高校生活:軽蔑される夢
一章:翔太の過去
01 野球はツーアウトから
0−18。

自分が所属しているクラブチーム、難波シニアウィングスは負けていた。

しかも

大阪府大会決勝。これを勝ったら優勝。

相手は無名チームなのに0点に抑えられている。自分も3打数0安打。

絶対絶命なのである。このチームが負けてはならない。

なのに。。。呆気なく終わってしまった。

ピッチャーのフォークは一流だった。ストレートもノビがあった。しかも豪速球の名に相応しい速さだった。

スピードガンでは130km/h。こんなに生きた球を打つのは始めてだ。

スタンドを見れば恋人の彩(山本彩)が泣いている。



その日から、自分の野球に対する情熱が強くなった。

希竜 ( 2013/10/27(日) 23:36 )