乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―




























































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第三部 第五章・伊藤純奈の場合
5.惨劇のデビュー作
 拘束の仕方を変えられ、次は手をついて膝立ちの四つん這い状態で手足を固定された純奈。
 重力によって垂れ下がる乳房。
 唯一まだ残されたままの黒いパンティも、先ほどの自身の潮吹きでビチョビチョだ。
『へへへ。情けない格好だなぁ?』
 男たちが四つん這いの純奈を取り囲み、ぺちべぺちと尻を叩く。
「さ、触んな…くっ…!」
「ちょっと口調が弱々しくなったんじゃねぇか?」
「潮を噴かされたのがそんなに恥ずかしかったのかよ?」
「まぁ、そうだろうな。散々エラそうに言っといて、あんなに大量に撒き散らすヤツも珍しいからな」
「うぅっ…!」
 寄ってたかって羞恥心につけこむ卑劣な輩たちは、再び電マを装備し、垂れ下がる乳房と後ろに突き出した股間に当てて純奈をいたぶる。
「んっ…あっ、んんっ…!」
「へへへ。思った通り、だいぶ感じやすくなってるな」
「ここが正念場だ。気合いを入れて耐えねぇと一気にガタが来るぞ?」
「早くオンナの顔が見てぇなぁ?」
「い、いいかげんにしろよ…お前ら…!」
 唇を震わせて振動を堪える純奈。
 そんな中、一人の男の手が、いよいよ最後の防具を脱がしにかかる。
「や、やめろ…!」
 睨みを利かせて声を上げるが、肢体を拘束されていて為す術がない。
 ゆっくり下ろされていく黒いパンティ。
 露わになる湿った割れ目と菊の蕾。
「くぅっ…!」
「へへへ。とうとう丸見えになっちまったなぁ?」
「ほら、見られてるぞ?隠さなくていいのか?」
 楽しそうな男たちに対し、顔の紅潮が止まらない純奈。
「どれ…どんな具合だ?」
 男が背後から指で割れ目を弄る。
「んっ!…くっ、あっ…!」
「やはりな。思った通り、しっかり濡れてるよ」
「う、うるさい…濡れて…ねぇよ…」
 顔の背けながら、ぼそっと言い返す純奈。
 やはり男たちの言う通り、序盤に見せていた目力や声の迫力は鳴りを潜めてしまった。
「ハッハッハ!そんなか細い声の強がりなら、もう聞く価値もねぇな。…ほら!さっきの続きだよ!」
「んあぁっ…!」
 次は後ろから突っ込まれる指、しかも次は二本だ。
「あぅぅっ…んんっ、ああっ!」
「その体勢で、大きな声で『強がり言ってごめんなさい』って言ってみろよ?」
「ふ、ふざけるな…だ、誰が…んんっ…あんっ、んあぁっ、や、やめっ…!」
「ほら。さっさと言わねぇと、また恥ずかしい目に遭わされちまうぞ?」
 その間にも指の出し挿れが徐々に加速し、グチュグチュと濁音が響く。
「んあぁぁっ…!」
 堪えきれない声を上げる純奈の正面に回り、顔のアップを狙うカメラ。
「潮を噴く瞬間のツラをカメラに頂こうか」
「や、やだ…と、録るなっ…んあぁっ!あぁぁぁっ…!」
 その悶える顔を撮影されながら、四つん這いで、まるで小便をする犬のように潮を撒き散らす純奈。
「ハァ…ハァ…!」
 余韻でひくひくする身体を押さえつけるように、荒い息を吐く。
「まだ言わねぇか…仕方ねぇなぁ…」
 呆れた男は、胸ポケットから、何やら薬包紙を取り出し、息を乱す純奈の目の前にかざした。
「な、何だよ…それ…」
「へへへ。こいつはな、お前らが押さえたがってるドラッグ『HMR』で精製した特製の座薬さ」
(……!?)
「まだ試作品のサンプルだが、どれほどの効き目があるか、今からお前の身体で試してやろう」
「くっ…ま、待て…!」
 そのドラッグの危険性は会議で何度も取り上げられていた。
 新リーダーの白石いわく、これの隠し場所を見つけて押収できれば戦局が大きく変わる、とまで言われている。
(そ、それを…今から私に…!?)
 まさか、そんなものを持ち出してくるなんて予想外だ。
 みるみる顔が青ざめていく純奈に対し、男たちは、
「おとなしくしろ!」
「ケツを突き出せ!おら!」
 と二人がかりで純奈の尻を持ち、肉を開く。
「い、いやっ…!やめっ…やめてっ…そ、それだけは…!」
「ハハハ!今さら態度を変えても、もう遅いんだよ!」
「武闘派捜査官と強力セックスドラッグ、どっちが勝つか楽しみだなぁ?」
「さぁ、入れるぞ」
 そして、男たちに開かれた菊の穴に、ゆっくりと埋められていく座薬。
 必死にお腹に力を入れ、括約筋を締めて抵抗する純奈だったが、最後は人差し指で押し込まれ、悪魔の薬はドラッグに恐怖する純奈の体内へと消えていった。
 呆然とする純奈。
「へへへ…入っちまったなぁ?」
「もう、どうなっても知らないぜ?」 
 無責任に笑う男たち。
 最後に指で押し込んだ張本人の男も笑って、
「お前の身体で効き目を確かめ、量産のメドがついたら、ゆくゆくは、お前らのボスの白石麻衣って女のケツにもこいつをぶちこんでやるぜ」
「くっ…!」
「さぁ、どれほど効果があるか、しっかりリポートしてくれよ」
 と男は言った。


