乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―





























































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第二部 第五章・遠藤さくらの場合
4.二人がかり
 椅子に縛りつけられ、身動きが取れないさくら。
 そのさくらの無防備な唇を蹂躙するレイ。
 最初は嫌がる素振りも見せていたが、いつの間にかそんな様子もなくなり、今はただレイに身を任せているような感じだ。
 衛藤は、その隙に、着々とさくらの肌の露出を増やしていった。
 シャツを捲り上げ、ショートパンツも腰を浮かせて膝までずり下ろす。
「んんっ!んっ、んんっ!」
 唇を塞がれながら、さくらは抵抗の呻き声を上げる。…が、またすぐにネットリとしたキスに気を逸らされ、拘束で動けないこともあって、されるがままだ。
 やがて残るはスポブラとパンツのみ。
 しっかりと筋肉がついて引き締まった身体のレイに対し、さくらの身体は華奢で細く、まるで人形のようだ。
 そして、そんな人形のような身体にもちゃんとついている胸の膨らみ。
 衛藤は、レイの手を取り、その手をさくらの胸へと誘導した。
 レイの手が胸元に触れ、撫でる。
 すると、さくらは急に我に返り、唇を離して、
「や、やめてよっ!」
 と声を上げた。
 その声にレイは思わず手を引いてしまったが、衛藤が、後ろから、
「レイちゃんと同じよ。最初は恥ずかしいからツンツンしちゃうけど、だんだん気持ちよくなるから気にせずに続けてあげなさい」
 と、悪魔の囁きで続行を促す。
 それにまんまと乗せられ、再び、さくらの胸元に手を這わすレイ。
 スポブラ越しにかすかな膨らみを掌に感じる。
「や、やだっ…!」
 さくらが、また声を上げる。が、次はレイの手は止まらない。
 すると、やがて、さくらの口から、かすかに、
「んっ…」
 と声が漏れた。
 レイは、その吐息で妙にホッとした。
(なんだ、さくらも私と同じで、こういう風に触られたら声が出ちゃうんだ)
 そう考えた途端、遠慮がなくなり、触る手の動きも次第に大胆になる。
「ちょっ、ちょっと…んっ、やっ…!」
「ねぇ、さくら。気持ちいい…?」
「き、気持ちよくなんかないよぉっ…んっ!」
 さくらは、顔を赤らめながら反論する。
 そこに、また、衛藤の悪魔の囁き。
「気持ちいいかどうかは口では分からないの。でも、アソコを見ればすぐに分かるのよ」
 そう言って、衛藤は、さくらの左右の太ももをぐっと開いた。
「ほら、レイちゃん。覗いてみて」
「嫌っ!み、見ないで!」
 言われるがままのレイが、股の間に座り込み、さくらの恥部を凝視する。
 そこには、まるで割れ目の面積を示すかのように、綺麗に左右対称となったシミが広がっていた。
「どう?レイちゃん」
「すごい…さくらのアソコ、すごく濡れてる…」
「やぁっ!言わないでっ!」
 さくらが赤面しながら言う。
 衛藤はクスッと笑って、
「レイちゃんに教えてあげる。さくらちゃんはね、レイちゃんのオナニーを廊下から覗いていた時から既に濡らしてたの。こっそり見ながら興奮してたのよ」
(…!!)
「それに今も、レイちゃんが責められてるのを間近に見て、そんなに気持ちいいものかと興味津々だったのよ」
「え!そ、そうなの?さくら…」
「ち、違うっ…!」
 さくらは慌てて首を振る。
 衛藤は、その顎をぐっと掴み、
「でないと、こんなに濡れないでしょ?私の目は誤魔化せないわよ?まぁ、多感な時期だから気になる気持ちは分かるけど、清楚な顔して、あなたもなかなかのむっつりスケベちゃんなのね」
「違うっ!」
「違う?じゃあ、このシミはどう説明するのかしら?それとも、ちょっと胸を触られただけで一瞬にしてこんなに濡らすの?それはそれで変態に変わりないわね」
「━━━」
 衛藤は、思春期の少女の羞恥心を抉り、本性を暴いて引きずり出すように、核心をついた言葉を次々と投げかける。
 さくらは、黙ってしまった。
 沈黙と饒舌、明暗が分かれた二人。
 衛藤は、さらに追い込むように、
「さぁ、レイちゃん。直接、触って、どれぐらい濡れてるか確かめてあげなさい」
「ダ、ダメっ!」
 さくらの制止も聞かず、衛藤に言われるがまま、おそるおそるさくらのパンツの中に手を伸ばすレイ。
「レ、レイちゃん!ダメだって…ちょっ、ちょっと待ってよぉ…んっ!」
 レイの手がパンツの中でもぞもぞと動く。
「んっ…やぁっ、やだぁ…あっ、んっ…」
 徐々に息が荒くなるさくら。
「どう?レイちゃん」
「すごい…いつもの私より濡れてます」
「へぇー。すごいわね。私にも見せてちょうだい」
 と衛藤が言うと、レイは、パンツから手を抜き、その指を衛藤に示した。
 指の先端に付着した少し白濁とした液体、指の腹で擦ると、その指の間をネバ〜ッとした糸を引く。
 衛藤は大袈裟に笑い、
「あらあら、こんな白く濁った本気汁を垂れ流しちゃって…これじゃ、まるで男に中出しされたみたいじゃないの。視覚だけでこんなに濡らす変態な娘は初めて見たわ」
 と、わざと大きな声で言った。
 さくらは、まるで顔から火が出るような赤面をして、恥ずかしそうに顔を背けた。
「ふふっ、可愛い反応しちゃって。私も一緒にいじめたくなっちゃう」
 衛藤は、そう言って、背後からさくらの膨らみを掌で覆った。
「んんっ…!」
 ゆっくり力を加えると掌に伝わる柔らかな感触。
 大きさはないが、いかにも発育途上という感じで瑞々しい。
 そして、その中心、ちょうど人差し指と中指の付け根にすっぽりと収まる少しだけ膨らんだ突起。
「ふふっ、かわいいものを見つけたわ」
 衛藤は、次はその部分に狙いを定め、まず、中指をフック状に曲げ、その突起を指の腹を高速で弾いた。
「やあぁっ!」
 声を上げるさくら。
「さぁ、レイちゃんも、もう一度、パンツの中に手を入れて触ってあげなさい」
 そして、さらに衛藤が、さくらの胸の突起を親指と中指で摘まんでコリコリ転がすと、
「あんっ…んんっ、ダメぇ!」
 と、ようやく、さくらの甘い声が聞けた。
「ねぇ、さくら。気持ちいい?」
 下を責めるレイが、もう一度、聞くと、
「し、知らないっ…!」
 と、さくらは言い返したが、さっきより、語調は明らかに弱い。
 レイの指の動きが激しくなると、
「んんっ!レ、レイちゃん…ダメだって…!やぁんっ!」
「気持ちいいの?」
「あんっ!んんっ…あはぁっ!」
「ねぇ〜、言ってくれないと分かんないよ〜」
 身動きできず、抵抗もできないさくらを衛藤と二人がかりで一方的に責めるという状況に、少しずつ、レイ自身も楽しさを覚え始めていた。
 まるでミイラ取りがミイラになったような、それは、さくらにとっては最悪の、また、衛藤にとっては最高の展開だった。

鰹のたたき(塩) ( 2020/01/01(水) 10:45 )