TAKE4
reverse
これはドイツへ留学する前のお話。
豊田スタジアムにて
「名古屋グランパスU-15クラブユース選手権連覇達成ーーーーー!!!
京都サンガU-15相手の6-0の圧勝!」
観客は沸いている。
しかしピッチにいる選手たちとはギャップがある。
優勝したというのに全く笑顔が見られなかった。
そう。スタメンの内6人が二年生という若いチームでありながらこの世代は黄金世代と言われ勝って当たり前といわれる重圧と戦っていた。
だがそんな重圧は彼らからするとなんてものでもなかった。
「ふーとりあえずノルマ達成。」
翼は1ゴール4アシスト
「みんなおつかれ」
鷹山は2ゴール2アシスト
「け!決勝なのに相手がこれじゃ全然おもしろくねーよ」
こいつは日下蓮。うちのチームのエースにして今大会の得点王でもある。
ちなみにこの試合もハットトリックを達成し、全試合複数得点ととんでもない記録をたたき出した。
「いーじゃん勝ったんだし。」
この時から千歳は陽気だった。
「なんでもええけど整列や。インタビューとかめんどいからさっさと帰ろうで。」
このめんどくさそうなしゃべり方は小泉勇士。バリバリの関西弁のセンターバック。レフティーで対人はもちろんビルドアップにも定評がある。
「もっと精進しなければ。」
お堅いしゃべり方なのは坂下彰。うちの守護神で勇士とともに今大会無失点優勝に貢献した。

この六人を中心に中学サッカー界を席巻した黄金世代がのちに世界を驚かすことになることになる。それはまた先に話・・・・・


シベリアス ( 2018/07/11(水) 21:45 )