第4話
目を開けると見覚えのない白い天井の下で横になっていた。服は硬い素材のを着せられ、ほっぺにはガーゼが貼られているようだ。
頭を動かし周りを確認すると美玲が椅子に座りながらベッドを枕にして眠っているのが見えた。体は普通に動くので起き上がり、時計を確認すると朝の6時だった。起こすのは悪いと思うが、起こすしかないので肩をポンポンと叩いた。
「うーん、えっ!起きて大丈夫?」
「大丈夫、まさかこんな短期間で2回気を失うことがあるとはおもってなかったけとね。」
「そんなのは聞いてないから。取り敢えず、先生呼ぶよ。」というと横にあるナースコールのボタンを押すと、走ってくる足音が聞こえ
トントン
「どうかされましたかー?」と言いながら看護師さんが入ってきた。
「陽向が目を覚ましたので」と伝えると「分かりました、ちょっと待っててくださいね」と言いまた走って何処かへ行ってしまった。
「陽向、大丈夫?体痛くない?」
「うーん、殴られた所がちょっと痛いくらいかな。」
「学校には昨日のうちに電話したから今日はゆっくり休んでね。明後日には退院できるらしいから」
「了解、美玲は学校大丈夫?」
「うん、7時になったらここのトイレで着替えて行くから」
「そーなんだ。あとは、小坂は大丈夫かな?」
「菜緒なら体は大丈夫そうだったよ。心は分からないけどさ。」
「学校来たらフォローしといてあげてね」
と話していると
ガラガラ
「大丈夫ですかー」と白衣の先生が入ってきた。そこから心臓の音を聞くやつとか血圧、熱を測り普通なのを確認すると
「よし、元気そうでよかった。今日、レントゲンとか検査して明日退院できるくらいだね。」というと先生は出て行き、それからして美玲も学校に行き1人になり、昨日のことを思い出していた。