第3章
第3話
シューッ

「はい、到着したよー!」と白石先生の声で目が覚めた。隣で美穂も寝ていていつの間にか2人とも寝ていたようだ。隣で口を少し開けながら安心したようなかわいらしい顔で眠っている。その美穂を起こして、バスを降りていくみんなに続いて外の出る。

「アーッ、よく寝た!いい空気だね!」と美穂が言う位、日ごろ都会の空気を吸いなれている僕たちにはとても新鮮でおいしい空気に感じた。(だい)荷物を運転手さんから受け取り感謝を述べ、宿舎前で並んでいる列に合流する。少し待つとして、

「はい、注目ー。ここがこれから2泊3日間お世話になるスキップ亭でこの方はここのスタッフの深川さんだ。一言お願いします。」と設楽先生が横に立っている大人っぽいきれいな女性に話を振る。

「はい。このスキップ亭の深川麻衣と言います。ここでは宿舎の名前のようにスキップが自然に出てしまうような楽しい体験をしてもらいたいなと考えています。何かあれば気軽に声をかけて下さいね。よろしくお願いします。」と挨拶があり、そのあと設楽先生から先ずは、自分たちの部屋に荷物を置き、昼ごはんの時間に食堂で再集合と指示を出されそれぞれの部屋へと向かった。

部屋が思ったよりも大きく驚きながら、荷物を置き2人と少し話をすると時間になり食堂へと向かう。さっきは時間が足りず、若林君に高本さんと付き合っているのか聞けなかったからまた後で聞こう。

食堂に着き2人と別れ、自分の班の机に行くと料理は用意されているが誰もいない。立っていても仕方ないのでとりあえず端の席に座る。暫くすると残りの4人も席に着き『いただきます!』と言うと昼食を取り始める。

美穂から「そーだ、私たちの部屋大きかったんだ!陽向の部屋はどうだった?」と聞かれ

「僕の部屋も中々大きかったよ」と言うと

「そういえば、今回の陽向の部屋どこなの?」と美玲から聞かれ、

「203号室だよ。そういえば昼からは何するの?」

「えっと、これからは山登りのはず」と加藤が教えてくれる。

「えっ、私運動苦手で嫌いだから嫌なんだけど」と斎藤が言うので、みんなで励ましながらご飯を食べ進めていく。

そして全員食べ終わると先生からここからの動きについて説明があり、再度自分たちの部屋に戻っていった。





のぞみ ( 2019/01/23(水) 00:02 )