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史帆「あ、そういえばウチらが入る高校に虹花先輩と瑞穂先輩もいるみたいよ?」
蓮は史帆の言葉を聞くと口に含んだ飲み物を吹き出してむせてしまった。
史帆はそれを見るとサッと横に避けて
史帆「蓮なにしてんの?汚〜い。」
と大きな声で笑いながら言った。
蓮「はぁ!?マジで!?
瑞穂先輩はいいけど虹花先輩入れたの!?あのバカさで!?」
??「誰がバカだって?蓮くん相変わらず失礼すぎ。」
史帆と蓮は聞き覚えのある声に後ろを振り向くと、黒髪ロングで大人しそうな女生徒が立っていた。
史帆「いつも注意してるけど全然治んないんですよね〜。
ってかお久しぶりです♪」
蓮「ってかなんでいるんすか!?
虹花先輩の家ってこっちじゃないじゃないですか!」
虹花は蓮の言葉に呆れたように首を振ると2人の背後を指さした。
2人はまた振り返るといつの間にか入学する学校の目の前までいることに気づきもう1人見覚えのある女生徒が立っていることにしばらくしてから気づいた。
背の高いショートカットの綺麗な人である。
??「よっ、2人とも久しぶり。
学校の前で騒いでるバカップルってお前らの事な?」
瑞穂は手を挙げながら挨拶すると史帆と蓮の行動を見ていたのか口に出して笑っていた。
虹花も瑞穂の横に行くとくすくす笑って楽しそうな声を出した。
虹花「うちも、学校の前で騒いでるバカップル芸人いるってメール来たから見に来たら史帆と蓮くんだったわけなのよ。」
史帆と蓮は顔を見合わせると顔を真っ赤にして顔を逸らし、二人の横をとおりすぎて校門の中に入っていったのだった。