乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―




























































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第三部 第二章・山崎怜奈の場合
6.優等生の末路
 羞恥の責めは終わった。
 あの後、指で何度もイカされた。
 悔し涙の伝った痕が白い頬にしっかりと残っている。
 しかし、だからといって怜奈に対する拷問自体が終わったワケではない。
 体勢を変えて、次は膝立ちで両手を吊られた怜奈。
 そして、その身体には、胸の膨らみ、お腹、鼠径部、内腿に、それぞれ、低周波機器のパッドが貼り付けられていた。



 もちろん、周りには、今もなお、男たちが好奇の目を光らせて怜奈を見ている。
 当初、毅然と振る舞っていた秀才が性技に翻弄されて転落していく様を観賞するのは、ゲスな男たちにとっては至福の遊びだった。
 しっかりと優越感を堪能した男たちは勝利の笑みを浮かべながら、
「へっへっへ。ざまぁねぇな、優等生!」
「泣くほど恥ずかしかったのか?それとも、気持ちよすぎて泣けてきたのか?」
「結局、いくら頭が良くても、所詮、女は女なんだよ。まったく、偉そうにしやがってよ」
 と、堕ちた秀才を嘲笑する。
「くっ…!」
「さて、と…」
 片桐は怜奈の前に立つと、見下ろして、
「遊びはこのへんにしておいてやるよ。秀才の仮面も剥がれたことだし、これでやっと対等に会話が出来るってもんだ」
 片桐はヤンキー座りになって怜奈と同じ目線まで下りてくると、急にドスのきいた声になって、
「お前たちの本部は何処だ?白石とかいうインターポールの女は何処にいる?」
(…!)
 すんなりと答えるワケにはいかない質問に、すっと顔を背ける怜奈。
 すると、次の瞬間、
「…んんっ!ああっ!」
 身体中に装着されたパッドから流れた電流に、怜奈は悲鳴を上げた。
 電流はすぐに収まった。が、すぐに、
「さぁ、言え。大将の居場所を素直に白状すれば、お前の身体で遊ぶのはこのへんで勘弁してやる」
「だ、誰が、お前たちなんかに…んあぁぁっ!」
「今のお前に黙秘権などあるワケがないだろう?言うまでやめねぇぞ、おら!」
「んっ!あっ!がぁぁ…んひゃあぁぁ!!」
 両手首を繋ぐ鎖を振り乱して悶える怜奈。
 痛みはない。
 ただ、低周波のパッドが全て女体の際どい部分につけられているため、むず痒く、性感を揺さぶる刺激が全身を走る。
 特に腹筋の震えは、まだ指で掻き回された感触が残ったままの膣、子宮を収縮させ、新たな性感を生み出していた。
「フフフ…中イキして潮を噴きまくってすっかり出来上がった身体がこの電流に耐えられる筈がない。さっさと言わないと辛くなるぞ?」
「い、言わない…!んんっ!ああっ!」
「無駄な抵抗だと思うが、まぁいい。お前がそう言うのなら、次は、もう少し長くやってやろう」
 片桐がコントローラーを操作する。
「んひぃぃぃっ!?」
 電流が流れるたび、小ぶりな乳房、腹筋、そして、すらりとした太ももがプルプルと震える。
「さぁ、答えろ。答えればパッドを外してやる」
「い、いやぁっ…い、言わない…んがぁぁっ!」
 不規則に流れる電流には身構えようがなく、声を抑えられない怜奈。
「もうこりごりだろ?もうたくさんだろ?」
 片桐は、髪を振り乱す怜奈の顎を掴み、
「だったら簡単だ。上司を売ればいいんだよ。白石麻衣という女を俺たちに売ればいいんだ」
「ふ、ふざけるな…んあぁぁっ!ダ、ダメぇぇ!」
(か、身体が…震えが止まらないっ…!お、奥に響く…!)
