05
………ところ変わり
俺と阿弥は公園のベンチに2人で会話が弾んでいた。そして…
阿弥「ねぇ松井くんは彼女とか作らないの?」
俺「えっ?なんで?」
阿弥「いや、深い意味はないんだけど。私なんてどうかなって。」
俺「なるほどね〜確かに今も手をつないだままだけど最初言われた時はドキッとしちゃったよ。初めてだったからさ。」
阿弥「そうだったんだ。なら手を繋ぐよりもいいことしてあげよっか?」
俺「いいこと?なんだろ。」
なぜか期待してしまう自分がいた。
阿弥「それじゃ目を閉じて。行くよ。」
チュッ!
この瞬間、俺は脳みそがとろけるほどの衝撃を受け、放心状態だった。こうして俺は阿弥にファーストキスを捧げたのである。
阿弥「どうだった?」
俺「……うん。びっくりしたよ…」
阿弥(これはチャンス!これは絶対いける!)
阿弥「松井くん。私とお付き合いしてくれないかな?」
放心状態で意識がはっきりとしないまま
俺「はい、是非こちらこそよろしくお願いします。こんな俺でよければ…」
阿弥「よろしくね!(よっしゃー!彼氏ゲット!)そうだ、これから松井くんのこと健太って呼んでもいい?」
俺「あぁいいよ。まさかファーストキスを捧げてそのまま付き合えるなんて嬉しいよ。」
阿弥「そうだったの!これから2人で色々な初めてを積んでいこうね!」
俺「おう、ならもう一度今度は誓いのキスをしようっか。長いやつ。」
阿弥「うん!しよう!」
そしてついに
「んんっ…ん…はぁ…ん」
俺と阿弥は唇を重ねた。この時、ある1人の人物に見られていたとも知らずに。
俺「それじゃ家に帰ろうか。」
阿弥「そうだね。」
俺「送っていくよ。」
阿弥「あ、ありがとう!」
俺たち2人は終始笑顔のまま、阿弥の家へと向かった。その道中阿弥の親は俺の親の会社の社員であることがわかった。
そして阿弥の家へと着くと俺たちは再びキスを交わし阿弥は家の中へと入って行った。