第2章
第5話

次の日の朝美玲に「今日返答するから放課後生徒会室行く」と伝えると少し悲しそうに
「思ったより早いね、わかった。生徒会室で待ってる。あと、今日はやることあるから先に行くね。」と答えられる。

その言葉どおり美玲が先に出て少しして美穂が迎えに来て学校に向かった。

その道中思い出したように陽向が
「そうだ、美穂僕今日から生徒会執行部入るから。」と伝えると
「そ、そうなの!」と驚いたように目を見開いた。「てっきり私は陽向は話だけ聞いて入らないんだと思ってた。」

「最初はその予定だった。でも美玲から話を聞いて、久美姉にアドバイスをもらって本当に僕がやりたいことを考えてみた。それで今は生徒会執行部副会長として美玲やみんなを支えてみたいと思ったんだ。」

「そうなんだ、頑張ってね!でも、生徒会入ったからって私とも今まで通り仲良くしてね!」

「ああ、もちろん」と2人は並んで学校に入っていった。

教室に入ると先に出たはずの美玲はまだ教室にはいない。席に着くと前の席の加藤から
「そうだ、陽向くん。さっき先生が教室に来て昨日林間学校の班長決めるの忘れてたから先生が適当決めたって言ってて、私たちの班は男子って言う理由で陽向くんになったんだってさ。」と伝えられ
「まじかー、でもがんばるわ」と答えると

「おっ、いいねー、やる気あって」とからかうように言われるのを軽く流しながらボーッとしていると、すこし目を腫らした美玲が少しこわばった表情で教室に入ってきた。

割と怖くて理由聞けないけど泣くほどってことは朝の用事は男関係で泣くくらいのなんかあったのかなどと無粋なことを考えながら朝礼で先生が来るのを待っていた。

■筆者メッセージ
今日はこれだけです。

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のぞみ ( 2019/01/08(火) 00:06 )