1話
彼女の名前は白間美瑠。
今は高校一年の二学期の終業式。美瑠と美瑠の彼氏はどこにも行かず彼氏の家で二人っきりでお泊まりパーティーを予定していた。
「じゃあ、クリスマスはデートせずにあなたの家でパーティーってことで」
「了解!俺の家族は旅行行くから二人っきりだな!」
「え?あんたは行かなくてええの?」
「美瑠のために断った!」
「ありがとー!嬉しい!」
そんな幸せそうな二人の話を盗み聞きしていた者がいた。そいつは二人の話を聞き終わった後、普段なら誰も入らない学校の近くにある廃墟に入った。
「白間さんの予定聞いて来ました。」
「ご苦労、綾巴。」
その人物は綾巴だった。
「あの…神崎様…約束覚えてますか?」
「ご褒美か?それはまだだ。お前にはもう一仕事してもらうぜ。その後にたっぷり犯してやるぜ。」
そう言うと神崎は綾巴に命令をする。
「分かりました。約束覚えていて下さいね?」
綾巴は命令を受けるとそう言い残して帰って行った。
「さーて、クリスマスが楽しみだ。」
そしてクリスマスの日…
美瑠は彼氏の家に来た。そしてインターホンを押す。
ピンポーン
しかし、返事がない。心配になり家に入ろうとすると、ドアが開いておるのに気付いた。更に心配になり勢いよく家に入る。
「ねぇ!?居るん!?居るんなら、返事してや!」
そしてリビングに入った時だった。首に衝撃が走った。
「くくく、お楽しみの時間だ。」
美瑠は手にスタンガンを持った男がそう言うのを聞きながら気が遠のいていった。