乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―





























































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第一部 第二章・梅澤美波の場合
9.自堕落
「んっ、あっ…」
 吐息が漏れる。
 拘束を解かれ、ぐったりとした美波の身体は、リーダー格の男に後ろから抱えられ、その腕が乳房に触れただけでも反応してしまう。
 そして、その目の前では、部下の男たちが、もう一人の捕虜・山下美月に群がっている。
「んんっ!そこダメぇぇ…あぁぁん!」
 山下は、美波に見られていることも気にせず、艶かしい声で喘ぐ。
 男たちは好き好きに乳首を舐めたり、陰部をまさぐったり、まるで自分たちの性技を試すように女の身体を蹂躙していく。



 そして、その光景を、美波は、今、眼前に見せられている。
(す、すごい…あんな弄り方されたら…気持ちよさそう…)
 そんなことを考えると、また身体が熱を帯びてくる。
 見てられなくて目を逸らすと、すぐに
「逸らすな、よく見ろ。お前と同じ、潜入に失敗し、俺たちに屈した女の末路だ。今にお前も同じ道を辿ることになるんだからな」
 と、リーダーが背後から囁き、その流れで美波の首筋に舌を這わせた。
「んっ!」
 隠れた性感帯を刺激され、美波はゾクゾクと身震いをした。
 山下には、もはや自我など残っていないように見える。
 嫌がる素振りもなく、男が顔を近付けて舌を出せば自らむしゃぶりつき、羽交い締めにして立たされれば自ら脚を開く。
 そして男が指を挿れて激しく動かせば一際大きな喘ぎ声とともに大量の潮を撒き散らし、身体を震わせる。
「もっと…もっとしてぇ、気持ちいいこといっぱいしてぇ!」
 そしてまた山下は群がる男たちの愛撫で絶頂する。
 美波は、思わず息を飲んだ。
(…すごい…こんなの目の前で見せられたら…私も…)
 無意識に、拘束を解かれて自由な右手が熱くなった部分へ伸びる。が、
(…何をしてるの、私!?)
 我に返り、慌てて手を引っ込めた。
 すると、耳元で、
「何でやめるんだ?続けろよ」
「や、やだ…違うっ、今のは…!」
「今さら何を恥ずかしがる事があるんだ?散々イカされて音を上げ、最後は寸止めに我慢できずにイカせてくれと懇願してたじゃねぇか」
「い、言わないで…!」
「おら、続けろよ。上は俺が手伝ってやる」
 そう言うと、リーダーは背後から美波の両乳首を摘まんだ。
「くっ!あっんっ…」
「ほら、よく見ろ。アイツはもうたまらないって顔してるぞ?」
 リーダーの言う通り、いつのまにか山下は男の顔の上に跨がり、陰部を自ら擦りつけるように腰を揺すっていた。
「ああっ!き、気持ちいい!オマンコ舐められてるっ!ク、クリも擦れるぅ!…あっ、イクっ!またイクぅぅ!」
 卑猥な言葉を並べ、身体を反らして痙攣する。
 それを見て、思わず美波も、一旦引っ込めた右手をまた伸ばし、人差し指と中指で、そっと自分の敏感なところに触れてみた。
「んっ!」
(き、気持ちいい…ちょっと触れただけなのに、こんなに…)
 そうなると、もう指は止まらない。
 自ら大陰唇を開き、中の湿り気を帯びた淫肉の部分を突っつき、弄り、擦って撫で回す。
「んあぁぁ!…あんっ!んんっ!」
「ほら、空いてる左手も使え。他にも触りたいところがあるだろ?」
 言われるがまま、左手で陰核の包皮を剥き、指の腹で擦りあげる。
「あああっ!す、すごいいぃ!」
 一度、快楽を受け入れると、すっかりたがが外れ、美波の自慰行為は加速する一方だ。
 左手の指は肥大した陰核を微妙な力加減で弾き、気付けば右手の中指は第二関節まで膣内に挿入していた。



「んっあっ、やっ、んんっ、やぁっ、気持ちいい…!」
「何をして気持ちいいんだ?」
「…オ、オナニー…オナニー気持ちいいっ…ゆ、指が止まらないよぉ…んんっ!あんっ!イクっ!イッちゃうぅぅ!」
 気丈に振る舞っていた筈の梅澤が、敵の前で自ら痴態を晒し、とうとう己の指で絶頂に達してしまった。


(つづく)

■筆者メッセージ
☆作者の後日談☆

完堕ちした梅、先に捕らわれた山下の痴態を見せられて不覚にも興奮してしまい…というシーンでした。

前回の美月のセックスシーンが(初投稿ということもあって)淡白だったので、ここで軽く再登場。

それを見て、つい興奮に任せてオナニーを始めてしまうってところが堕ちた感が出てて我ながらお気に入りです。
鰹のたたき(塩) ( 2019/12/04(水) 16:19 )