それぞれの日常
5quarter
友梨奈「っていうか、実際にその2人連れてきてるんだよ。」

友梨奈が体育館の入口を指さすとみんなの視線が一気に入口へと向けられた。

葵「あ、紹介された城南高校1年原田葵です。よろしくお願いします。」

葵は、軽く頭を下げると礼儀正しく自己紹介をした。
客観的に見ると、まだ子供のようなあどけなさが残っている。

美波「どうも。
城南高校1年小池美波です。」

美波はぶっきらぼうに挨拶をすると頭を下げることもせずに視線を逸らした。

友梨奈「まぁ、他の子らはまたあとで、紹介するとして…なんで優がいるんだよ。」

友梨奈は、美波と葵の隣に立っている優に気づいたのか冷たい声をかけた。
それよりも、いち早く由依が立ち上がると優に近づき

由依「あんた、こんな所で何してるわけ?
よく、ノコノコと顔を出せたね。
あ、ふたりともごめんね?」

首根っこを掴むと凄むような声を上げながらも美波と葵を見ると、優しく声をかけた。

葵と美波はその光景を何も言えずに見つめるしかできなかった。



みるくここあ ( 2018/08/19(日) 01:46 )