1st
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「なぁ、お前もっと人と話せよ。別にオタクとかコミュ障じゃねぇんだしさ。」
「知ってるだろ、人と関わるのは嫌いなんだ。」
宮野賢介(ミヤノケンスケ)も数少ない友達の一人だ。
授業が終わるとアパートに帰る、いつも通りの行い。
親からの留守電が入っていた、このアパートには高校に入ってから住んでいる。
実家は東京にあり親もそっちに住んでいるのだが、俺は中2の途中からこっちに転校した。
最初は親戚の家にいたのだが、一人の方が好きなので色々とこじつけて今の生活に至る。

次の日に学校に行くと黒板には担任からのメッセージが書かれていた。
-席替えをします、教卓の上の紙から好きな数字を持っていってください-
相変わらずふざけてるなと思い、俺は18の数字を持っていった。
「おっ、今年も変なことすんなー」
調子の良い声で宮野が教室に入ってきた。
「お前の好きな18は俺がとったから。」
俺がそういうと宮野はキーキーと騒ぎだした。
結果として俺は中央の列の一番後ろ、宮野は窓側の列の一番前、真那は俺の左前になった。
その日は苦痛だった、なぜなら目の前の席は昨日の女の子、そして真那と意気投合して常に話しかけてくる始末。
はっきりいってこんなに話しかけられると面倒に思う。
しかしそんなことも言えず、授業を受けるしかないのだ。

■筆者メッセージ
でだしって書き方が難しいですよね、もう大変やー
愛生 ( 2014/02/28(金) 02:56 )