第4話
会議室に入ると、すぐに生徒会執行部についての説明が始まった。
内容をまとめると1つ目に生徒会とは生徒全員のことで、その生徒会の長が生徒会長でその生徒会長のしたいことを支えるような形で活動するのが生徒会執行部で主に球技大会、文化祭の運営を行うということ。
2つ目に僕に生徒会副会長としてまた執行部唯一の男子役員として生徒の男女の間を取り持ちながら自分を支えて欲しいということ。
3つ目に自分としては入って欲しいと思っているが、思っている以上に大変なので無理強いはしないということだった。
そのほかにも細かい仕事についての話があり説明が終わった。
「ふぅ、とりあえずはこんな感じかな。話聞いてどうだった?」と美玲が少し心配ように言う。
「ごめんだけど、今すぐは返答できない。僕が本当にその役割を果たせるのか少し考えさせて。」と答える。
「うん。来週までに回答ちょうだいね。とりあえず今日は先に帰ってて。」と言われ会議室から出て家路に着いた。
家に着くと久美姉が「おかえり。今日の話どうだったの?」と尋ねてくる。
そこで今日話を聞いて自分がきちんと副会長を務められるか心配になったと伝えると久美姉が
「私も去年紗理菜が会長で副会長に誘われて、自分が本当に仕事をやり遂げられるか心配だったんだ。でも、いざ成ってみると自分だけでやり遂げるんじゃなくて、みんなでやり遂げるんだって気づかされた。もし、陽向がが執行部に入ったら私もサポートするし、もちろん美玲も、執行部のみんなも助けてくれると思うよ。だから少しでもやりたいならやってみな。」と答えてくれた。
この言葉を聞いて僕の心の中で引っかかっていた何かが取れた気がした。