 わずか五分後。
 早くも純奈の身体に異変が生じた。
 額に滲む脂汗。
 垂れ下がる胸をゆさゆさと揺らし、ひとりでに身体を揺らし始める純奈。
「何だ?どうしたんだよ?」
 ニヤニヤと問いかける男に対し、唇を噛み締めて睨みつける純奈。
 まだ気丈に振る舞えるだけ大したものだが、これまでと明らかに違うのは、その瞳が潤んでいることだ。
 じわじわと火がつき、感度を増していく身体。
 それも、並のスピードじゃない。
 一番、自覚があるのは、もちろん本人だ。
(ヤ、ヤバい…!これはマジで…ヤバい…!)
 表情は青ざめ、唇が震えている。
(し、白石さんや他の皆に伝えないと…こ、こいつら、ヤバいのを持ってる、って…!)
 だが、今この場を脱出して本部に戻る術がない。
 全裸で四つん這い、しかもクスリを盛られた。
 肌がみるみる紅潮し、胸がぱんぱんに張って、先端の突起が痒い。
 股の湿りが増し、湯気でも出ているのかと錯覚するぐらいに熱を帯びている。
 自然と湧き出した愛液が、どろっと糸を引いて滴り落ちた。
 男が、その垂れ落ちた愛液を指で掬い、その白濁とした濃度にニヤリと笑って、
「さぁ、もう一度こいつを使って、どれほどの効果か確かめさせてもらおうか」
 と言い、再度、男たちが電マを手にして純奈を取り囲む。
(ウ、ウソでしょ…!?)
 耳に聞こえる恐怖の振動音。
(い、今…この身体にあんなのを当てられたら、ひとたまりもないっ…!)
「おいおい。何だ?その潤んだ目は?」
「もしかして怖いのか?」
「怖いものなんてねぇよなぁ?男勝りの性格がウリの伊藤純奈ちゃんよォ!」
 振動が、胸、そして股間へと近づく。
「や、やめてよ…!」
「へへへ。とうとう『やめてよ!』か。だいぶ女らしさを取り戻してきたじゃねぇか」
「もう一息だな」
「早くオンナに戻れよ。ほら!」
「…んひゃあぁぁっ!」
「ほらよ!」
「んあぁぁぁっ…!」
「ハハハ!こりゃいいや」
 電マの先端が垂れ下がる乳首をちょっとかすめただけでこの反応。
 さらに、四つん這いという体勢の都合上、純奈は真後ろ、要するにお尻の周辺の様子があまり見えない。
 そこにも電マが一台、純奈を狙って潜んでいるのは分かっているが、その位置が分からない。
(お願い…急に当てないで…。せめて何か言ってから…でないと…!)
 と、ひたすら念じる純奈。
「どうだ?さっきまでのエラそうな態度と生意気な口の利き方、謝る気になったか?」
「……」
 黙って首を振る。が、息が荒い。
 それを見て、男が、
「もうフラフラじゃねぇか。さっさと謝って素直になっちまえよ」
「お前のお友達の二人もそうさ。最初は強がってたくせに、結局、最後には快楽に負けて堕ちる羽目になった」
(……!)
「強がるだけ時間の無駄なのさ。お前も早く、あの二人と同じように…」
「み、未央奈と日奈子のことは言うな…!」
 親友を愚弄されて怒りを覚える純奈。
「お前ら…絶対に許さない…!二人に代わって、私が、あとで絶対に殺してゃはあぁっ!?ああぁぁっ、ダ、ダメぇぇぇっ!!」
