3話
史緒里「に、西野さん!大丈夫だから!途中まであってるからその先を変えれば…!!」
七瀬「…なな、出来ひん子や…ダメダメな子なんや…。」
史緒里「う、うえぇ…。ど、どうしよう…」
あちゃー、ななのスイッチ入っちゃってるよ…
西野七瀬。大阪生まれの関西弁の強めな子で少し内気。その儚げさから「ななせまる護衛隊」なるものがこの近辺にあると噂されるほど。人気は白石とワンツー。で、ネガティブモードになると…
七瀬「もうかあん…ななは何も出来ひんダメダメ人間や…」
とまぁ、こんな風にずぶずぶと自己嫌悪の沼に入っていっちゃう。いや、わかるけどね。俺もちょっと前までそうだったし。
史緒里「ううぅ…(涙目)」
あちゃぁ、ななを処理できなくて史緒里が泣いちゃいそうになってるよ。
久保史緒里。東北は宮城からはるばる来た東北美少女。持ち前の透明感とモチモチのほっぺたが人気で同性異性問わず人気が高い。
史緒里「うぅ〜…」
でも、泣き虫。気配りもできるしよく周りが見えるけどその分抱え込むようでよくパンクしてる。
泣く前に俺に頼れよ…
「しおりー、泣かないのー。ちょっとだけ休んできな。俺見とくよ。」
史緒里「う、うん…グスッ」
テトテトと外に出て行く史緒里。多分一周ぐらいして戻って来る頃には落ち着いてるでしょ。
で、次は…
「ななせー、戻ってこーい。」
七瀬「…かずくん…。」
「ななせはできる子だよー。これ結構難しい問題だもん。それをここまで合すんだからななせはすごいよ!」
七瀬「…ホント?」
「ホント!」
…ちょっと嘘ですけど。これ難易度はそこまで高くない。中の上レベル。まぁ、これでなんとか…
七瀬「…じゃあ、頑張る…」
はい、元どおりとは行かなくても復活ですね。はぁ、全く疲れる…
飛鳥「…おい、和也!」
あ、俺一番面倒な子忘れてたかも…
飛鳥「なんで他の子は構ってあすかちゃんだけ無視なんだこのやろー!!」
齋藤飛鳥。ミャンマー人とのハーフで幼い顔立ち。その可愛い見た目とは似合わない毒舌で人気を博してる。史緒里同様、ほっぺたがモチモチプニプニで可愛いんだけど…
「あ、あす、ごめんって。忘れてたんじゃなくて…」
飛鳥「じゃなくて何!!?」
怒らすとえげつなく怖いです。そのベビーフェイスで怒っても見た目は怖くないんだけどね。オーラが怖い。
「ほ、ほら、あすはやればできる子でしょ?だから1人でもできるかなぁって…」
飛鳥「だからって構わないの?」
「ほ、ほれ、あすを信頼してるから俺!!」
飛鳥「…っ!!?」
「飛鳥なら俺が他の子で手一杯な状態でも問題なく進めてくれるって信じてるからさ!だから、ちょっと見るのが遅くなったというか…」
飛鳥「な、なんだよ。最初からそう言え、馬鹿!あすかちゃんならできるに決まってるだろ!」
…でもちょろいからすぐに機嫌も治ります。ほら、今も怒ってる口調だけど顔の筋肉緩みまくり。
…てなことを何度も繰り返して朝の勉強会を乗り切ったんだけど…
「思ったより疲れた…」
流石にしんどいです、洞矢さん。
洞矢本人はというと
洞矢「こ、今度昼飯奢るからさ!」
とのことで解放してやったけどしばらくはヘッドロックを決めてました。