頭は怒りに燃えているが、それを行動に出来ない。
 疲弊した身体に屈強な男、それも二人がかりでかかってこられては、いくら女王様でも太刀打ちできない。
「ふぅ…!」
 奈々未のフェラをたっぷり堪能し、充分に勃起した肉棒に満足げな男は、その肉棒を小さな口から引っこ抜くと、
「ちっ!マンコは取られちまったか。それじゃあ…」
 と言って、騎乗位で男に跨がる奈々未の背後に回り、同じように衣装の股間の部分を横にずらし、さっき開発されたばかりのお尻を穴へと狙いを定める。
(…!?)
「ダ、ダメっ!そこは…!」
 異変に気づき、飛び上がる勢いで身体を起こし、振り返る奈々未だが、それも時すでに遅し…。
 メリメリ…と道を押し拡げるように、奈々未の尻穴―アナルへと男の肉棒が挿し込まれていく。
「んあぁぁっ…!あぁぁっ!」
(ダ、ダメぇぇっ!)
 下腹部を前後から圧迫する異物感。
 セックスの経験はあっても、アナルへの挿入は初めての経験だ。
 さっきの張型ともまた違う感覚。
 その太さに対する痛みはもちろん、今度は中でびくびくと脈打ち、人間の血が通っているのを感じる。
 浅黒い屈強な男の身体に挟まれる奈々未のスレンダーな身体。
 その様は、まるでサンドイッチのようだ。
「ハッハッハ!これは傑作だ!」
 リーダーは、わざとらしく声を張り上げ、
「女王様ともあろうものが一張羅の衣装のまま、二穴ファックで男に犯されるとはな。女王様失格だ!これでお前は肉奴隷決定だぞ!」
「い、痛いっ…ぬ、抜いてぇっ…お願いっ…!」
 と懇願する声も空しく、リーダーの、
「さぁ、お前たち!そのまま、たっぷり突いてやれ!手加減はいらんぞ!この淫乱女王様が許しを乞うまでやれ!」
 と非情の号令が飛んだ。

鰹のたたき(塩) ( 2020/06/05(金) 00:32 )