第1章 ハジマリハトウトツニ
2話
俺はてっきり洞矢と真里ちゃんの2人に教えるものだと思っていた。
だけど教室にいたのは…

「まい、なな、みなみ、あす、なんで君らが揃う!!」
麻衣「和也くん、おはよー!」
「うん、元気でよろしい…って違う!!」
七瀬「かずくん、なな、おったらあかんかった…?」
「あ、いやそういうわけじゃなくて…」
みなみ「ねーねー、和也くん。みなみねむーい…。」
「勉強しに早く来てそれ言うか!!」
飛鳥「おい、和也!飛鳥ちゃんに勉強教えれるんだ!ありがたく思え!」
「なんでいつもあすは上からなんだよ!!」

…こんな調子である。問題児が揃った。
洞矢たちはと言うと…

洞矢「あ、うん、なんか悪りぃ…」
しょげてないで早く参考書だせ。
真里「あははははは!!」
笑ってないで助けてくれませんかね?

??「…大変そうだったから私も来たんだけどなぁ…」
「あ、史緒里ちゃん!」
良かった、まともなのどころか秀才がいてくれてた…

史緒里「私なんて影薄いよね、そうだよね…。やっぱり華のある人たちの中に私いちゃダメなんだ…」

…忘れてました。この子も性格に難ありでした。
とりあえず優先は史緒里ちゃんで…

「ごめんごめん、問題児4人が揃ってるのにびっくりしただけだよ。頭良くて気がきく史緒里ちゃんがいてくれてたら俺めっちゃ安心するよ!」
史緒里「…ホント?」
「うん!教えるの手伝ってくれる?」
史緒里「…(ゴシゴシ)うん!!」

何も涙目にならなくてもね…笑
とりあえずこれで手は足りるはずで…

「じゃあ申し訳ないけど真里ちゃんとあすとななは史緒里ちゃんに見てもらってもいい…?」
飛鳥・七瀬「…(ジトーッ)」

…お二人さん、やめてそんな目で見ないで。俺何したよ?なんか悪いことした?

史緒里「じ、じゃあ今日は私で明日は向こうの人たちと交代で和也くんに…で、どうかな…?」
飛鳥・七瀬「…それなら」

これは確実に史緒里ちゃんにアイスかなんか奢り確定です。感謝。


…さて、冒頭で言ったと思うけどこの4人、なぜ問題児かと言うと…

麻衣「ねぇ、この計算合ってる?」
「…まいちゃん?なんで10×5が15になってるのかな?」
麻衣「はうぅ!!ま、またやっちゃってる…?」

白石麻衣。この地域1美人と言われるほどの美貌をもつ彼女。他の高校のファンも多いとか。美人だけど謙虚で人当たりも良く、快活な彼女なんだけど…

「…だからなんで10×5が今度は105になるの!!」
麻衣「はうっ!」

はい、見ての通りおバカです。しかも筋金入りの。
よくこの学力で高校進学できたなって思っちゃうレベルです。

そしてもう1人…

みなみ「ねぇー、もう疲れたー。」
「みーなーみーちゃーん?」
みなみ「和也くん、飲み物買いに行こー?」
「次の休憩はこのページ終わってから!まだあと半分くらい残ってるよ!」
みなみ「んー!!疲れたー!!」

星野みなみ。天性の妹キャラの彼女。周りはみんなみなみちゃんのことを「可愛いの具現化」って言うけどまさしくその通り。なんだけど…

「まだ終わってないよ?」
みなみ「ヤダ!飲み物買いに行かないと集中できない!」

いい意味でも悪い意味でも妹でして…。絶賛駄々こね中です。可愛いんだけどね…


…結局押され負けて買いに行きました、飲み物。みなみちゃんホクホク顔です。

「じゃあ、残りも頑張れる?」
みなみ「うん!みなみ、頑張る!」

勉強ができないわけではなくてめんどくさがりなだけなのでこれでしばらくは頑張ってくれそうです。

そして向こうの2人は…

■筆者メッセージ
まいやんのおバカキャラはあさひなぐから来てます。
実際はそこまでではなかったはずです。

みなみちゃん、作者の推しメンです。
基本箱推しなんですけど、しいてゆうならみなみちゃんです。
同い年とは思えない。
親子大先生 ( 2018/07/17(火) 15:55 )