 低周波によって無理やり収縮させられた自身の腹筋が、体内から怜奈を追い詰めていく。
「どうした?もうイクのか?次は電気を流されてイクのか?とんだ変態だな。おら、見ててやるからイッてみろよ。情けないイキ顔を晒してみせろ!おら!」
 片桐の野次が飛ぶ。
 しかし、もはや反論する言葉も出ない。
 目の前の男の持つ低周波のコントローラー。
 そこに繋がる細いコードから伝う電流で全身を翻弄される怜奈は、いまや、完全に男たちのオモチャだ。
「い、いやっ!ダメっ!イクっ!あっ、イクぅっ!!」
 膝立ちのまま、飛び上がるようにして絶頂に達した怜奈。
 しかし、鬼畜な男は電流を止めない。
「んんっ!ああっ!…もうダメっ!おかしくなる!おかしくなるから止めてぇぇ!」
 乾いたと思っていた涙が再び溢れる。
「だったら言えよ!白石ってヤツは何処だ!」
「んあぁぁっ!い、言えない!言えないのぉっ!ああっ、イクっ!またイクぅぅ!」
「言うまで何回でもイカせてやるよ。おら、さっさと吐け!」
 まるで操り人形のように手足をカクカクさせながら絶頂を繰り返す怜奈。
 秀才らしく凛とした表情を見せていたのは、とうの昔。
 そんな秀才が、今では、意識朦朧、焦点の合わない目で宙を見つめ、よだれを垂らしながら身体を痙攣させている。
 それから、また何回もイカされた。
 失神することすら許されない低周波による連続絶頂責め。
 たとえ息を乱しても、男たちは電流を止めてはくれなかった。
 そして、ついに…。
「んひぃぃぃっ!…い、言う!言うからぁっ!教えるからもう止めてぇぇ!」
 限界を越え、とうとう降伏を申し出る怜奈。
 そこで、やっと電流は止まった。
「よし、聞こうか」
 男たちが耳を傾ける。
「あ、赤坂にある…○○ビルの、さ、三階…そ、そこが私たちの、ほ、本部…。はぁ…はぁ…」
 息絶え絶えになりながら喋る怜奈。
 片桐は、それをメモしながら、
「なるほど。そんなところを拠点にしてやがったのか。それじゃあ、そこに白石って女がいるんだな?」
 と念を押し、その問いに怜奈は黙って頷いた。
 電流による拷問に耐えきれず、ついに口を割ってしまった怜奈。
 満足げに立ち上がる片桐。
「フフフ…ご苦労だったな。お前の自白のおかげで俺たちの完全勝利がぐっと近づいたよ。早速、今晩にでも奇襲攻撃をかけて、残ってるヤツらは、全員、生け捕りにしてやるぜ」
「はぁ…はぁ…」
「これでお前にもう用は無い。かといって、仲間に会わせる顔もねぇし、もう帰るところもなくなった。あとは、こいつらにたっぷりと可愛がってもらうがいいさ」
 と片桐は言い、子分の男たちを差し向けた。
 

 低周波のパッドを外され、拘束を解かれた怜奈は、ぐったりと前のめりなはなって、そのままマットに俯せに崩れ落ちた。
 そこに獣と化して群がる男たち。
 無理やり身体をひっくり返され、仰向けになったところで、全身に、男たちの舌が一斉に襲いかかった。
 強引に唇を奪う男もいれば、無防備な乳首に吸い付く男もいる。
 中でも一人の男は怜奈のすらりと長い脚を手に取り、ベロベロと舐め始めた。
 指の間から、くるぶし、ふくらはぎ、膝、そして肉付きのいい太ももまで、男の舌が這ったところに唾液の湿りがついていく。
 さらに、触発されたもう一人の男も同様に、反対の脚を持って舐め回し、怜奈の白い美脚を唾液で染める。
(き、気持ち悪い…!)
