乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―




























































小説トップ
第三部 第二章・山崎怜奈の場合
5.強制計測
 男たちの輪の中で女性器のサイズを計測されるという悪趣味な宴で晒し者にされ、人生最大の恥辱に震える怜奈。
 だが、休む間もなく、そんな彼女の目の前に、次は、細長くて真っ白な張型が突きつけられた。
 よく見ると胴の部分には定規のように数字が刻んであり、柄の部分には何やら数値を映し出すディスプレイもついている。
 おそらく、刻まれた数字で膣の深さを計り、その際に同時に膣圧も測れるようになっているらしい。
 そのくせ、先端は男性器の亀頭をしっかりと模してあり、ちゃんとカリ首の返しもあって、女を責める道具としても使える仕様になっていた。
「さぁ。次は、いよいよ中を調べさせてもらおうか」
「こ、この外道…!」
 悔し涙で瞳を潤ませながら男たちを睨みつける怜奈。
 その視線すら、むしろ心地良さそうに笑顔で受け止める片桐は、器具の先端を怜奈の花弁に押し当て、素股の要領で上下に擦り付ける。
「んっ、あっ…や、やめろぉ…んんっ!あんっ!」
「フフフ…エロい声を出しやがって。いつの間にか、すっかり出来上がってるじゃねぇか」
 と片桐は笑ってから、
「ほら、これを見ろ」
 と言って、何を思ったか、もう一度、その張型を怜奈の目の前に突きつけた。
(…!!)
 怜奈は、一瞬、目を疑った。
 さっきは真っ白だったその張型の先端部が、いつの間にか薄紫色に変色していたのだ。
(ま、まさか…!)
「ほぅ。さすが優等生、察しが良いじゃないか」
 と片桐は笑って、
「こいつには女の愛液で変色する特殊なコーティングがしてある。つまり、濡れ具合まで分かるというワケだ」
「くっ…!」
「見ろよ。ちょっと押し当てただけで、もう先端がこんなにも変色している。…どういう意味か分かるな?」
「う、うるさいっ…!」
 わざとらしい陰湿な言葉責めに、怜奈の顔の紅潮はなかなか収まらない。
 そして再び、その張型が膣の入り口をノックする。
「くっ…んっ、あっ…!」
「何だ、その艶かしい反応は?これはあくまでも測定器具だぞ。妙な期待をするんじゃない」
 そう言いながら、ゆっくりと先端が怜奈の体内に埋まっていく。
「あっ…んっ、ああっ…!」
 ゆっくりと、しかし確実に、張型は怜奈の膣の中を、肉の壁を押し広げながら奥へと進む。
 衆人環視の恥辱。
 耐え難い屈辱だが、その意に反して脳へと伝わってくる官能的な快楽。
 侵入してくる異物に対して何の痛みもないというのもまた皮肉な話である。
「や、やめて…ぬ、抜いて!んあぁっ!」
 口にする抵抗の声とは裏腹に、張型が深く挿し込まれていくほど快楽は増す。
 その葛藤の中で悶える怜奈の表情に、周囲の男たちのニヤニヤが止まらない。
「どうした?もう無表情は限界か?」
(う、うるさい…!)
「しっかり咥え込んでやがる。優等生のくせに、下の口はだらしねぇんだなぁ?」
(黙れ…!お前たちに何が分かる…!)
「最初から素直に認めればよかったんだ。実は私、欲しがりのむっつりスケベなんです。ってよ」
(バ、バカにするな…!)
「どうした?感じてるのか?」
(ち、違う…!感じてなんか…感じてなんかいる筈は…!)
