第4章
第2話




午後の授業も何とか耐えきり生徒会室に再度到着した。

美玲が直接本人から話を聞いてから話し合う手はずになっているからそれまではこの後6月に行われる生徒会主催の最初のイベントの球技大会に向けて主に僕が担当しているのサッカーの資料作成を同じく担当の影山さんと話し合いながらしていた。

「ここどうする?」

「これはあれをこうしてこうして」と去年の資料を確認しながら作っていると

「ちょっとみんな話聞いて」と小坂を横に引き連れて美玲が言った。

「皆も何となくわかっているように子の小坂がとある男子学生に付きまとわれて困ってるからっみんなで協力して解決しようと思うけど、どうかな?」と美玲がみんなに問いかけた

「いいんじゃない、でその男子生徒ってのはだれなの?」

「それは2年生の谷口大輔さんです。先輩だからなんだか断りずらくてズルズル…」と小声で言う小坂。

「あのクソヤローまだそんなことやってんだ。去年も先輩から同級生まで手出そうとしてみんな関わろうとしてなかったのに。」

「京子も聞いたことあるんだ。私去年同じクラスですごく苦手だった。」
と嫌悪感を出しながら高瀬が言う。

なんだかそいつが悪いのは分かっているがこの空気感はこれからに向けてだめだと思い
「はい、はいそれで、どうするの?そんなこと言っても何も進まないし。」

「そうだね、菜緒はどうしたいの?」

「私は、できることなら話し合いとか穏便に終わらせたいです」

「じゃあとりあえず話し合いの場を設けられるようにするからそれまで帰りだけはよろしく」と美玲が僕のほうを見ながら言うので何を意図しているのか分かったので

「了解。じゃあ話し合いのほうはよろしく」とグーサインをだすと

「じゃあ、仕事再会してー、高瀬だけドッヂの話し合い向こうでするから資料持って来て」と指示があり仕事を再開した。

資料を作成していて、一段落したのでお手洗いに行きトイレから出ると小坂が立っていた。
「あれ、小坂。どうかしたの?」

「いや、帰りよろしくお願いします。」と言い丁寧に一礼すると生徒会室の中に戻っていった。









■筆者メッセージ
谷口大輔という名前でピンと来た人はリトルトゥースですね(笑)
のぞみ ( 2019/02/06(水) 00:39 )