2話
「ちっくしょう!!!」
翔は近くにあるダンボールを思いっきり蹴り飛ばす。
「優しさは弱さ…そうかもしれない…もっともっと酷いヤツにならないと神崎には勝てない!」
「それでいいの?」
翔が自暴自棄になっていたその時、突如女の声がする。翔は彼女は誰だとかそんなことよりも彼女の言葉が気になった。
「どういう意味かな?」
「もし君が酷いヤツになって神崎に勝って全てはが上手くいったてもあなたは本当の意味で勝者なのかしら?」
「それは…」
翔は考え直した。
(自分が冷酷になってズルい方法で勝ってもそれは勝利と言えるのか?いや、それは違う!それじゃあ僕は神崎と同じになってしまう!今のだって勝っていてもそれでは由依ちゃんを取り返すのに関係ないじゃないか!僕は…僕は間違っていた!)
「そうだね…君の言う通りだ。そんなので勝っても意味無いね。ありがとう、君のおかげで大事なものを失わずに済んだ。」
「どういたしまして。」
そう言うと女は翔に背を向けてその場を去ろうとする。
「待って!あなたの名前は!?」
「…………遥香よ。」
そう言い残し遥香か姿を消した。
(遥香さんか…そう言えば何者だったんだ?…それになんか…まるで機械のようなだったな…心が無いというか…)
翔は遥香に色々疑問を持ちながら仲間と共にアジトへ戻る。
そこは以前神崎に由依を寝取られた倉庫だった。翔はその時の絶望や後悔を忘れないようにそこを拠点としていた。
「翔、これからはどうするんだ?まさかとは思うが諦めたりしねぇよな?」
「和先輩、心配しないで下さい。諦めるわけないじゃないですか。でもやり方を変えないと神崎のようなやり方で取り戻しても意味ないですから。」
翔に話しかけたのは奈和の彼氏だった。彼はグループの一番最初に同盟を組んだ人だった。
「確かにな。でもどうするんだ?ぶっちゃけ神崎のようなやり方以外でなんて思い付かないぞ?」
「もうここは仕方ないです。カッコ悪くなりますけど、付き合ってくれますか?」
「は?今更なに言ってんの?あたりまえだろ?俺達はあの野郎から大事なもん取り返すんだ。カッコ悪くたっていいさ。その行為自体がカッコいい。」
「じゃあ皆さんを集めて下さい。作戦を伝えます。」
「おう!分かった、リーダー。」
そう言うと奈和の彼氏はグループ全員を呼びに行った。
(リーダー…か。)
作戦を伝え終わると翔は帰宅する。
「ただいまー」
「翔兄おかえ…ええっ!?なに、どうしたの!?傷だらけじゃん!!」
「…色々あったんだよ。」
翔を迎えに来たのは妹の咲良だった。咲良は翔がボロボロで帰ってきたことに驚いていた。
「また…神崎って人…?」
「…!…お前には関係ない。」
「関係なくないよ!翔兄にこんな酷いことするなんて!それに…翔兄から由依さんまで奪って!」
「咲良!!!」
咲良はいつもは温厚な翔が怒鳴ったことに肩をビクッとさせて驚く。
「あっ、ごめん。でもそれは僕が悪いんだ…由依ちゃんは僕に助けを求めていたのに…僕がそれを拒んだ結果なんだ…でも必ず取り戻すから。」
「うん…でも無茶しないでね?私のお兄ちゃんは翔兄だけだから。」
「あぁ、分かってる。」
咲良が甘えるように抱きついてきたので応えるように翔も咲良を抱き締める。
一方神崎は…
「おら!ここがいいんだろ!?」
「はいぃぃ!!そこガンガン突かれまくるのだいしゅきですぅぅ!」
神崎は由依の相手をしていた。
「ふはは!お前は俺の最高傑作だ!」
「あ、ありがとうございますぅぅ!!」
「由依!出すぞ!どこに出して欲しい?」
「中に!子宮の奥まで届くように!いっぱい神崎様のザーメン注ぎ込んでぇぇ!!」
どぴゅるるるっ!びゅるるっ!びゅるっ!どぴゅるっ!どびゅっ!どびゅっ!どくっ!どくっ!どぴゅっ!どぴゅっ!…
「んひぃぃっ!!私の奴隷マンコに神崎様のザーメンがたくさんぶちこまれてる!あっ!いくぅ!!いっちゃうぅぅ!!!」
びくんっ!びくんっ!びくんっ!びくんっ!びくんっ!びくっ!びくっ!びくんっ!びくっ!ぴくんっ!ぴくんっ!
由依は体を限界まで反り返らせ絶頂した。
「はぁ…由依…お前に頼んだことは…しっかりできたか?」
「はぁ…はぁ…はい…抜かりなく…」
「そうか…あとはあのビビリがいつ動くかだな…」
そう言うと神崎たちは抱き締め合いながら眠りについた。