Episode3
04 疑問
4人は、しばらく静かにご飯を食べ続け、葵もすることがなく壁にもたれ掛かり指をずっと回している。

美穂「それより、愛佳さんっていま何してるんですか?
高校生、卒業してからのこと聞いてないや。」

美穂は、ご飯を食べ終わりお茶を飲みながら、いきなり質問を投げかけた。

聞いてはいけないことではないが、いきなりの質問に愛佳は目を丸くして、理佐は美穂を注意するように手を叩く。

愛佳「理佐、いいよ。
いまは、アパレルショップで働いてる。近くだから来てみたら?
美穂と日向に合う服、探してあげるよ。」

日向「へぇ、意外。
愛佳さんって静かなイメージあるから、お客さんと話すの苦手そうなのに。」

愛佳「たしかに静かは静かだけど、うち人と話すのは好きだよ。
まぁ、今度気が向いた時に来てみなよ。理佐に場所教えとくから。」

美穂は「やった!」と喜びながら理佐に笑いかけ、日向は何も返事をしないのがいいだろうと思い、苦笑いを見せるだけだった。

愛佳「じゃ、そろそろ帰るよ。
お皿置いとくね。3人とも元気にね。」

また、しばらくして時間が経つと愛佳は食器を片付けると、理佐、美穂、日向に手を振ると帰る準備をして出ていこうとする。

美穂「うち、愛佳さん大好きだから玄関まで行ってくる!」

美穂も立ち上がると、愛佳と共に玄関へと向かった。

理佐は愛佳に笑顔で手を振り、日向は頭を下げた。

闇の申し子レイ ( 2020/12/21(月) 19:42 )