1話
彼女の名前は向井地美音。
何事にも全力投球!勉強も部活も両立させて恋人もいる。高校生に成り立てだが、何もかもが順風満帆だった。
美音は風紀委員に入っており、その自覚を持って日頃生活していた。だから、不良が校則違反していたらその場で対処していた。でも、こんなことになるなんて…。
それはある日のひょんなことだった。有名な不良の先輩たちがイジメをしているからどうにかしてほしいと言われた。美音はすぐに現場に行くことにした。そこに着くと言われた通りイジメがあった。
「おいビビリ、お前パシりもできねーのか?」
「だって…甘いものが…いいって…。」
「ああ!?だからってぷっちょ買ってくるバカがいるか!おい、ちょっと遊んでやれ!」
「うぃーす。」
「待ちなさい!」
美音は不良たちの中に割って入った。
「人にパシりさせてその上買ってきたものが気に入らないからってそういうことするなんて、サイテーね!」
「おいおい、なんだこのチビ?かわいいじゃん!」
「あー、知ってる。最近調子乗ってる風紀委員の一年だ。」
「これ以上危害を加えるなら、先生に報告します!」
「あー?お前も混ざりたいの?」
不良の一人が美音にてを出そうとしたい時
「おい、今はいいや。帰ろ。」
「でも、神崎!」
神崎と呼ばれた人は冷たい目を手を出そうとした人に向けた。その場にいた人が怖じ気づいた。
「か・え・ろ。」
「お、おう!」
「命拾いしたな、1年!覚えてろ!」
神崎の二言目に不良仲間はしたがった。
「あの、大丈夫ですか?」
美音はイジメられていた人のことを心配した。
「だ、大丈夫です。ありがとうございました。」
「いいえ、こちらこそ」
「でも、気を付けて下さい。」
「え?」
「あいつは…神崎は…目を付けたやつには容赦しません…だから…由依ちゃんも…」
そう言うとその人は走って行った。最後の方は泣いていたような気がしたが、勘違いだと思い気にしなかった。
一方、神崎たちは、
「なぁ、何であのチビに何もしなかったんだ?」
「まさか、ビビっちゃった?」
「そんな訳あるか!ああいう奴はもっと汚ない方法で壊すのがいいんだよ。お前らも手伝えよ。」
「いいぜ?で、何すんだ?」
「あいつ、彼氏持ちらしいぜ?」
神崎の不気味な笑みにみんなは察し、他の不良も不気味な笑みを浮かべる。