第5話
しばらくすると周りがうるさくなってきて目が覚めた。大体クラスの4分の3が揃ったくらいだった。自由な席もだんだんと埋まってきており、僕の周りの席は確定していた。左には美穂、左前は美玲、前は去年同じクラスで美穂と同じ女子バスケ部の加藤史帆、右前は数少ないクラスの男子の一人若林正恭くん、右は今年度生徒会副会長の齊藤京子だった。
前の席で僕が起き上がったのに気づいた加藤が声をかけてきた。
史「佐々木くん、今年も同じクラスだねー!今年もよろしくね!」
陽「加藤さん今年もよろしくね。そーだ、近くに美玲いて区別しにくいから陽向って呼んでよ」
史「わかったー。」
陽「じゃあ、加藤さん改めて今年もよろしく。
そーいえばこのクラスの男子は若林くんとあと誰なの?」
史「ああ、もう一人は春日くんだよ。」
春日くんは去年の文化祭で若林くんとの漫才が面白くて注目されてた人だ。
陽「ありがと、若林くん今年一年間よろしくね!」と若林に声をかけると
若「ああ、よろしくな!」と返してくれた。なんだか男子3人はうまくいく気がしてきた。
「ラーメン大好き齊藤京子です。ラーメン大好き齊藤京子です(小声)…」
しばらくすると横からこんな声が聞こえてきた。
陽「齊藤さん、大丈夫?」
京「ごめん、自己紹介で緊張しないように練習してた。うるさかった?」
陽「いいや、ちょっと気になっただけ。てか、齊藤さんラーメン好きなの?」
京「うん、自己紹介に入れるくらい。(苦笑)」
陽「僕もラーメン好きなんだ。斎藤さんはどこのラーメンが好きなの?」
京「うーん、一番は日高屋のチゲ味噌ラーメンが好きだなー。」
陽「そーなんだ、なんか意外なチョイスだね。今度隣町に新しくできたラーメン屋さんあるから一緒にいかない?」
京「あー、うん…」
陽「あっ!もちろん二人だけじゃなくて美玲とか誘ってだからね!」
京「いや、いい、二人で行こう!私生徒会副会長だから時間あんまり合わないかも知れないけど」
陽「全然いいよ。また連絡したいからLINE教えて。」
京「うん!」
陽「わかった。また連絡するね!」