04 疑問
4人は、しばらく静かにご飯を食べ続け、葵もすることがなく壁にもたれ掛かり指をずっと回している。
美穂「それより、愛佳さんっていま何してるんですか?
高校生、卒業してからのこと聞いてないや。」
美穂は、ご飯を食べ終わりお茶を飲みながら、いきなり質問を投げかけた。
聞いてはいけないことではないが、いきなりの質問に愛佳は目を丸くして、理佐は美穂を注意するように手を叩く。
愛佳「理佐、いいよ。
いまは、アパレルショップで働いてる。近くだから来てみたら?
美穂と日向に合う服、探してあげるよ。」
日向「へぇ、意外。
愛佳さんって静かなイメージあるから、お客さんと話すの苦手そうなのに。」
愛佳「たしかに静かは静かだけど、うち人と話すのは好きだよ。
まぁ、今度気が向いた時に来てみなよ。理佐に場所教えとくから。」
美穂は「やった!」と喜びながら理佐に笑いかけ、日向は何も返事をしないのがいいだろうと思い、苦笑いを見せるだけだった。
愛佳「じゃ、そろそろ帰るよ。
お皿置いとくね。3人とも元気にね。」
また、しばらくして時間が経つと愛佳は食器を片付けると、理佐、美穂、日向に手を振ると帰る準備をして出ていこうとする。
美穂「うち、愛佳さん大好きだから玄関まで行ってくる!」
美穂も立ち上がると、愛佳と共に玄関へと向かった。
理佐は愛佳に笑顔で手を振り、日向は頭を下げた。