4話
さて、日時は進みテスト期間終了です。
勉強会メンバーの成績はと言うと…
洞矢 86位→75位
真里45位→40位
麻衣128位→115位
七瀬60位→55位
飛鳥95位→85位
そして…
みなみ「…やったぁぁぁぁ!!」
みなみ70位→45位
1番の躍進がみなみちゃんっていうのはちょっと意外だった。
でも、勉強会でもそれ以外でも集中が続かないだけで基本はまじめに俺の説明を聞いてくれたから…
麻衣「え、みなみすごーい!」
七瀬「やるなぁ…」
飛鳥「え〜、私も頑張ったのにぃ…」
他の3人も頑張ったけど、伸び率も順位もみなみちゃんが4人の中では一位。
勉強期間中に
「この4人の中で一番の伸び率の人にご褒美頂戴!」
と言われていたのでみなみちゃんには何かしてあげないとね。
ちなみに
和也1位→1位
史緒里10位→4位
…教える側の成績はこんな感じ。
中学の時は勉強かストリートしかしてこなかったから頭はいいほうだと自負してます。
史緒里も頭が良くてお互いにわからないところを聞きあってる仲なんです。
「史緒里、上げてきたなぁ順位…。うかうかしてらんないなぁ」
史緒里「んー、でもまだまだだよ?もっと頑張らないと…。」
こういうストイックなところ、尊敬します。リスペクトですね。
設楽「桜井〜。お前また一位か!いや〜先生鼻が高いぞ!」
「いやぁ…」
設楽先生に褒められると素直に嬉しい。みんなに慕われる先生で、俺もそのうちの1人だから。
設楽「弟の出来は良いのに姉のポンコツぶりはどうにかならんのかねぇ。」
「あはは…」
れかねぇは尖った賢さで国語と英語だけめちゃくちゃ良くてその他の座学はすってんてんなことで有名。
ちなみに今回も二年生で唯一英国100点で数理社一桁という変な偉業を成し遂げたようで。
???「えー、みなみすごーい!」
???「みなみちゃん、頑張ってましたもんねぇ」
みなみ「ふふーん!未央奈、蘭世ありがと!和也くんからのご褒美があるから頑張っちゃった!」
未央奈「へー、何してもらうか決めたの?」
堀未央奈
どこかミステリアスで掴み所のない彼女。スタイルは抜群で目がクリクリしている。不思議ちゃんすぎて付いていけないこともあるんだよなぁ…
未央奈「あ!みなみそうだ!ゴニョゴニョ…」
みなみ「は、え、ちょっと未央奈!やめてよそんなこと!そ、そりゃみなみだって…」
…なんまた突拍子も無いこと言ったな、堀。なんでみなみちゃんはあんなに顔赤くなってんだ…?
蘭世「え!!和也くんからご褒美ってもしかして勉強会とかしたの!!?」
みなみ「え?蘭世に言ってなかったっけ?朝学校でしてたよー?」
寺田蘭世
小柄でピョコピョコと動く小動物のような妹キャラ。クセがなかなかに強くて…
蘭世「え〜!!寺田も参加したかった…」
まず自分を寺田って呼ぶでしょ?
蘭世「和也くんにいじめのようなしごきを受けたかった…」
…なんか危ないワードが聞こえてきたよ?
蘭世は生粋のドM。でも気は強いからその変なバランスでコアな層から大人気。
蘭世「和也くーん!次は寺田もしごいて下さい!!」
「いいけどしごかねぇよバーカ!」
蘭世「はうぅっ!!ば、ばかって言われた…」
なんで頬を染める!って心の中で突っ込んどく。
このクラスはクセが強いなぁ…。
洞矢「あいつ、自分が一番クセ強かったの忘れて周りが大変みたいな顔してるよ…笑」
真里「まぁ、人間不信だったからねぇ。それ無くなったから今はマトモじゃん!それでいいじゃん!」
洞矢「…真里のそういうポジティブなとこ、俺好きよ。」
真里「〜〜っ!!?」