TARGET1
ポンコツ
?「僕が、勧誘するのがこの人でよかった。
よぉ、梨加姉ちゃん。」

渡辺梨加は、いきなり声をかけられるとビクッとしたように振り向くが相手の声、顔を見ると大きな声を上げながら

梨加「海斗じゃん!
お姉ちゃんは元気?」

相手に声をかけながら、わーーと頭を撫で始めた。

海斗「梨加姉ちゃんやめろよ。
あんたの気にしてる佑唯からの伝言、マルヴォロファミリーに入れだって。」

梨加「え!?あと継ぐことにしたの!?
うちはいいけど、うちは兼任だからね!?アイドルもやめないから!」

梨加は、唯一と言っていいくらいに佑唯の元々の立場を知っているので、ニコニコと笑顔で答えながらも静かな声で言った。

海斗「分かってるよ。
それは、あの人も全然大歓迎だってさ。
それよりも、梨加姉ちゃんぽんこつなところを直してくれ。」

海斗は梨加のことを年上と思っておらず、ずけずけと相手にバカと言ってのけた。

梨加「だれが、豚骨なものか!
そんなに太ってません。」

梨加は、胸を張ってへへーんと言いながら聞き間違いをそのまま否定した。

海斗「ポンコツだよ。アホ…」

海斗は呆れたように首を振ると、脱力するしかなかったのであった。

みるくここあ ( 2018/08/19(日) 04:37 )