第11話
次の日の朝起きると横に美玲が何もストレスを感じていないような幸せそうな顔をして眠っている。
美玲を見て昨日の夜のことを思い出し、急いで服を確認すると、僕と美玲どちらにも衣服の乱れはなくひとまず安心していると美鈴が起きて
「陽向、おはよー。昨日は激しかったねー」
「えっ?!あれから全く覚えてないんだけどあの後何があった?」
「あんなことやこんなことしたのに覚えてないのー?」と笑いながら言う。
「全く覚えていない。なにした?」
「まぁ、結局何もしてないんだけどね。陽向チューしたら昨日の緊張から解かれたからなのかすぐ寝ちゃったし。でも私からしたらあのかわいい寝顔だけでもうれしいけどね!可愛すぎて写真撮っちゃったし。」
「ふぅ、よかった。てか寝顔の写真ってどいうことだよ。消すよ」と言って美玲の携帯をベットの横から取ると
「いくら消しても3重バックアップあるからねー」と誇らしげに言ってくる。
「他の人には見せないでよ」と諦めて言うと「はーい」と信頼できない言葉が返ってくる。
「そーだ、昨日の私の告白の返事はまた今度でいいからね。昨日のは私を異性だと改めて認識してもらうためだから。多分これから陽向忙しくなると思うし(ぼそぼそ)」
「わかった。よく考えて返答するよ。」
「うん、楽しみに待ってるね。これからは今までとは違って甘えるから覚悟しておいてね」と最後に恐怖をも覚える言葉を残して美鈴は部屋へと帰っていった。
朝ご飯を食べていると、美玲が
「そーだ、今日生徒会OFFですることないからデートしようよ!」
「まあ、いいけど。どっか行きたい所でもあるの?」
「えっと、隣町にできたイートインできるパン屋さんに行きたいから一緒にいこ!」
「ああ、じゃあ昼に合わせていこっか」と言うととっとと朝ご飯を食べ終えて、服を選ぶと言って急いで自分の部屋に戻っていった。