第1章〜出会い〜
第6話
駅に着くと、僕たちはまずカフェに入った。落ち着いた雰囲気とマスターの作るコーヒーが美味しく、僕は初めてここにきて以来すっかり虜になってしまった。

飛鳥がコーヒーを飲みながら、僕に話しかける。

飛鳥「ねぇ、次どこ行くの??」

蒼「そーだなぁ。んー、とりあえず大きなショッピングモールあるから、そこ行こうかなって思うんだけど、どうかな?」

飛鳥「うん、行きたい。」

蒼「じゃあ決まりね。ここのコーヒー美味しいでしょ。」

飛鳥「うん、こんな美味しいの初めて飲んだかも。蒼くんよく知ってるね。」

蒼「初めて来た時に僕も感動しちゃってさ。それからもう駅の方来た時は毎回通ってる。」

飛鳥「そうなんだ。私もまた来よっと。」

どうやら、飛鳥も気に入ってくれたらしい。2人ともコーヒーを飲み干してショッピングモールに向かった。

ショッピングモールに着くと、とりあえず飛鳥の行きたい店を回ることにした。

飛鳥は目を輝かせながら、気になる店に入って行く。学校での最初の挨拶とはうってかわって、とてもテンションが高いように見える。

しばらく一緒に店を回っていると、飛鳥が不安そうに聞いて来た。

飛鳥「...ごめん。私ばっかはしゃいじゃって。蒼くん楽しくないよね。」

蒼「そんなことないよ。ちゃんと楽しんでる。」

飛鳥「でも、蒼くんの行きたいとこ回れてないよね...。」

蒼「俺はもう何回も来てるから大丈夫だよ。それに、飛鳥が楽しそうなの見てるだけで充分だよ。」

飛鳥「......ずるい。」

蒼「ん?なんか言った?」

飛鳥「ううん、何でもない。もう少し回ってもいいかな?」

蒼「うん、行こっか。」

僕たちは再びショッピングモールを探索し始めた。





Ryu ( 2018/09/08(土) 02:44 )