第15話
2人はプリクラ機に入り、お金を入れて背景、美白などの設定を行い写真を撮っていった。
パシャッ、パシャッと2人はプリクラを撮っていく。
「次最後だねー。したいポーズあるんだけど良い?」と美穂が言うと
陽向は「いいよ。何するの?」と返す。
「ほんとに!じゃあ、一緒に手でハート作るやつやろ!」
「えっ?そんなんやるの?」
「いいって言ったじゃん!時間ないし早く、早く!」
カシャッ
陽向は渋々だったが二人で手を合わせてハートを作るポーズをした。
陽向が「じゃあ、描くの僕センスないから任せていい?」と店内をウロウロしていると突然聞き覚えある声に話しかけられた。
「あーっ!陽向くんじゃん。なんでいるの!?」
「あっ、加藤さん、美穂と買い物来たついでにゲーセンにも寄った感じ。加藤さんこそなんで?」
「私は中学の頃の友達と遊びに。てか、美穂ちゃんもいるの?」
「うん。今あそこのプリクラで、お絵かきしてる。」
「えっ!もしかして2人で撮ったの?」
「そうだけど?」
「も、もしかして陽向くんと美穂ちゃんって付き合ってるの?」
「いいや、ただの幼馴染だよ」
「よかったー(小声)あっ、もう終わったんだ。じゃあ次行こっか。陽向くんまた明日学校でね!」
「ああ、またね。」
加藤と別れてちょっとぶらぶらしていた陽向は美穂に「陽向ー。終わったよ!はい、どーぞ!」と出来上がったプリクラを渡される。
出来上がったものを見てみると最後のハートポーズのハートがギザギザで割られていた。
「ハート割れてるじゃん(笑)」と言うと
「まだそう言う関係じゃないからね。(小声)」
「ん?なんて?」
「私とハート作りたかったの?って言ったの!」
「まぁ、それはそれで恥ずかしいからいいや。」
「いいんかい!っていのは一旦置いといて、ちゃんと捨てずに持っといてね!そうだ、財布に入れといてよ!」
「ああ、わかった。」
「ほんとだよ!確認するからね!」