 くすぐったさ、そして屈辱感に思わずジタバタと脚を振るう怜奈。
 しかし、すっかり疲弊した怜奈の抵抗など男たちは意にも介さず、むしろ、暴れられないように押さえつけて、なおも舐め回す。
 下から上ってくる舌に、激しい嫌悪感で悶絶する怜奈。
 そして、脚舐めに気を取られている隙に、一人の男の指が、ふいに膣内へと侵入してきた。
「んんっ…!」
 怜奈は、思わずいきむような声を上げながら、内心、
(この指の動き…さっきの男だ…!)
 と思った。
 この指のテクニックで何度もイカされ、潮まで噴かされたので、自然と覚えてしまっていた。
 中で巧みに指を曲げたり伸ばしたり、はたまた指を立てて膣内の壁を擦りあげたりと、存分にテクニックを発揮する男の指。
「んっ…くっ、あんっ!」
(や、やばい…気持ちいいよぉ…!)
 脚舐めに嫌悪感を抱いていた怜奈の表情に、少しずつ、女の色気が出始める。
 拷問されて何度も繰り返し絶頂に押し上げられていた上、秘密を洩らしてしまったことで精神が完全に折れてしまっている。
 抵抗力が薄れ、弱ったところを包み込む快楽。
 その心地よさに、とうとう怜奈も流され始めてしまったようだ。
 そして、それは、絶頂に近づくにつれ、より顕著になってきた。
「んんっ!あんっ!やあっ…!」
 と声を上げる怜奈。
 夢中で浸り、艶かしく喘いでるうちに、気づけば、その男は指を挿入しながら覆い被さるような体勢で怜奈の真上にいた。
 そして、耳元に顔を密着させ、
「目がとろんとしているぞ。そんなに気持ちいいのか?」
 と、囁くように聞いた。
 既に秀才の女捜査官という仮面を剥ぎ取られ、発情したオンナの素顔を晒す怜奈は、自然と身を任せ、黙って、こくりと頷いて、
「き、気持ちいい…もっと…ねぇ、もっと掻き回して…!」
 と、もどかしそうにおねだりを始めた。
 男は、その反応に満足そうな笑みを浮かべ、黙って指の動きを速めた。
「んあぁぁっ!ダ、ダメっ!イクっ!またイッちゃうぅぅ!」
 絶叫し、無意識に男の背中に手を回してしがみつく怜奈。
 その様は、まるで愛し合う男女のようにも見えた。
 そして怜奈は、先ほどのような電流ではなく、今度は自らの身体のみで痙攣した。
 そして…。
「はぁ…はぁ…」
 と荒い息をする怜奈の口元に当たる異物。
 先端が傘のようになったそれは、太く、長く、そして固い。
 怜奈は、見るよりも先に本能で、それにむしゃぶりついた。
 ジュル、ジュル…と卑猥な音が響く。
 身体を起こし、本腰を入れてからは、先端から根元までを長いストロークで咥える怜奈。
 小さな口で動きもスローだが、そのぶん、中でしっかり舌を絡めるやり方だ。
「これが優等生のフェラか。真面目そうなツラして、なかなかいい技を持ってるじゃないか」
 と、男はここでも満足そうな笑みを浮かべた。
 怜奈の舌技を堪能した男は、寝そべり、
「跨がって、自分であてがうんだ」
 と、指示した。
 言われるがままに、だらしなく脚を開いて男に跨がり、先端を入り口にあてがう。
「んっ、くぅっ…!」
 触れる刺激をも性感に取り込むほど発情した怜奈の身体は、もはや抵抗することなど忘れ、ただただ男根の侵入だけを待ちわびている。
 男は怜奈の両手を束ねて掴むと、そのまま中腰の怜奈を下にいる自分の方へ向けて、ぐっと引っ張った。
「…んひゃぁぁっ!」
 引っ張られた拍子に根元まで突き挿さり、しっかりと男根を咥え込んでしまった怜奈の膣穴。
