TAKE5
impact
「これより桜花大付属高校vs栄学園高校の試合をはじめます!礼!」
「おねがいします!」
両チームピッチへ広がる
「おーおーすっかり翼たちのおかげで悪者じゃねーか」
「ごめんって克君。でもいいでしょ?悪者のほうがかっけぇし似合ってるよ俺ら」
「まぁなんでもいいや!とりあえず翼のデビュー戦だ。それにこんなとこで負けるわけにはいかない。ささっと倒そう。いくぞ!」
円陣を組み各自のポジションへ。

「まさかあの二人が敵チームにいるなんてな。それにあのFWモナコにいた桜庭だろ?」
「とんでもねぇトライアングルだな。」
「俺らだって遊んでたわけじゃない。あの二人をギャフンと言わせて笑いものにしてやろうぜ将基!」

あいつら・・・どこまでも俺を下に見やがって・・・負けてたまるか
将基はかつてないほどの怒りを胸にポジションへ

観客は今か今かとホイッスルを待つ
すると
「翼、見て?将基の表情」
「あぁ?ハハ。完全に頭に血が上ってるなww」
「僕らは僕らのやり方でやるだけだからね。千歳、翼!先制パンチ頼むよ?」
「任せとけ!」

桜花観客席では
「お兄ちゃんがんばれ!大丈夫だよね?」
「当たり前でしょ?私の弟よ?」
「鷹君ファイト!!」
「翼なら大丈夫!」

一方栄学園応援席では
「翼、鷹山なんで・・・」
すると明音と愛李に玲奈が話しかける
「あの二人実はドイツに留学してたの。サッカーのために。」
「えぇ?」
「そのために甘さとかを全部捨てていきたかったんだって。直接言ったら悲しくなるしそれが甘えになるからだって。二人は自分の夢に向かって決断したんだって。パパが言ってた」

「もう何がなんだかわかんないよ私。」
明音の頭の中はごちゃごちゃになっていた。
愛李はただピッチを見つめていた。
それをよそに主審の笛が鳴る。

インターハイ
トーナメント一回戦
桜花大付属高校vs栄学園高校
キックオフ!!!!
「いくぞ。これが俺の答えだ」


シベリアス ( 2018/07/11(水) 21:51 )