 何とか自分に言い聞かせる怜奈。
 だが、挿入された張型に“ひねり”が加えられると、そんな意識もどこかへ飛び、
「んひゃあぁぁ!あぁっ、んんっ!ダ、ダメぇ…!」
 と、膣内の肉壁に引っ掛かる疑似カリ首に翻弄される。
 そして、とうとう根元まで埋まってしまった張型。
 その先端は体内の最深部、子宮口まで到達していた。
「あっ…くっ…あぁっ…」
 張型の先端が子宮口に触れている感覚だけでも声が漏れる怜奈。
(お願い…う、動かさないで…)
 ここから、さらに動きが加えられると…と、考えただけで身が震える。
「へっへっへ、いいザマだ!」
「どうだ?奥の気持ちいいところまで届いたか?」
「何とか言ってみろ、優等生!」
「もう一度、さっきの顔をしてみろよ!」
 と、男たちの野次が飛ぶ。
 片桐は、怜奈の恥丘を叩いて、
「さぁ、締め付けろ。膣圧測定だ」
「くっ…!」
 顔を背ける怜奈。
 そんな命令、素直に聞いてたまるかという思いがある。
「まったく…ここまでされてもまだ聞き分けが悪いな」
 その反応も折り込み済みなのか、片桐は笑って、
「仕方ない。自然と締め付けるようにしてやる」
 と言って、また張型をグリグリとひねった。
「…んはぁぁぁっ!い、いやぁぁぁ!」
 右へ左へ回転する亀頭部が子宮口を、そして膣の肉を擦りあげる。
 分娩台をギシギシといわせながら身体を揺すり、悶絶する怜奈。
 生まれて初めての、体内の奥底から得る快楽。
 少なくとも、これまで経験した性交や自慰では決して届かなかった箇所だった。
(や、やばいっ…これ…!)
 声、そして快楽を抑えつけようと歯を食い縛り、全身を硬直させる怜奈。
 しかし奇しくも、その行動が、今、男たちの求めていることだった。
 腹筋に力が入ることで自然と収縮し、挿入された張型の胴をぎゅっと締めつける膣肉。
 その締め付ける力を数値化した結果が張型のディスプレイに表示される。
 その結果をしっかりと確認する片桐。
「ほぅ。平均的な数字だ。問題は“イッた瞬間”どれぐらい締まるか、だな」
 そう言って、ひねりに加え、抜き差しも始める片桐。
「くっ…あっ!んんっ!や、やめてぇぇ…!」
「やめてほしかったら、さっさとイクんだ。これは愛撫じゃない、あくまでも計測だからな」
「いやっ!いやぁぁっ!」
 計測と言いながら、しっかりと快感を与えてくる恥辱の責め。
 じわじわと快楽の沸点へ押し上げられて焦る怜奈。
 片桐がニヤニヤしながら、
「手伝ってもらえば、もっと早くイケるんじゃないか?おい、お前ら!手伝ってやれ!」
 と指示を出すと、男が二人、がら空きの乳首に舌を這わせた。
「んひぃぃっ…!」
 いやらしい舌遣いに甲高い声で悶える怜奈。
 さらに別の男が、唾液で濡らした指先で勃起しっぱなしのクリトリスを嬲ると、怜奈の声はますます艶っぽくなった。
「いやぁ!そこダメぇぇっ!」
 拘束されて無防備な裸体を追い詰める乳首、クリトリス、そして膣内の三点責め。
 女のツボを熟知した男たちの性技の前では、秀才の頭脳など何の役にも立たない。
 為す術なく強制絶頂へと押し上げられる怜奈。
「ひゃあぁぁ!イ、イクっ!イクぅぅっ…!」
 一旦、反らせて浮かせた背筋を分娩台に打ちつけるようにして、怜奈は絶頂に達した。
 ビクビクと痙攣する身体。
 怜奈は呆然とした。
(信じられない…こ、こんなヤツらにイカされるなんて…!)
