第1章
勉強会
あれから数週間経ったある日、

「うわ〜、来週テストとかやばくない?」

俺の目の前の座席に座っている純奈が気だるそうに言う。

あの一件以来、何度か純奈にはお世話になっている。

だがしかし、キスも本番もあるわけではなくただ手淫で処理されて終わるだけである。

このおかしな関係に最初は疑問を持っていたが今ではもう慣れてしまった。

「でも、最初のテストだし簡単だとは思うよ。純奈ちゃんは勉強苦手?」

右隣にいた鈴木が問いかけた。

「やればできるんだけどねぇ…勉強する気にならないんだよねぇ」

その気持ちはすごくわかる。

もっとも、俺は授業を真面目に受けているのでそこまで焦ってはいないが。

「そうだ。今日の放課後みんなで勉強会しない?」

純奈が提案する。

「えー!それ楽しそう!」

鈴木が楽しそうに答える。

「慎はどうする?」

「んー、俺も行こうかな」

「オッケー。じゃあ決まりね。適当に人集めとくから!」

この数週間で大体の人とコミュニケーションを取って思ったのが、やはりこのクラスの女子にはブサイクがいない。もっと言えば全員が並以上のルックスだ。



キーンコーンカーンコーン

鐘が鳴り、最後の授業が終わった。

「じゃあ行こっか」

そう言う純奈と一緒にいるのは、秋元真夏。

「みんな予定があるって言って真夏しか誘えなかったー」

「そういえば秋元は勉強得意だよね?」

秋元は小テストでいつも満点を取っているイメージがある。

「うん!あんまり勉強は好きじゃないんだけどね!」

たまーにこういう鼻に付く発言をするのが秋元だ。
だけど嫌われてはいなく、愛されキャラとして好かれているのは秋元の人柄ゆえなのか。



図書室につくと早速席に座り勉強を始める。

俺の横には鈴木。目の前には純奈がいて鈴木の前に秋元がいる。

秋元と鈴木はキャラとしては全く違うのタイプなのになぜか仲がいい。
なんか軍団だの訳のわからないことを言っていたのを覚えている。

勉強会は思っていたよりも全員静かに集中し、わからないところがあるときに少し会話があるくらいだ。

「蓮見くん、ここわかる?」

数学の問題を指差しながら鈴木が身体をこちら側に寄せて聞いてくる。

「あぁ…これはね…」

俺は計算式を書いてやると、

「あーそっか!ありがとう!」

そういって勉強に戻る鈴木。

ふと目の前の純奈を見ると、こちらを見ていたのか、目が合う。

なにやら悪い顔をしている。

まぁ俺が鈴木を好きなことはバレているし冷やかしみたいなものだろう。

気を取り直して俺も勉強に戻ろうとすると、いきなり股間に刺激が走る。

「…!」

少しビクッとなってしまったが、秋元と鈴木は気づいていない。

俺は自分の股間のあたりを見ると、白いソックスを履いた足が俺のペニスを制服の上から撫でている。

そう。純奈だ。

いくら机の下とはいえ、この状況でこんなことするか?普通。

俺は純奈の方を見ると、純奈はニヤケながら俺の股間に当てている足を動かしていく。

足全体を当てて擦り、たまに指を使って俺のペニスを刺激していく。

すぐに俺のモノは硬くなってしまう。

だがこの程度の刺激では到底果てることはできない。

数分間、そんな生殺しな状況が進むと、やっと足が離れた。

俺は心を落ち着かせ、勉強に戻ろうとする。
だがここまで刺激されるともう出したくてしょうがない。

「ちょっとトイレ行ってくる」

そう言って席を立つ俺を純奈は笑って見送った。


トイレで抜いてスッキリした俺は勉強に戻っていた。

そして勉強開始から2時間後。

「そろそろ終わりにしようか。」

「そうだね。疲れたしもう帰ろうか。」

純奈と秋元が荷物をまとめ始める。

「鈴木は帰らないの?」

「ちょっとだけ本を見ていこうと思って。」

「そっか。じゃあまた明日ね。」

そう言って俺たち3人は図書室を後にした。

廊下に出て俺は教室に荷物を置いていることを2人に話し、そこで2人と別れた。

教室について、鞄の中から携帯を取り出すと一件のメッセージが来ている。

時間は1分前。送り主は純奈だ。

『体育館倉庫にきて』


俺は全てを察して倉庫へ向かう。
最初のうちは戸惑っていたが最近は慣れたものである。

と、いいつつも既に興奮してきて気分は高揚していた。



体育館倉庫について、ドアを開けると、そこには純奈だけではなく、秋元も立っていた。


■筆者メッセージ
今時勉強するときに図書室使う子なんているんですかねぇ

自分はマクドナルドでやっていました
vinc ( 2018/11/18(日) 08:59 )