TARGET1
冷酷な2人
理佐「あんた達だれ?
うちら、ヤクザに絡まれるようなことしてないんですけど。」

志田愛佳と渡邉理佐は、2人で会っている前に黒い長髪の女性とその部下であろう人達に囲まれていた。
それを、なんとも思わずに冷たい目付きで見つめると面倒くさそうに言った。

?「これは、申し訳ない。
私はまぁ、ヤクザのイタリアバージョンみたいな人間かな。
マフィア、マルヴォロファミリーの杉崎奏多というものです。」

愛佳「いや、マフィアにしろヤクザにしろ。うちらは絡まれるような後ろめたいことは何もしてないって言ってんじゃん。」

理佐「ってか、なんで日本人がイタリアのヤクザなんだよ。
なんか、おかしくね?」

愛佳と理佐は奏多の紹介を聞くと興味を示すことなくぶっきらぼうに言った。

奏多「話を聞いてくれなさそうね。だったら、私たちのボスの名前を出せば聞いてくれるかしら?
今泉佑唯、この名前をあなた達は知ってるわよね?」

愛佳と、理佐は名前を聞いた瞬間に同時に顔を上げた。

奏多「ほら、興味出たでしょ?
あの子は今のマルヴォロファミリーを継ぐためにあなた達をファミリの一員にしようとしています。」

愛佳「ふーん、ウチらを巻き込むつもりなのね。
だったら他の子でいいじゃん。
うち今、あのグループにいないようなもんなんだけど。」

愛佳は欅坂46の活動を休止しているため、立ち上がるとその場から立ち去ろうとした。

理佐「うん、うちはいいけどもな関係ないし。
あんた、ちゃんと調べなよ。」

奏多「そうね。うちのリサーチ不足だったわ。
でも、あなた達は2人とも来るって佑唯は言ってたよ。」

愛佳と理佐はその言葉を聞くとその場に立ちどまり奏多を鋭い目付きで睨めつけた。

愛佳「その確信は当たってるかもね。理佐が行くならうちは行くよ。
でも、ウチらに期待しない方がいいって言っといて、あんたにも分かるでしょってね。」

奏多「わかった。
また、なにか決まったら呼ぶからこれ、うちの番号覚えといてね。」

理佐と愛佳は奏多から連絡先を受け取ると、その場を立ち去って行った。

みるくここあ ( 2018/08/18(土) 23:10 )