1quarter
ある日の朝、優が教室に入ろうとすると背後から声をかけられた。
愛佳「元気そうじゃん。
バスケ部入るんじゃなかったの?」
優が、その声を聞いて振り向くと、理佐と愛佳が同じように壁にもたれ掛かっていた。
愛佳「あんたの性格がえぐいって当たってたね。
平手先輩もあんたの姉ちゃんも何があったか教えてくれたよ。」
理佐「偽善者。もっと悪く言えば天使の皮をかぶった悪魔。
自分だけ上に上がれればいい?
ばっかじゃねーの?」
優が口を開こうとすると2人は同じトーンで異口同音に優の批判をした。
最初は、少し驚いたような表情をしていたが2人の言葉を聞くとつめたいひょうじょうになって
優「それを言いに来たの?
それより、大事な部活頑張れば?ってか、ぼくに関わるなよ。」
と冷たい声で言った。
愛佳「うるせーよ。
あと、姉ちゃんはもうあんたの思い通りにはならねーから。
残念だったね。」
優は愛佳の最後の言葉を聞くと何も言わずに教室に入っていった。