 下からの突き上げが始まると、自然と男の胸板に手をつき、目を閉じて、しっかりと味わうようにして快楽に浸る。
「どうだ?優等生。気持ちいいか?」
「んっ、あんっ、はあっ…き、気持ちいい…!」
 気づけば、怜奈の方も、クイッ、クイッと腰を前後に振って、より感じるところへ当てようと動き始めていた。
「も、もうダメ…!」
「まだだ。我慢しろ!」
「む、無理…!我慢なんて無理ィっ!んあぁっ!イクぅぅっ!」
 秀才らしからぬ卑猥な絶叫。
 最後は自ら腰を押しつけるようにして、より深いところで絶頂を味わい、果てた怜奈。
 しかし、いきり立った男の肉棒は、その程度では終わらない。
 次は四つん這いで後ろから突かれた。
 白い尻肉をぐっと掴まれ、ズドン、ズドンと重い一撃を何度も繰り返される。
「んあぁぁぁっ!す、すごぉぉ…あぁん!」
「おら!今、自分が何をされてるか言ってみろ!」
「んんっ!あぁっ!う、後ろから、んっ、つ、突かれてる!」
「どこを?」
「マ、マンコ…!マンコを…あんっ!んんっ!お、犯されてるのぉぉ!あひぃぃっ!」
「へっへっへ。とても優等生の言葉とは思えねぇな」
 男は怜奈の髪を鷲掴みにして顔を上げさせ、
「おら!謝れよ!変態のくせに優等生ぶってごめんなさいって言ってみろ!」
「んあっ、くっ…!へ、変態のくせに…んっ、ゆ、優等生ぶって…あんっ、ご、ごめんなさいぃぃ!んあぁぁっ!イクぅぅっ!」
 屈辱のセリフすら無我夢中で復唱する怜奈。
 言葉の途中から速さを増してきたピストンによって、再び絶頂に達した。
 その後も、座位、松葉くずし、寝バックと体位を変えて犯され、そして最後は正常位だ。
 美脚をM字に開かされ、白い肌との対比を見せるエロチックな陰毛を汗で湿らせながら犯される怜奈。
「んはぁぁっ!あっ、んんっ!ひゃあぁっ!」
「さぁて、どこにぶちまけてやろうか。リクエストはあるか?」
「あんっ!あぁっ!…か、顔…!顔にかけて!んんっ!」
「へへっ、この変態め!…そこまで言うなら望み通りにしてやるぞ!受け取れ!おらっ!おらぁっ!」
「んあぁぁっ!ダメぇ!イクっ!あぁっ!イっ、クぅぅっ…!」
 跳ね上がる怜奈の身体。
 そして勢いよく膣から抜き取られた肉棒は怜奈の顔に大量の白濁液を浴びせた。
 顎から唇をかすめ、白い頬へと着弾する精液。
「ハァ…ハァ…おい、キレイにしろよ」
 そう言って、快楽の余韻に浸り、ぜぇぜぇ言っている怜奈の口に押し込まれる肉棒。
 怜奈は、意識朦朧としたまま、亀頭の周りに舌を這わせ、丹念なお掃除フェラをした。
 そして、自分の唇の周りに飛んだ精液も、舌を伸ばして舐めとる。
「へっへっへ。とうとう化けの皮が剥がれちまったな」
「はぁ…はぁ…」
「もう一人のヤツも、今頃、快楽に堕ちている筈だ…お前たちの負けだよ」
(も、もう一人のヤツ…?)
 怜奈は、一瞬、考えてから、ハッとして、
(そ、そうだ…!日奈子…!)
 自分と一緒に捕らわれた仲間のことを思い出した怜奈。
 意識朦朧と快楽に溺れていたのが、一瞬にして、自我を取り戻した。
 が、しかし…。
(で、でも…もう私には、仲間に会わせる顔がない…)
 拷問に耐えきれず、口を割ってしまった負い目が、自我を再び封じ込めた。
(…も、もう、どうでもいい…私は…裏切り者だから…)
 怜奈は、目を伏せるようにして、そのまま、そっと目を閉じた。


(つづく)

鰹のたたき(塩) ( 2020/03/05(木) 10:59 )