乃木坂抗争 ― 辱しめられた女たちの記録 ―





























































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第二部 第三章・中田花奈の場合
3.羞恥拷問
「んっ…くっ…はあっ」
 断続的に漏れる甘い声。
 立たされ、「Y」の字に拘束を変えられた花奈は、男たちにオイルを塗りたくられて悶えていた。
 立たされたことで改めて分かる花奈のスタイルの良さ。
 重力に負けずに上を向いたロケットおっぱいが、今、オイルまみれにされている。
「や、やめてぇ…んあっ!」
 少し言葉遣いが柔らかくなった花奈。
 それだけ劣勢を実感しているのかもしれない。
 男たちの手は、揉みしだくようなことはせず、まわりをなぞったり、上に持ち上げたり、手を這わせるような動きばかりだ。
 だが、しかし、それもまた、催眠術でクリトリス並みに敏感にされた乳房には脅威だった。
「はぁっ!…ひぃぃ!やぁっ!…あっ、イ、イクっ!またイクっ!!んああっ!!」
 脚をピーンと伸ばして絶頂に達する花奈。
 ただでさえ爆発的に上昇している感度をオイルのヌメりがさらに追い討ちをかけていた。
「へへへ、またイッちまったのか?」
「これでもう5回目だぞ?酔いしれてないで少しは耐えてみろよ」
 男たちが笑う。
「くっ…あっ、やっ、ま、まだやるの…!?んあっ!」
 男たちの手は止まらない。
 悶えて気にやる姿を男たちに晒している恥ずかしさもあるが、今、花奈が最も恥辱を感じているのは、その花奈の姿を目の前で眺めている男がいることだった。
 鮫島。…そして、その隣に吉村。
 さっきまで嬲り物にしていた男に、今、嬲り物にされている自分の姿を見られる屈辱。
 もう既に5回も絶頂に達し、声を上げて身体を震わせてたこの恥態を凝視されている。
 それが何よりも花奈の精神力を削いでいく。
 そして、そんな花奈の心境を見透かしたように、鮫島は、わざと大きな声で、
「吉村。見ろよ、コイツ。あの程度の責めで、またイッちまったみたいだぞ。お前にとっては、いい気味だろ?ほら、もっと近くで見てやれよ。散々お前をいたぶった捜査官が抵抗もできずに悶えている姿を」
「や、やめろ…見るなっ…んんっ!」
 あれほど嬲ってヒィヒィ言わせてやった手前、花奈の中で、自然と、吉村を下に見ている部分があった。
 それがあるからこそ、吉村にだけは今の姿を見られたくない。
 しかし、その願いも空しく、吉村は目を逸らさず、じっとこちらを見ている。
 そして、何なら、うっすら笑っている。
(わ、笑うなよ、コイツ…バカにしやがって…!)
 プライドをじわじわと溶かされていく羞恥責め、そして催眠術で敏感にさせてひたすら嬲る徹底した乳責め。
 これが、今回、花奈に課せられた拷問のメニューだった。
「さぁ、吉村。もっと近くで見てやれ」
 と、鮫島が促す。
「く、来るなよ、お前…んんっ!み、見るなって言ってるでしょ!…くっ、んっ…」
 吉村からの視線が気になって仕方がない花奈。
 一方、吉村も、鮫島の盾に隠れて徐々に調子を取り戻すにつれ、目の前の女体に興奮し、次第に秘めていた元来の性癖が出てきていた。
 吉村は、触れるぐらいの距離で近づいてきて、花奈の苦悶の表情を好奇の目で観察し始めた。
「み、見るなよ…!んんっ!あっち行けって…あんっ!」
「へぇ…君って、気持ちいい時はそういう顔をするんだね」
「だ、黙れっ!!」
 花奈は、顔を紅潮させて思わず声を張り上げた。
 吉村は、どんどん調子に乗り、
「さっきはよくもやってくれたね。僕も参加させてもらおうかな」
「ふ、ふざけるな…!くっ…め、目を覚ませ、この言いなりヘタレ野郎…!んんっ!」
「何とでも言えよ。いくら吠えたところで君は動けないんだから何も怖くないぞ。それどころか…」
「や、やめろ!触るなっ!んあっ!ああっ!」 
 吉村は、この機を利用し、さっきの仕返しとばかりに花奈の胸を揉み始めた。
「ほら、今の君は、こんな僕にすら手も足も出ないんだ。たっぷりお返ししてやるぞ」
「がっ…や、やめ…んあっ!ああっ!やぁっ!」
「さっきは何回イカされたかな?やめてくれって言ってるのに、全然やめてくれなかったよね?あの辛さ、君にも味わってもらいたいなぁ」
「こ、このクズ野郎…んっ!」
「さっきからずっと見てたんだけど…君、こういうのに弱いだろ?」
 吉村は、そう言って背後に回ると、花奈の乳房を乳絞りのようにぎゅっと寄せて掴み、その先端にある乳首を親指でクリクリといじくり回した。
「んあああっっ!!ダ、ダメえぇぇっ!」
 思いがけないテクニックに、花奈の身体はビクビクと震え、一瞬で絶頂へ達する。
 しかし、吉村の手は止まらない。
「んんっ!ま、待って!一回、待って!あんっ!やぁっ、ひ、ひぃぃ!いやああああっ!!」
 すぐにまたイッてしまう花奈。
 そして、なおも止まらない吉村の手。
「ああっ!イ、イクっ!またイクっ!イっクっぅぅ!んああっ!」
「3回……あ、またイッたね?これで4回……あと5回ぐらいだったかなぁ?」
 吉村は数を数えながら責め続け、
「謝っても許さないぞ。このままずっとイカせてやる。あの時の僕の苦しみ、君にも味わわせてやるんだ」
 止まらない連続絶頂責めで陥落の淵まで追い詰められる花奈。
 しかも、その手は鮫島ではなく、部下の男たちでもなく、まさかの吉村の手だ。
「お、お願い!やめてぇ!やめてぇぇっ!」
 動き続ける吉村の手に悶え、花奈は身を反らせて絶叫した。

鰹のたたき(塩) ( 2019/12/24(火) 14:40 )