 言い終わる寸前というところで、純奈の身体が絶叫とともに大きく跳ねた。
 過敏になった身体に、とうとう押し当てられてしまった電マ。
「や、やめ、んあぁぁっ!イ、イグゥゥっ…!」
 何かを言いかけるも、結局、言葉を発することも出来ないまま早くも絶頂へと上り詰める純奈。
 そしてイキながらも次の快感を溜め、息もつかせぬ間にまたすぐ絶頂。
 全身に浮かぶ大粒の汗が身体の蠕動によって周囲に飛び散る。
「んぎゃああぁっ!あぁぁぁっ!」
 もはや喘ぎ声ではなく、ただの絶叫。
「お、お願いっ!も、もうやめてぇぇっ!」
「だったら言えよ!負けを認めろ!」
「言うっ!言うからっ…!言うから、もう許してぇぇっ!」
 たまらずギブアップ宣言の純奈だが、彼らの手を止めさせるには、もっと言葉が必要だ。
 さっきから男たちが何と言っていたかも、もう覚えていない。
 こうして思い返してる間にも、また一回イッた。
 過剰な快楽で意識朦朧とする頭を何とか働かせ、純奈は、必死に思いつく言葉を集め、それをとにかく繋げて吐いた。
「な、生意気な口を聞いてごめんなさいっ!ゆ、許してくださいぃぃっ!」
「あぁ?足りねぇなぁ?」
「淫語が足らねぇよ、淫語がよ!」
(い、淫語…?)
 もはや恥ずかしさに躊躇してる余裕はない。
「オ、オマンコがぁっ…!じゅ、じゅんのオマンコ壊れちゃうからぁぁぁ!お願いだからやめてぇぇぇっ!ああぁぁっ、ダメぇっ!またイクぅぅっ…!」
 絶叫、そして痙攣。
 座薬を投与されてから、わずか10分足らずで壮絶に陥落してしまった純奈。
「うぅ…うぅ…」
 と、絶望に嗚咽を漏らして顔を伏せる純奈に対し、陥落させた達成感でいっぱいの男たち。
「へへへ。やったぜ、ざまあみやがれ!」
「それにしても、すごい効き目だな。これは使えるぞ!」
「早速、量産して、残ってる捜査官全員のケツにぶちこんでやるぜ!」
「いやぁ、お前のおかげだよ。ありがとよ、負け犬!」
「さぁ、拘束を外してやるから続きをしようか。次は電マじゃなくて俺たちのチンポで可愛がってやるからよ」
 と言って、純奈の手足の拘束を外しにかかる男たち。
「あと…」
 男はニヤリと笑って、
「お前、自分のこと『じゅん』て呼ぶんだな。なかなかギャップがあって可愛らしいじゃねぇか。次は俺のチンポに跨がって、それを言ってくれよ」
 そう言って、男は、拘束が解かれた純奈の身体を強引に自らの元へと抱き寄せた…。

 ……

 こうして花田組は、また一つ、新たな裏ビデオを流出させた。
 
「武闘派捜査官、伊●純奈 人格矯正ドラッグ堕ち〜おねだりセックス」

 強い女の堕ちるところが見たい、小生意気な女が快楽に咽び泣くところが見たい…という性癖の人間にはまさにドンピシャな仕上がりとなった今作。
 花田組の密かな収入源、録り下ろし裏ビデオの販売は、依然として売り上げ上々のようだ…。


(つづく)

鰹のたたき(塩) ( 2020/05/04(月) 20:22 )