 徐々に外側を削られていたプライドの、とうとう芯の部分までが無惨にへし折られてしまった。
「フフフ…どうだ?あっけなくイッちまった感想は?」
「くっ…!」
「よく締まるマンコを持ってるじゃないか。イッた瞬間の数値は成人女性の平均以上だったぞ。挿れたら、さぞかし気持ちいいんだろうなぁ?」
「う、うるさい…!」
 小さく言い返し、そのまま顔を背ける怜奈。
 この男から目を反らすのも、これでもう何度目か分からない。
 膣圧の計測を終え、引き抜かれた張型は、真っ白だった筈の胴体が紫一色に変わっていた。
「あーあー。こんなに先っぽから根元まで、全部、濡らしちまってよ」
 片桐は、その変色した箇所の長さ、すなわち怜奈の膣の深さを張型の目盛りで計り、
「9.5センチか。まぁ、平均的といえば平均的だな」
 と言った。
 そして、抜き取ったその張型を怜奈の頬に押し付け、擦りつける。
 頬にまとわりつく自身の愛液の湿り。
「どうだ?自分のマン汁の量にびっくりか?ほら、舌を出せ。責任を持ってキレイに舐めとるんだ」
 張型で唇をぺちぺちと叩かれるも、かたくなに口を開けない怜奈。
 そのせいで、怜奈の可愛らしい唇は瞬く間に粘りのある液体まみれになった。
 一方、解放された秘部からも、激しい抜き差しで泡立った淫汁がどろっと溢れ、花弁から流れ出て尻の割れ目を伝う。
 そして…。
「…んんっ!あぁっ!んあぁぁぁっ…!」
 顔を背けている隙に、男の指が怜奈の膣内に侵入し、中を激しく掻き回した。
 イッた直後の敏感になった秘肉を弄ばれる怜奈。
 必死に声を抑えようとするが、巧みな指の動きが怜奈の性感帯を的確に捉え、快楽の沼から逃さない。
(こ、こいつ…上手い…!)
 そして、そんな怜奈の狼狽する表情に満足げな片桐。
「フフフ…どうだ?驚いたか?こいつは俺の舎弟の中でも随一のフィンガーテクニックの持ち主だ。感度チェックのついでに、たっぷり可愛がってもらうがいい」
「んんっ、あんっ!やぁっ…」
 いやいやをするように首を振る怜奈。
 そんな怜奈の耳元で、男は囁くように、
「さぁ、どこから調べてやろうか?まずは…」
「んあぁぁっ!ああっ!」
「なかなかいい反応だな。それじゃあ、次は…」
「んひゃぁぁっ!あんっ、んんっ!」
「へっへっへ。ここはどうだ?」
「あはぁぁぁっ!ダ、ダメぇっ…!」
 次々と感じるポイントを探り当てられ、汗だくになりながら悶絶する怜奈。
(ダ、ダメ…気持ちよすぎる…!)
 口に出さずとも、脳内で認めてしまうほどのテクニック。
 ぐちゅっ、ぐちゅっ…と卑猥な音が響くたび、全身を突き抜ける快感の電流が怜奈の身体を快楽へと誘う包む。
 そして、膣内で指を曲げ、次はいよいよGスポットへと狙いを定めた男。
 ニヤリと笑みをこぼして、
「さぁ、そろそろ、優等生が潮を吹くところを見せてもらおうか。どれだけ飛ばしたかも、ちゃんと計測してやるからな」
「い、いやぁっ…!」
「行くぞ!」
 男の指の動きが早まるにつれ、怜奈の股の間から聞こえる水音も大きくなる。
「んっ、んあぁぁぁっ!ダ、ダメぇぇっ…!」
(で、出るっ…!出ちゃう!)
 ぶしゅぅぅっ…と勢いよく噴き出た潮は、分娩台の上にM字開脚という体勢のために、大きく弧を描いて飛んだ。
 途端に周りの男たちから歓声と嘲笑が湧き上がる。
 すぐさま飛んだ距離の測定が行われる。
 床にメジャーを這わせる男たち。
「1.8メートルだ。よく飛んだじゃないか」
「しかし、キリが悪いな」
「この際、2メートルは飛ばしてもらいたいな」
 と口々に言う男たちの声を受け、責め役の男は、
「ギャラリーから注文が出た。次は頑張って2メートル飛ばせよ?」
「つ、次は…?んっ!あぁっ!ま、待って…!」
 休む間も与えられず、再び膣内を掻き回されて苦悶の表情を浮かべる怜奈。
 その後も、怜奈は、男たちの希望に沿うまで、身体を溶かす指のテクニックで何度も潮を吹かされた。
「惜しいな。あと5センチだ」
「どうした?脱水症状になっちまったか?」
「安心しろ。水ならいくらでもあるからな」
 次第に悪魔に見えてくる男たちの笑み。
 そして、またイカされて勢いよく噴射。
 だが、まだ届かない。
 再び膣内で動き出す指。
 堪らず声を上げる怜奈。
「お、お願いっ!もう許してぇぇっ!」
 とうとう怜奈は音を上げ、プライドを捨てて、見下していた男たちの前で涙を流して絶叫するのだった。

鰹のたたき(塩) ( 2020/03/02(月) 07:49 )